🟨 この記事はClaude Code(AI)と2ヶ月で開発した日本初のWebサイト校正ツール「fuSen」の開発ブログです。登録不要でデモを試せます → https://app.fusen.cloud/demo
第六話:AIを使いこなす最重要スキルは、日本語力だった。
「AIを使いこなすために必要なスキルは何か」
開発を始める前、自分はこの問いに対して「プログラミングの知識」か「英語力」と答えていたと思う。
2ヶ月間、Claude Codeと一緒にfuSenを作り続けて、その答えが完全に変わった。
日本語力だ。
言葉を変えたら、一発で通った
開発中、何度やっても同じエラーが出る場面があった。
Claudeに修正を依頼する。直す。また同じエラーが出る。また依頼する。また同じエラーが出る。
何が悪いのか、自分にはわからない。でもClaudeも、自分の伝え方では正確に問題を把握できていなかった。
あるとき、伝え方を変えてみた。
同じ問題を、違う角度から、違う言葉で説明してみた。「エラーが出る」ではなく、「この状況のときに、こういう操作をすると、こうなる」と、具体的に状況を整理して伝えた。
一発で通った。
Claudeが間違っていたわけじゃない。自分の伝え方が足りなかっただけだった。
「なんかいい感じに」では動かない
AIに指示を出すとき、曖昧な言葉は通じない。
「なんかいい感じにして」では動かない。「ここが使いにくい」では直らない。
何が、どういう状況で、どう問題なのか。ゴールは何か。制約は何か。これを言語化できる人間が、AIを最も使いこなせる。
これはつまり、日本語力だ。
プログラミングの知識じゃない。英語力でもない。自分の頭の中にあるものを、正確に、具体的に言葉にする力。これがAI開発の最重要スキルだと、2ヶ月間で確信した。
エキスパートでなければ、そもそも発想できない
もう一つ気づいたことがある。
AIはコードを書いてくれる。設計を手伝ってくれる。エラーを直してくれる。でも「何を作るか」を決めるのは、人間だ。
自分がfuSenを作れたのは、Webデザインのエキスパートだったからだ。
20年間、クライアントとの修正やりとりで感じてきた「ここが不便だ」という体験があったから、「こういうツールが必要だ」という発想が生まれた。Webデザインを知らない人間には、そもそもこの発想が浮かばない。
AIは、アイデアを持った人間の力を何倍にも増幅させるツールだ。でもアイデアそのものは、経験を積んだ人間の中にしかない。
AIは仕事を奪う敵じゃない
「AIが仕事を奪う」という言葉をよく聞く。
2ヶ月間、毎日AIと一緒に仕事をして、自分はそう思わなかった。
AIがやってくれているのは、本来人間がやらなくてもよかった仕事だ。コードを一行一行書く作業、エラーを検索して調べる作業、繰り返しの定型作業。これらはAIに任せればいい。
人間の仕事の「内容」が変わるだけだ。
Webデザイナーは、デザインを考えなくてよくなるわけじゃない。クライアントの課題を理解して、どんな体験を作るかを考える仕事は、むしろより重要になる。コードを書く時間が減った分、本当に人間にしかできないことに集中できる。
AIは仕事を奪う敵じゃない。人間の仕事の質を上げるための、最高の相棒だ。
経験×言語化×AIが、新しい時代のスキルセット
2ヶ月間の開発を通じて、自分が出した結論はこうだ。
- 経験: その分野のエキスパートでなければ、何を作るべきかわからない
- 言語化: 頭の中にあるものを正確に言葉にする力がなければ、AIに伝わらない
- AI: この2つを持った人間の力を、何倍にも増幅させる
この3つが揃ったとき、コードが書けないWebデザイナーでも、世界初の機能を持つSaaSを作れる時代になった。
それがfuSenという答えだ。
次回:デプロイで詰まった話。本番環境への公開が、開発で一番緊張した瞬間だった。
fuSen|Webサイト上に付箋を貼るように、フィードバックを残せるオンライン校正ツール。ベータ版リリース中、全機能無料。
👉 無料で始める → https://fusen.cloud/
👉 登録不要でデモを試す → https://app.fusen.cloud/demo