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内定ゴール?転職「後」にやるべきこと10選

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「内定が出た。これで転職成功だ」

もしあなたがそう思っているなら、少し立ち止まってこの記事を読んでほしい。

転職活動のゴールは内定ではない。
新しい環境で活躍し、キャリアを前進させることだ。
むしろ内定はスタートラインに過ぎず、本当の勝負は入社後の最初の数ヶ月で決まる。

私自身、転職を経験する中で転職「後」の重要性を痛感した。
どれだけ優秀な経歴を持っていても、新しい環境に馴染めなければ評価されない。逆に、最初の立ち回りさえ間違えなければ、その後の仕事は驚くほどスムーズに進む。

この記事では、新しい職場に転職・異動した直後に、周囲に馴染み、早期に活躍するための10のポイントを解説する。

※本ページにはプロモーションが含まれています

前提:新卒と中途では「スタート地点」が違う

まず理解しておくべき重要な前提がある。

新卒はお客様、中途は外様

これがスタート地点の違いだ。

新卒には研修があり、メンターがつき、会社が手厚く環境を整えてくれる。「育てる対象」として迎え入れられる。

一方、中途採用は違う。あなたは「即戦力」として期待されている。採用の背景には必ず解決すべき課題があり、あなたはその課題を解決するために呼ばれた人間だ。待っていても誰も手を差し伸べてはくれない。

だからこそ、中途入社では自分から仲間を集め、自ら環境を切り拓いていくマインドが不可欠になる。

転職「後」に実践すべき10のポイント

1. 「自分から馴染みに行く」という主体的なマインドセット

新しい環境に「馴染めない」と受動的に嘆くのではなく、自ら積極的にその環境へ飛び込み、馴染もうとする姿勢が何より重要だ。

中途採用では、新卒のように会社が手厚い環境構築をしてくれることを期待してはいけない。「周りが声をかけてくれない」「歓迎されている気がしない」と感じても、それは当たり前のことだ。既存メンバーは日々の業務で忙しく、新しく入ってきた人に構っている余裕がないことも多い。

逆にあなたに聞きたい。前職や現職で中途社員が入ってきた時、「自分から」ランチに誘ったり、積極的に話しかけたりしたことは何回ありますか? 正直なところ、「中途が入ってきたな」程度で、気に留めなかったのではないだろうか。

周りもあなたに対して同じだ。だからこそ、自分から動く。自分から話しかける。自分から関係を築きに行く。この主体性が、転職成功の第一歩となる。

2. 明るく元気な挨拶の徹底

挨拶は、その人がどういう人間なのかを最も手っ取り早く伝える手段であり、印象を大きく左右する。転職直後は特に意識しよう。

また特に注意すべきは、前職が「周りに聞こえる声で挨拶をする環境」ではなかった人だ。

一部の自社開発企業には、何も言わずに席につく、ほぼ会釈だけ、という職場も意外と存在する。そういう文化の中では、大きな声で挨拶するとむしろ浮いてしまう。だから小声で済ませたい気持ちは痛いほどわかる。

しかし、転職先が同じとは限らない。挨拶の文化は会社のカルチャーに大きく左右される。

だからこそ、最初のうちは自分から、少しうるさいくらいの挨拶を心がけた方が確実に良い。静かすぎて損をすることはあっても、元気すぎて損をすることはほとんどない。

3. 「郷に入っては郷に従え」の精神

前職のやり方やプライドを一旦脇に置き、新しい職場のルールや文化を素直に受け入れることが不可欠だ。

「前の会社ではこうだった」「このやり方は非効率だ」——こうした発言は、たとえ正論であっても、入社直後は控えるべきだ。既存メンバーからすれば、まだ何も貢献していない人間に自分たちのやり方を否定されるのは、単純に不愉快だ。

まずはその組織の「勝ちパターン」を学ぶことに集中しよう。なぜそのルールが存在するのか、なぜその文化が根付いているのか。背景を理解した上で、信頼を得てから改善提案をしても遅くはない。

