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【忙しい人のための】Azureの基礎第2部(前編)【Azureの仮想マシン・ネットワークサービス】

Last updated at Posted at 2021-09-05

AzureについてMS Learnで勉強される場合、第2部は2時間40分のラーニングパスになっています。
ここでは、自身の勉強の復習も兼ねて、MS Learn Azureの基礎第2部の要点をまとめておきますので、Azureの情報を素早く知りたいという方の参考になれば幸いです。
自身の勉強の力点を踏まえて記述するので、詳細な情報を得たい方はMS Learnにアクセスください。

本家様

第1部の記事はこちら

第2部後編はこちら

Azureの主要サービスに関する概略

Azure VM

Azure VMはAzureで提供されている仮想マシン機能。
仮想マシンとは、オンプレミスのサーバ機能をクラウドで動作させるときに利用するサービス。
OSの総合的制御や、カスタムソフトウェアを実行する機能、カスタムホスティング構成の使用が必要なときに最適なソリューション。
VMをスケーリングする時は、仮想マシンスケールセットやAzure Batchを利用。

仮想マシンスケールセット

同じVMのセットをデプロイして管理するために使用できるAzureコンピューティングリソース。
大量のVMを手動もしくは自動で一元管理・構成・更新することができ、アプリケーションの可用性を高めることが可能。

Azure Batch

大量のVMにスケーリングできる大規模な並列処理により、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を実現。

Azure App Service

Azure App Serviceはアプリケーションをビルド・デプロイ・スケーリングできるPaasオファリング。
自動スケーリングと高可用性を持ち、Windows, Linuxがサポートする。
GitHub, Azure DexOps, Gitリポジトリから自動デプロイできるので、開発者はWebサイトとAPIロジックに専念可能。
アプリによって使用される Azure コンピューティング リソースに対して料金を支払う。
Webアプリ・APIアプリ・WebJobs・モバイルアプリをホスト可能。

Azure Container Instances(ACI)

Azure Container InstancesはDocker社のコンテナ技術をAzure上で実装したもの。
コンテナとはアプリケーションを実行する仮想化環境であり、特徴は、軽量で動的に作成・スケールアウト・停止を行い、問題発生時も迅速に再起動が可能。
VMの管理やサービスの追加導入の必要なしに、Azureでコンテナを実行。

Azure Kubernetes Service

Azure Kubernetes ServiceはKubernetesをAzure上に実装したもの。
コンテナのためのオーケストレーションサービス。
オーケストレーションとは多数のコンテナの実行環境を自動的に管理すること。

サーバレスコンピューティング

ユーザがインフラストラクチャに関する責任を負わず、スケーリングとパフォーマンスが自動処理されるアプリケーションの実行環境。
サーバレスコンピューティングには、サーバの抽象化、イベントドリブンスケール、マイクロリビングが含まれる。

Azure Functions

Azure Functionsは、コードを書いて作成した関数を実行可能。
サービスを実行しているコードにのみ関心があり、もとのプラットフォームやインフラストラクチャを問題としない場合に最適なソリューション。
自動的にスケーリングされ、関数の実行中に使用されたCPU時間に対して料金が発生。
コード優先(命令型)の開発で、ローカルかクラウドで実行可能。

Azure Logic Apps

Azure Logic Appsは、ビジネスシナリオを自動化するために設計されて、事前定義されたロジックブロックから構築されたワークフローを実行。
ワークフローはAzure PortalかVisual Studioで作成し、トリガーにより起動可能。
デザイナー優先 (宣言型)の開発で、クラウドで実行可能。

Azure Virtual Desktop

Azure Virtual Desktopはクラウド上で実行できるデスクトップおよびアプリケーションの仮想化サービス。
任意のOSを保持するデバイスで作動し、クラウドでホストされたバージョンのWindowsを任意の場所から利用可能。
Azure ADによりユーザのデスクトップにおけるセキュリティを一元管理し、データとアプリはローカルのハードウェアから切り離される。
管理はAzure Monitorにより1つのインターフェースで問題を特定。

Azureネットワークサービス

Azure Virtual Network

Azure Virtual Networkは他のAzureリソースとリンクするリソースのセット。主要なネットワーク機能として、

  • 分離とセグメント化
  • インターネット通信
  • Azureリソース間の通信
  • オンプレミスリソースの通信
  • ネットワークトラフィックのルーティング
  • ネットワークトラフィックのフィルター処理
  • 仮想ネットワーク間の接続

が含まれる。特に、分離とセグメント化では分離された仮想ネットワークを複数作成し、Azureリソース間の通信では仮想ネットワークかサービスエンドポイントを使用してリソース間の安全な通信を確立し、仮想ネットワーク間の接続ではピアリング(直接接続)かVNET間接続(仮想ネットワークゲートウェイを使用した接続)を用いた仮想ネットワーク同士のリンクを構築。
Azureにおいて仮想ネットワークゲートウェイとはAzure VPN GatewayとAzure Express Routeの総称。

Azure VPN Gateway

Azure VPN Gatewayは、サイト間接続やVNET間接続を提供。
VPN接続の中継装置であり、転送データはインターネット中では暗号化される。
VPN GatewayをデプロイするときはポリシーベースルートベースのVPNを選択可能。
ポリシーベースのVPNは、各接続(VPNにおけるトンネル)間で暗号化する必要があるパケットのIPアドレスを静的に指定して使用し、ルートベースのVPNは、IPアドレスを定義することが煩雑な場合に使用。

Azure Express Route

Azure Express Routeは、通信プロバイダが提供するプライベート接続を介して、オンプレミスのネットワークをMicrosoftクラウドに拡張したもの。
Microsoftクラウドのサービスに関して、

  • Microsoft Office 365
  • Microsoft Dynamics 365
  • Azure VMなどのAzureコンピューティングサービス
  • Azure Cosmos BD, Azure StorageなどのAzureクラウドサービス

に直接アクセス可能。
接続モデルとして、

  • Cloud Exchangeコロケーション
  • Point to Pointのイーサネット接続
  • Any-to-Any接続

をサポート。

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