はじめに
最近 Zenn のトレンドで「たった数行でコード品質がグッと上がる、CLAUDE.md / AGENTS.md にいつも追記してるやつ」が話題になっていました。
うちのチームでも全プロジェクトの CLAUDE.md に 絶対に入れている鉄板5行 があります。
この5行を入れるだけで、Claude Code(や Codex)の出力品質が体感30〜50%変わります。
この記事では、その5行と「なぜそれを入れるか」の理由を共有します。
鉄板5行(コピペ用)
## 鉄則
- 動かす前に「何をやろうとしているか」を1行で宣言してから着手する
- 既存のコード規約・命名・依存関係を必ず先に確認してから書く
- エラーハンドリングが書けない時は、エラー時にどうするかを聞き返す
- 完了したら「やったこと」「変更したファイル」「次に確認すべきこと」を報告する
- 不明な前提があれば、推測で進めず必ず質問する
これを CLAUDE.md の冒頭か、あるいは ## 鉄則 セクションに入れます。
各行の意図を順に説明します。
1行目: 「何をやろうとしているか」を宣言してから着手
- 動かす前に「何をやろうとしているか」を1行で宣言してから着手する
狙い: AI が「思いつきで実装を始める」のを防ぐ。
複雑なタスクを依頼した時、AI が手順を整理せずいきなり編集を始めると、後で「あれ、何を意図してた?」がブレます。
宣言を強制することで、自分も AI も「これから何をやるか」の合意ができてから着手するフローになります。
2行目: 既存のコード規約・命名・依存関係を先に確認
- 既存のコード規約・命名・依存関係を必ず先に確認してから書く
狙い: 新しい命名規則・新しいライブラリを勝手に持ち込まれるのを防ぐ。
AI は「ベストプラクティス」を持ってきます。でもそれが既存コードと整合しないことが多い。
「existing/auth.ts のパターンに合わせて」と毎回書くのは面倒なので、CLAUDE.md で 常時ルール化 します。
3行目: エラーハンドリングが書けない時は聞き返す
- エラーハンドリングが書けない時は、エラー時にどうするかを聞き返す
狙い: AI が「雑な try/catch でエラーを握りつぶす」のを防ぐ。
エラー処理は実装者の意図が分からないと書けません。AI が独断で catch (e) { console.log(e) } するのを防ぐために、「分からなかったら聞いて」 と先に教えておく。
これだけで、本番障害になりやすいエラー隠蔽が劇的に減ります。
4行目: 完了報告のフォーマットを固定
- 完了したら「やったこと」「変更したファイル」「次に確認すべきこと」を報告する
狙い: AI が「できました」とだけ報告して中身がブラックボックスになるのを防ぐ。
毎回「やったこと・変更ファイル・次の確認事項」をセットで出させると、レビュー時に何を見ればいいかが明確になります。
うちのチームでは、これを徹底することで人間レビューの時間が半分になりました。
5行目: 不明な前提は推測で進めず質問
- 不明な前提があれば、推測で進めず必ず質問する
狙い: AI が「それっぽい推測でコードを書く」のを防ぐ。
これが最も重要です。
AI は推測でコードを生成する能力が高いので、本来は人間に確認すべき前提も「たぶんこうだろう」で進めてしまいます。
「わからなかったら聞いて」を明示しておくと、AI が立ち止まって質問するようになり、無駄な実装ややり直しが激減します。
効果測定
うちのチームで、この5行を入れた後の変化(体感ベース):
| 項目 | 5行なし | 5行あり |
|---|---|---|
| 1タスクあたりのレビュー時間 | 30分 | 15分 |
| 既存規約から外れる頻度 | 週3〜5回 | 週0〜1回 |
| 「動いたが意図不明」のPR | 月5〜10件 | 月1〜2件 |
| AI への追加質問回数 | 1タスク3〜5回 | 1タスク1〜2回 |
数字はあくまで体感ですが、最も効果が出る投資対効果の高いコード品質改善 だと思います。
応用: AGENTS.md / .cursorrules でも同じ思想
これは Claude Code の CLAUDE.md だけでなく、
- Cursor の
.cursorrules - Windsurf の
AGENTS.md - GitHub Copilot の
.github/copilot-instructions.md
など、AI ツール全般で同じ思想で書けます。
ツールが変わっても、「AI に動かしてほしい鉄則」を5行で宣言する という設計思想は使い回せます。
まとめ: 5行で品質を底上げする
CLAUDE.md / AGENTS.md は長く書きすぎても効果が薄れます。
最も効くのはこの鉄板5行:
- 着手前に宣言
- 既存規約を先に確認
- エラー処理は聞き返す
- 完了報告のフォーマット固定
- 不明な前提は質問
これを入れるだけで、AI 出力の品質が体感30〜50%改善します。
ぜひ自分のプロジェクトの CLAUDE.md にも追記してみてください。
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