はじめに
Claude Code の Max 20x プランを使っていても、大規模なプロジェクトや長時間のセッションではトークンが不足することがあります。
本記事では、実務でClaude Codeを毎日使い倒している立場から、トークンを効率的に使うためのコンテキストエンジニアリングのテクニックを紹介します。
1. CLAUDE.md を最適化する
CLAUDE.md はセッション開始時に毎回読み込まれるため、ここが肥大化するとトークンを浪費します。
やるべきこと
- 不要な情報を削除: 完了したタスクの記録、古い設計メモなどは定期的にアーカイブ
- 階層化: プロジェクトルートの CLAUDE.md は概要のみ、詳細はサブディレクトリの CLAUDE.md に分散
- 条件付き読み込み: Skills やサブディレクトリの CLAUDE.md を活用し、必要な情報だけを読み込ませる
# CLAUDE.md(ルート)— 簡潔に保つ
## プロジェクト概要
Next.js 16 + Supabase のWebアプリ
## コマンド
- npm run dev — 開発サーバー
- npm run build — ビルド
## 詳細
- フロントエンド: apps/web/CLAUDE.md を参照
- API設計: docs/api/CLAUDE.md を参照
2. Skills で文脈を分離する
定型業務を Skills(.claude/skills/)に定義すると、必要な時だけ該当の文脈が読み込まれるようになります。
.claude/skills/
├── deploy/skill.md # デプロイ手順(デプロイ時のみ読み込み)
├── test/skill.md # テスト手順(テスト時のみ読み込み)
└── review/skill.md # レビュー手順(レビュー時のみ読み込み)
全ての情報を CLAUDE.md に詰め込むよりも、Skills に分散させた方がトークン効率が良くなります。
3. サブエージェントを活用する
Agent ツールでサブエージェントを起動すると、別のコンテキストウィンドウで処理されます。
メインのコンテキストが肥大化する調査・検索タスクはサブエージェントに委譲しましょう。
メインエージェント(コンテキスト軽量に保つ)
├── Agent(Explore): コードベースの調査
├── Agent(Plan): 実装計画の策定
└── Agent(general): 複雑な処理の実行
サブエージェントの結果は要約されてメインに返るため、生のファイル内容でコンテキストが埋まることを防げます。
4. 読み込むファイルを最小限にする
Read ツールで大きなファイルを読み込むとトークンを消費します。
- offset / limit を活用: 必要な行だけ読む
- Grep で絞り込んでから Read: 全文読み込みの前にGrepで該当箇所を特定
- 不要なファイルを .claudeignore に追加: node_modules、dist、大きなJSONファイルなど
# .claudeignore
node_modules/
dist/
*.lock
*.json # 必要なものは個別に許可
5. コンテキストの「リセットポイント」を作る
長時間のセッションではコンテキストが蓄積してトークンを圧迫します。
定期的にセッションをリセットし、進捗をファイルに保存するのが効果的です。
# progress.md — セッション間の引き継ぎ
## 完了
- [x] DB設計(schema.sql)
- [x] 認証機能(src/auth/)
## 次にやること
- [ ] CRUD API の実装(src/api/)
- [ ] フロントエンドのフォーム
## 注意点
- Supabase の RLS ポリシーを忘れずに設定
新しいセッションで progress.md を読ませるだけで、前回の続きからスムーズに再開できます。
まとめ
- CLAUDE.md を軽量に保つ — 詳細はサブディレクトリに分散
- Skills で文脈を分離 — 必要な時だけ読み込ませる
- サブエージェントを活用 — 調査タスクを委譲
- ファイル読み込みを最小限に — offset/limit、Grep、.claudeignore
- リセットポイントを作る — 進捗をファイルに保存して新セッションで再開
トークンは有限のリソースです。「何を読ませるか」を意識するだけで、同じプランでも体感的なパフォーマンスが大きく変わります。
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