はじめに
- ここではPMBOK第7版にある「誠実さ」について記載する。
概要
- 「誠実さ」とは何か、について考えさせられる事例2つを記載。
- 弊社では持ち回りでスピーチがありその時の話題にしようとしたが、諸般の事情で発表の機会を失ってしまったのでこちらに記載。
- 内容は薄いが記載
詳細
- PMBOK 第7版のプロジェクト・チームの文化に、「誠実さ」というものがある。
ケーキ屋さんの事例
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誕生日ケーキを予約していて、13:00頃取りに行く予定だった。
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出発の直前そのケーキ屋さんから電話あり。
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作ったホールケーキを落としてしまったので、作り直すから夕方に取りに来てくれないか
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その内容でよいと返答し夕方受け取りに行った。
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これだけ聞くと単なるミスだが、ケーキを落とした事実をそのまま伝えたのはある意味で「誠実さ」に当てはまる。
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もし何らかの理由を後からつけて、作るのが遅れるという返答であったら、今回は受け取るが、次回からそのケーキ屋さんに頼まないかもしれない。
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プロジェクトでよくあるのが、工程遅延したときに、お客さんにはそれらしい理由付けで遅れている旨を回答し、さらに対応策を返答する。
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しかし事実と異なるため、対応策も事実とは離れている場合が多く、後で余計に苦労する、というようなこと。
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正直に話しておけば、なぜ遅れているのか、どうやって挽回するのか、について整合性が取れており作業に集中できる。
過去の話
- 大昔1人で客先常駐で開発していた時、開発者は1人だったが、コード管理しようとしてVSSというツールを使っていた。(2000年初頭くらいまでは使えていたが今はなさそう。(参考)
- この時操作を誤って2日分の開発を元に戻してしまった。(2日前にcommitした状態から全くcommitしておらず、VSSで管理されたファイルをローカルのファイルに上書きした)
- お客さんに正直に伝えたら、さすがに怒られたが、そのあと2時間程度で元の状態に戻せたので何とか事なきを得た。
- 2時間でリカバリできたので、誤魔化せたかもしれない。ただ2時間何やってるか不審な状態にはなるかもしれない。
- 2時間で戻せたことで、それはそれでよいと評価を受けたので、トラブル対応でお客さんの心象を逆に良くする、という例にも見えるが、個人的にはそういうのは本質ではない。
- トラブル対応で心象をよくするのではなく、その後の対応における、(PMBOK)にある「誠実さ」や「透明性」があってこそ心象が良くなるのではないか。