4. チームや部署「外」で人脈を積極的に構築する

この記事を読んでいるようなキャリア志向の高い方が転職する会社は、一定以上の規模があることが多いのではないだろうか。そういう会社では、マイクロサービスごとにチームが分かれていたり、技術ドメインで専門チームが存在したりする。

また、そこまで規模が大きくない会社でも、PdMやCS、カスタマーサポートといったビジネスサイドや顧客接点を持つ部署が存在するはずだ。

転職先でより良い仕事をしようとすれば、確実に多くの人とのコラボレーションが求められる。リリース一つとっても、様々な部署が関わってくる。いずれ関係構築はほぼ必須になるのだ。

この関係構築を、入社初期にやっておくと後々が圧倒的に楽になる。

なぜなら、入社初期の方が「新しく入った人」という立場で話しかけやすく、関係構築のハードルが低いからだ。半年後、1年後に「今さら他部署の人と仲良くなりたい」と思っても、きっかけを作るのは難しい。

もちろん、配属先のチームの同僚や上司との関係構築も重要だ。しかし、そこだけに閉じこもるのはもったいない。フォーカスの2〜3割程度は、チームや部署を超えて顔を広げることに使ってほしい。

挨拶やランチ、雑談などを通じて接点を作っておこう。「あの新しく入った人、感じがいいね」と思ってもらえれば、それだけで十分だ。

5. チームメンバーよりも少し早く出社し、少し遅く帰る

私は労働時間で労働価値が決まったり、その人の評価が決まったりするのはナンセンスだと思っている。本来、成果で評価されるべきだ。

ただ、どうしても初手の「印象」という面では、長く働いている方が仕事に対する前向きさや熱意が伝わりやすい傾向にある。

なぜか。最初の期間は、仕事のアウトプットや質で自分を見せることができないからだ。

入社直後は大した仕事を任されない。任されたとしても、まだ環境に慣れていないため、目覚ましい成果を出すのは難しい。だからこそ、仕事でバリューを発揮しにくいこの時期は、少し早く出社し、少し遅く帰ることで「やる気」を見せるのが有効だ。

ただし注意点もある。ずっと残業していると、特に若手ではない立ち位置で転職した人にとっては「仕事が遅い人」というマイナス評価につながる側面もある。塩梅を意識しよう。

6. 「新人ブースト期間」を活用し、素直に質問する

入社直後の3ヶ月程度は、 何を聞いても許される「ボーナス期間」 だ。

この期間を逃すと、「そんなことも知らないの?」と思われるリスクが高まる。知ったかぶりをせず、分からないことはその場で素直に教えを乞うことで、知識の吸収スピードが上がると同時に、周囲とのコミュニケーションも深まる。

「質問ばかりして迷惑ではないか」と心配する必要はない。むしろ、質問しない方が問題だ。質問がないということは、理解しているか、興味がないかのどちらかだと受け取られる。そして多くの場合、後者だと思われる。

積極的に質問し、学ぶ姿勢を見せよう。

7. 戦略的な自己紹介を準備する

新しい職場の人々は「どんな人が来たのか」を非常に気にしている。この関心に応えるために、自己紹介の準備は欠かせない。

自分の経歴、強み、趣味、入社への想い。これらを、場面に合わせて効果的に伝えられるよう準備しておこう。

特に、共通点を作れる要素(出身地、趣味、前職の業界など)を盛り込んでおくと、その後の会話が広がりやすい。

8. 「分かりやすい貢献」で存在感を示す

最初から大きな成果を出そうと焦って空回りするよりも、当たり前のことを当たり前にやって信頼を獲得することが先決だ。

期限を守る。報告・連絡・相談を徹底する。約束したことは必ずやる。議事録を丁寧に取る。こうした小さな行動の積み重ねが、あなたへの信頼を形成していく。

「この人は任せても大丈夫だ」という信頼がなければ、大きな仕事は回ってこない。そして大きな仕事がなければ、大きな成果を出すチャンスもない。焦らず、まずは足元を固めよう。

