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参加レポート「一歩踏み込む Claude Code 活用LT会」── 現場エンジニアが語る、Claude Code を本当に使い倒す技術

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Last updated at Posted at 2026-02-25

はじめに

「一歩踏み込む Claude Code 活用LT会 〜新機能を使い倒す、現場の開発最前線〜」に参加しました。登壇者全員が Claude Code を日常的に使い込んでいるエンジニアで、実体験に基づいたリアルな知見が詰まったイベントでした。

「摩擦を減らす!Claude Codeとの対話設計」

この発表でいちばん刺さったのが「人間とコンピューターを区別しないようにインターフェースを統一する」という考え方でした。

Claude Code への指示も、Slack でチームメンバーに依頼するのと同じテキストで書く。成果物の確認も、VSCode でローカルを開くのではなく、プルリクエスト上でCIが通っているか・動作仕様を満たしているかを確認するだけに徹しているとのこと。

開発フローは以下のようになっているそうです:

  1. Notion・Figma・Slack の URL をインプットとして渡す
  2. Claude Code が自動で WHY・HOW を記載した PR Description を作成
  3. 人間がレビューして問題なければ開発スタート
  4. コミット・プッシュされたものをレビューするだけ

EM としての視点も面白くて「自走してもらえないことは自分がチームをちゃんと作れていない証拠」という言葉が印象的でした。AIが能力を発揮しやすい環境づくりこそがEMのタスクだという考え方は、人間のチームマネジメントと全く同じ発想ですね。

摩擦の原因として「情報不足・判断に迷う部分・パーミッション不足・リモートから指示できない」を挙げており、それぞれに対してMCPの整備やスクリプト化、そして発表当日リリースされたリモートコントロール機能で次々と解消されていると話されていました。

「Claude Codeを育てる開発スタイル ─ 情報収集からrules整備まで」

Claude Code・Claude Code on the Web・Claude Code on the Desktop の3プロダクトを使いこなしつつ、毎日のアップデートを追い続けるための方法が紹介されました。

X(Twitter)での情報収集:

  • Claude Code の開発元の中の人をフォロー
  • 公式アカウントより早くリリース情報を投稿するため、世界最速で新機能を把握できる
  • インタビュー動画・ポッドキャストも欠かさずチェックし「Claude Code がどこへ向かっているか」の文脈を理解する

GitHubでの情報収集:

  • claude-codeclaude-plugins-official の2リポジトリを監視
  • RSS でリリースノートをSlackへ自動通知

そして情報を得たらとにかく手を動かすという姿勢も印象的でした。新機能を試しながら、今まで手書きしていたスキルやルールが不要になっていないかを常にチェックしているとのこと。「モデルの進化によって過去のプロンプトをそのまま流用するのは危険で、定期的に見直す必要がある」という指摘はすごく実践的でした。

「ツール選定とClaude Codeの利用(仮)」

ツール選定やガードレール設計の話で、インフラエンジニアの目線から非常に参考になりました。

ツール選定の哲学:「ワークフローをツールに合わせない」

ターミナルは WezTerm、AIセッション管理も WezTerm で自作スクリプトを作って複数の Claude Code セッションを切り替える仕組みを構築されていました。既存ツール(AgentDeck 等)はキーバインドが変更できなかったため自作に至ったそうです。

Claude Code の設定思想:

メインのコンテキストにはプロジェクト固有のルールのみを書き、リンターで自動修正できるものはコンテキストに入れないという考え方は参考になりました。tflinttrivygitleaks などをプレコミットに仕込んで AI に修正させるアプローチです。

Terraform 特有のガードレール:

applydestroystate pushgit push など危険なコマンドを実行させないために、Permissions ではなく Hooks + シェルスクリプト で制御しているのが印象的でした。Permissions はオプションの順番変更やグローバルオプションなどで回避されるケースがあるため、Hooks で確実にブロックする設計にしているとのこと。

「Claude Codeをオーケストレーションして自動でレビューFBループを回して洗い物をしてる話」

個人的にこの発表が一番ユニークで刺さりました。「AIのせいで1日中AIのお世話をして家事ができない」という問題意識から始まる発表です。

AI が出すコードの品質問題(フォールバック多用・DRY原則無視・謎の後方互換サポートなど)を人間がレビューし続けるのは限界があり、「永遠に子守をさせる = Claude Code にレビューさせる」という発想で解決を試みています。

