コーヒーが好きな emi です。最近はカフェインを控えています。
本記事は 2025 年 AWS Community Builders アドベントカレンダーシリーズ 2 の 1 日目の記事です。
re:Invent 2025 が始まっていますね！私は日本にいるのですが、業務がバタバタでアップデートに追いつけていません…！本日は業務内容から小ネタを書きます。
RDS Performance Insights の CloudWatch Database Insights への統合が 2025 年 11 月 30 日から 2026 年 6 月 30 日に変更されました
以前まで RDS Performance Insights は 2025/11/30 までのサポートと発表されていましたが、ふと気が付くと 2026/6/30 までのサポートに延長されていました。
▼ 以前までの発表内容
「12 月になったから Performance Insight は開けないのかな？」と気になって覗いてみた皆さんは驚かれたかもしれません。
RDS コンソール画面では以下のようなメッセージが表示されており、引き続き Performance Insights が確認できます。
Performance Insights is moving to Amazon CloudWatch
On June 30, 2026, Amazon RDS will no longer support the Performance Insights console experience, flexible retention periods, and their associated pricing. To continue to view Performance Insights metrics, use Database Insights in Amazon CloudWatch.
2026/6/30 に、RDS Performance Insights のコンソール操作、ユーザー指定の保持期間、関連する価格設定のサポートを終了する旨が書かれています。
ドキュメントを確認すると、こちらも 2026/6/30 までとの記載ですね。
Important
AWS has announced the end-of-life date for Performance Insights: June 30, 2026. After this date, Amazon RDS will no longer support the Performance Insights console experience, flexible retention periods (1-24 months), and their associated pricing. The Performance Insights API will continue to exist with no pricing changes. Costs for the Performance Insights API will appear in your AWS bill with the cost of CloudWatch Database Insights.
We recommend that you upgrade any DB clusters using the paid tier of Performance Insights to the Advanced mode of Database Insights before June 30, 2026. For information about upgrading to the Advanced mode of Database Insights, see Turning on the Advanced mode of Database Insights for Amazon Aurora.
If you take no action, DB clusters using Performance Insights will default to using the Standard mode of Database Insights. With Standard mode of Database Insights, you might lose access to performance data history beyond 7 days and might not be able to use execution plans and on-demand analysis features in the Amazon RDS console. After June 30, 2026 only the Advanced mode of Database Insights will support execution plans and on-demand analysis.
With CloudWatch Database Insights, you can monitor database load for your fleet of databases and analyze and troubleshoot performance at scale. For more information about Database Insights, see Monitoring Amazon Aurora databases with CloudWatch Database Insights. For pricing information, see Amazon CloudWatch Pricing.
日本語だと 2025/12/1 現在でまだ古い情報（2025/11/30 に Performance Insight のコンソールアクセスが終了する旨）が表示されているため、最新情報は英語でご確認ください。
2026/6/30 までに何をすればいいのか？
では 2026/6/30 までに何をすればいいかというと、これまでと変わらず CloudWatch Database Insights に移行する計画を立てていただければ良いです。
過去に Performance Insights から Database Insights に移行する際に確認すべき点をまとめて登壇した資料がありますのでご参照ください。
CloudWatch Database Insights とは
CloudWatch Database Insights とは、Performance Insight、CloudWatch Logs、CloudWatch Application Signals などを統合した CloudWatch 側のモニタリングツールです。
スタンダードモードとアドバンストモードのどちらかを、インスタンス / クラスター単位で選択して利用できます。
- スタンダードモード：無料
- アドバンストモード：有料で、スタンダードモードに加えていくつかの機能が追加で利用可能
主要な変更点
- RDS コンソールの Performance Insights ダッシュボードが削除され、すべてのリンクが CloudWatch Database Insights ダッシュボードにリダイレクトされる
- 何もしなければ勝手にスタンダードプラン（無料）の CloudWatch Database Insights に切り替わるということです。そこまで頻繁に Performance Insights を使っていなかった方であれば、意識しなくても問題ないと思っていただいて良いでしょう。
- RDS for Oracle と RDS for SQL Server の実行プランキャプチャ機能 (現在は Performance Insights の無料利用枠で利用可能) は、CloudWatch Database Insights のアドバンストモードに移行される
- Amazon RDS の Performance Insights ダッシュボードを使用した実行プランの分析 - Amazon Relational Database Service
- つまり、RDS for Oracle と RDS for SQL Server の実行プランキャプチャ機能が有料になります
- Aurora PostgreSQL、Aurora MySQL、RDS for PostgreSQL のオンデマンド分析機能 (現在は Performance Insights の有料利用枠で利用可能) は、CloudWatch Database Insights のアドバンストモードに移行される
- Performance Insights のフレキシブルな保持期間 (1〜24か月) とその価格設定は廃止。Performance Insights の保持期間として 16 〜 24 か月を選択している場合、Database Insights のアドバンストモードにアップグレードしても、15 か月を超えるパフォーマンスデータの履歴にはアクセスできなくなる
- アドバンストモードではデータベースメトリクスの保持期間が 15 か月に固定
- スタンダードモードの保持期間は 7 日間で固定
- Performance Insights API は引き続き存在し、価格変更はなし。料金は CloudWatch Database Insights の請求として 請求書に表示される
特に何も対応しない場合どうなるか
特に何も対応しない場合は、2025/11/30 以降に Database Insights スタンダードプラン（無料）の利用が開始され、画面が Database Insights にリダイレクトされるようになります。
特に、ログの保存期間が固定になること、アドバンストプランにすると料金が今までより高くなることなどが多くの方に影響がある点かと思いますので、おさえておいてください。
しっかり詳細を確認した上で移行にのぞまれたい方は、以下ブログが詳細にまとまっておりますのでご確認ください。
おわりに
2025 年 AWS Community Builders アドベントカレンダーシリーズ 2 は少し日が空き、次回は 12/6 の予定です。シリーズ 1 は毎日投稿されているのでそちらもチェックしてみてください！
re:Invent 直近のアップデートだと、以下が使えそうで気になっています。
「AWS MCP Server」という、もう、THE！MCPサーバー！なものがバージニア北部リージョンでリリースされたようですね。今まで AWS Documentation MCP Server とか AWS Knowledge MCP Server とかを組み合わせてどうにかこうにか公式情報を引っ張ってこようとしていましたが、この 1 本で全部が賄えちゃう感じなのでしょうか？「使ってみた」のアウトプット待ってます。