また、誰かが嫌がる雑務を率先して引き受けるなど、今できる範囲で目に見える貢献を行うことも効果的だ。

個人的におすすめなのは、オンボーディング資料の更新だ。

中途向けのオンボーディング資料がしっかり整っている職場は、正直ほとんどない。古い情報が放置されていたり、そもそもドキュメントが存在しなかったりするケースも多い。

だからこそ、自分が入社時に困ったことや、つまずいたポイントを資料にまとめて共有するだけでも、かなり喜ばれる。次に入ってくる人の助けになると同時に、「この人は気が利く」という印象を与えることができる。

9. 「仕事ができるやつ」より、まず「信頼できるいいやつ」を目指す

前職やプライベート、学生時代を思い出してほしい。新しい人が入ってくるタイミングで、「有能な人が来てくれ」「すごいやつが来てくれ」と思ったことはあるだろうか。正直なところ、「頼むから変なやつじゃなくて、普通のまともな人が来てくれ」と願った回数の方が多くないだろうか。

転職先であなたを受け入れる側も、全く同じことを思っている。

「仕事ができる人に見られなきゃ」と気負いすぎて、空回りしていないだろうか。質問攻めにしすぎたり、自分の意見を主張しすぎたり、過去の実績をアピールしすぎたりして、「なんか面倒なやつ」「重いやつ」と思われていないだろうか。

もちろん、仕事ができる人に見られることは重要だ。しかし、順番がある。

まずは「この人と一緒に働きたい」「この人なら信頼できる」と思ってもらうこと。それが土台にあって初めて、仕事の実力を評価してもらえるステージに立てるのだ。

10. 心身の不調を予期し、体調管理を徹底する

新しい環境は、想像以上にストレスフルだ。

転職直後は、新しい人間関係、新しい業務、新しい通勤経路、新しいツール。あらゆることが「新しい」状態で、脳は常にフル稼働を強いられる。本人が自覚していなくても、身体は確実に疲弊している。

この「しんどい時期」は一時的なものだと理解し、無理をせず健康管理に留意して乗り切ろう。

仕事を頑張ること自体は良いことだ。しかし、それ以上に気をつけるべきは体調不良による悪印象だ。欠勤が多い、会議中に眠そう、寝坊で遅刻——こうした印象がついてしまうと、挽回は難しい。

仕事で成果を出しにくい入社直後の期間、評価は勤怠や働く姿勢で決まってしまう部分が大きい。「体調管理も仕事のうち」とはよく言われるが、転職直後こそ、その言葉を強く意識してほしい。

入社前や転職直後に読んでおきたい本

転職直後の立ち回りについて、私が参考にした本を紹介しておく。

即戦力!: 転職、転勤、出向、異動するときに読む本

大企業を8社渡り歩いた「転職のプロ」である著者が、「よそ者」として入った職場でどう振る舞えば早期に成果を発揮できるかを、自身の経験をもとに解説した一冊だ。「転職」だけでなく「社内異動」「転勤」「出向」にも応用できる内容で、新しい環境に飛び込む全ての人に参考になる。

入社1年目の教科書

新卒向けに紹介されることが多い本だが、転職者にも十分役立つ。「仕事の基本」を改めて見直すきっかけになり、前職で染み付いた癖をリセットして新しい環境に適応するためのマインドセットが学べる。

最後に

転職は、内定を得た瞬間がゴールではない。新しい環境で信頼を獲得し、成果を出し、キャリアを前進させて初めて「成功」と言える。

そして、その成否を分けるのは、入社後最初の数ヶ月の立ち回りだ。

この記事で紹介した10のポイントが、あなたの転職後のスタートダッシュの一助になれば幸いだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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