ポイントは YAML で宣言的にワークフローを定義する「宣言的オーケストレーション」 です:

  1. 実装する AI とレビューする AI を分離
  2. コードで強制力を持たせ、レビューをスキップさせない
  3. 修正が必要なら必ず再レビューに戻すフィードバックループ

これを OSS として Tact という名前で公開されています。npm install tact でインストールでき、ビルトインのワークフローが最初から使えるとのこと。これは試してみたいと思いました。

この登壇者は『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる!ドメイン駆動設計の基本』の著者でもあり、ソフトウェア設計の観点から AI との向き合い方を語られていたのが印象的でした。

「Claude Codeはレガシー移行でどこまで使えるのか?MySQL4→8実戦投入の記録」

MySQL 4 → 8 の移行プロジェクトで古いプラグインが動かなくなった問題を、Claude Code を使って解決した実践報告でした。

仮説検証ループを Claude Code に回させる:

  1. 状況説明 → 仮説を立てさせる
  2. 仮説を検証するスクリプトを書かせる(言語指定なし、適切なものを選んでくれた)
  3. 実行結果をファイル出力 → Claude Code に分析させる
  4. 仮説が外れたら次の仮説へ

「コードを書くだけじゃない使い方」として、デバッグや調査の仮説検証サイクルを自動化するアプローチは盲点でした。体感で約15時間の削減になったとのことで、特にレガシー環境や不慣れな技術スタックへの対応で有効だと感じました。

「コードレビューの指摘は返信よりもCLAUDE.md/skillsに書け。同じ過ちを繰り返すな。」

人間に対してレビューするのをやめませんか」という刺激的な問いかけから始まる発表。

変数名の指摘・ロジックの書き方・重複実装など、レビューコメントが毎回使い捨てになっていることへの問題提起でした。同じ指摘が繰り返されるのは、ナレッジとして蓄積されていないから

解決策として、レビューコメントを CLAUDE.md やルールディレクトリに蓄積し、次回から Claude Code が自動でチェックする仕組みを提案されていました。

実装方法は2つ:

  • GitHub Actions でマージ時に自動でプルリク作成
  • ローカルで gh コマンド経由でプルリクのコメントを読み込ませて修正

「新しいものは常に出てくるので、フローはガチガチに最適化しすぎない方がいい」という言葉も、急速に進化するAIツールを使う上での本質的な姿勢だと思いました。

「大規模実装を Claude Code に任せるには?〜 Plan + Tasksで精度を上げる4つのコツ」

大規模実装を Claude Code に任せる際の失敗パターンと対策をまとめた発表でした。

よくある失敗パターン:

  • 詳細情報不足でざっくり指示 → 異常系の考慮漏れ
  • コンパクション(コンテキスト圧縮)で途中から指示を忘れる

対策4つ:

  1. スラッシュコマンドで実装に必要な情報を事前に揃える ── プラン作成時に不足情報を Claude Code に質問させる
  2. 別モデルでレビューさせる ── Cursor・Gemini・別インスタンスの Claude Code でエッジケースを検知
  3. プラン作成時に単体テスト計画も立てる ── 正常系だけでなく異常系のテストケースを先に定義
  4. Tasks 機能でToDoリストを作らせる ── 依存関係ありのタスクリストを Claude Code 自身に作らせて順番通りに実行させる

コンテキスト消費量をステータスラインで可視化して、コンパクトを実行するタイミングを判断するというTipsも実用的でした。

参加してみての感想

各登壇者に共通していたのは「Claude Code を動かすための環境づくりが人間の仕事」という認識でした。コードベースの品質・ガードレール・ナレッジの蓄積・適切なコンテキスト設計、これらを整備することで初めて Claude Code が本来の力を発揮できる。

「AIのお世話で一日が終わる問題」は笑い話のようで本質を突いていて、単に Claude Code を使うだけでなくオーケストレーション設計まで踏み込まないと生産性向上にならないという気づきがありました。

「インターフェースの統一」という発想も、自分の開発フローを見直すきっかけになりました。ローカルでコードを読む時間を減らして、PRベースのレビューに集中する仕組みを作ることで、Claude Code への信頼度も上がっていくのだと思います。

引き続き、実際に手を動かしながらノウハウを積み上げていきたいと思います!

当イベント

主催: ファインディ/Findy イベントはこちら
日付: 2026/02/25
イベント名: 一歩踏み込む Claude Code 活用LT会 〜新機能を使い倒す、現場の開発最前線〜

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