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fuSenは、自分でも納得できるところまで仕上がってきた。
でも、最後にどうしても解決できない問題が、ひとつ残っていた。
最後まで残った、やっかいな難問
その問題は、モニターサイズにまつわるものだった。
fuSenは、Webサイト上に付箋を貼るツールだ。だから、付箋の位置が正確であることが命だ。「ここを直して」とピンを刺した場所が、見る人の環境でズレてしまったら、ツールとして意味がない。
ところが、こんな問題が起きていた。
モニターのサイズによって、付箋の位置がズレる。
さらに、27インチのデスクトップモニターでも、ブラウザの幅を目一杯に引き伸ばすと、画面が横にスライドしてしまう。
これは、地味だけど致命的な問題だった。
いろんな環境で使われるツールだからこそ、どんなモニターでも、どんなブラウザ幅でも、付箋がピタッと正しい位置に表示されなければならない。
何度やっても、解決しなかった
この問題には、本当に苦しめられた。
修正を依頼する。直ったように見える。別のモニターで確認すると、またズレる。ブラウザ幅を変えると、横スライドが起きる。
画面のサイズ、解像度、ブラウザの表示領域、スクロール量……いろんな要素が絡み合っていて、原因の特定が難しい。一つ直すと別のところで問題が出る、という繰り返しだった。
「これさえ解決できれば、有償化に踏み切れるのに」
そう思いながら、なかなか越えられない壁の前で、足踏みが続いていた。
頼みのFableが、いなくなった
この難問を解決してくれそうな存在に、心当たりがあった。
以前、別の難問を一発で解決してくれた、Claudeの新モデル「Fable」だ。
「またFableに頼めば、きっと解決してくれる」
そう思っていた矢先のことだった。
Fableが、一時的に使えなくなった。
なんでも、輸出管理に関する規制の対応で、一時的にアクセスが停止されたらしい。頼みの綱が、突然いなくなってしまった。
「よりによって、このタイミングで……」
最後の難問を前に、頼りにしていた相棒が不在になる。もどかしい日々が続いた。
7月、Fableが帰ってきた
そして、7月。
Fableが、戻ってきた。
規制対応が完了して、再びアクセスできるようになったのだ。
戻ってきたと聞いて、すぐに、あの最後の難問を託してみることにした。
モニターサイズによる付箋のズレ。ブラウザ幅を広げたときの横スライド。ずっと自分を悩ませてきた、この問題を。
あっさり、解決した
結果は——またしても、拍子抜けするほどあっさりだった。
戻ってきたFableは、あの難問を、いとも簡単に解決してしまった。
モニターサイズが変わっても、付箋がズレない。ブラウザ幅を目一杯広げても、横スライドしない。どんな環境でも、付箋がピタッと正しい位置に表示される。
ずっと越えられなかった壁が、あっけなく消えた。
一度は使えなくなって、もう頼れないかもしれないと思っていた相棒が、帰ってきて、最後の宿題を片付けてくれた。
なんだか、映画みたいな展開だな、と思った。
有償化に、また一歩近づいた
この問題が解決したことで、fuSenはまた一段階、完成度が上がった。
前に「自分が納得するまでお金は取れない」と書いた。その「納得」に、また一歩近づいた。
どんなモニターでも、どんなブラウザ環境でも、付箋が正確に表示される。これは、有料のツールとして提供するうえで、絶対に譲れない品質だった。
その品質を、戻ってきたFableが実現してくれた。
有償化への最後の壁が、また一つ、崩れた。
自分が「これでいい」と胸を張って言える日が、確実に近づいている。
一度は消えた相棒が戻ってきて、最後の難問を解いてくれた。この出来事は、fuSenの開発ストーリーの中でも、特に忘れられない一幕になった。
次回:「Basic認証のサイトでも使えますか?」という問い合わせから始まった、業界の未解決問題への挑戦。
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