はじめに
組み込みエンジニアの需要は現在、非常に高まっています。
AIがどれだけ進化しても、それを現実世界で機能させるための「体」となるハードウェアは不可欠だからです。
しかし、実機を動かす難しさは画面の中だけでは完結せず、Web開発などに比べると学習のハードルが高いのも現実です。
私は高専の機械科を卒業後、組み込みエンジニアとして働き始めて5年目になります。
専門外からの挑戦で毎日が勉強の日々ですが、今回はそんな私が「これを受けてよかった、実務の中で役立った」と感じたUdemyの講座を7つ紹介します。
これから組み込みを目指す方、また私と同じように日々奮闘している若手の方の参考になれば幸いです。
1. 【2025年最新版】直感的にわかる!Arduinoで電子工作や本格的な回路設計の基礎を学ぼう
講座の概要
Arduino を使った電子工作と回路設計の基礎を学ぶ講座です。
ハードウェアとソフトウェアがどのように連携して動くのか、実習を通じて理解できます。
単なる「Lチカ(LEDを点滅させる制御)」だけでなく、スイッチやセンサーなど実際の部品を使った制御まで踏み込んで学べるのが特徴です。
💡 推しポイント
教育機関でもよく使われているArduinoですが、やはり入門には最適です。
高専時代、私も「Lチカ」の実験中にLEDを焼き切って壊してしまった経験があります。
「失敗すると物理的に壊れる」という緊張感 と、思った通りに動いたときの感動は、シミュレーションでは味わえません。
あの時の焦りと感動を、ぜひこの講座で体験してほしいです。
2. ゼロから分かるコンピュータの仕組み【ハードとソフトの動きをイメージできるようになろう!】
講座の概要
コンピュータのハードウェアとソフトウェアが連携する仕組みを基礎から解説しています。
CPU、メモリ、OSなどが内部でどのように動作しているかを 体系的に 学びます。
プログラムがどのように電気信号に変換され、計算が行われるかという「ブラックボックス」の中身をクリアにします。
💡 推しポイント
「なぜ数字が生まれたのか」といった根本的な問いから解説があります。
普段何気なく書いているコードが、裏側でどう動いているのか。
その 「Why(なぜ)」をたくさん知ること ができ、頭の中のモヤモヤが晴れていく感覚がありました。
「なんとなく動いている」からの脱却に最適な講座です。
3. 一週間で身につくC/C++言語
講座の概要
プログラミング言語である C言語とC++言語 の基礎を短期間で習得する講座です。
文法からポインタなどの重要概念までを網羅しています。
特に初心者がつまずきやすいメモリ管理やポインタの概念について、豊富な図解とともに深く解説されています。
💡 推しポイント
私は業務でC言語を使っていますが、基礎の再確認としてこの講座を利用しました。
最大の魅力は、 1つの講座でC言語とC++の両方が学べる 点です。
まだC++パートは受講していませんが、これから必須となるC++もスムーズに学び始められる「一石二鳥」な講座でおすすめです。
4. 【初級者向け】専門用語なしで学ぶシステム開発:企画・要件定義・基本設計の基本
講座の概要
システム開発の 上流工程(企画、要件定義、基本設計) について、専門用語を使わずに解説しています。
開発プロセス全体の流れを把握するための講座です。
「どのようなシステムを作るべきか」を定義する要件定義から、具体的な画面・機能設計への落とし込み方を実務目線で学べます。
💡 推しポイント
「コードが書ければいい」と思われがちですが、実はここが重要です。
組み込みエンジニアであっても、仕様書を読んだり書いたりする機会はあります。
意外かもしれませんが、 このあたりの工程を知っていると、現場で非常に強い です。
5. エンジニアのためのUML入門
講座の概要
システム設計を図式化する UML(統一モデリング言語) の書き方と読み方を学びます。
クラス図やシーケンス図など、実務で頻出する図解手法を習得できます。
頭の中のロジックやシステムの構造を、他人に伝わる「設計図」として可視化するスキルが身につきます。
💡 推しポイント
複雑なシステムを整理するツールとして優秀なのはもちろんですが、
「伝わりやすい資料として共有・意思疎通ができること」 にこそ、UMLの真価があると感じています。
ちなみに、VS CodeやCursorなどで使える 「PlantUML」という拡張機能を使うと、テキストベースでサクサク図が書ける のでおすすめです。
6. 令和7年版:参考書の著者直伝!【基本情報技術者試験 科目A・B】講座
講座の概要
国家資格である「基本情報技術者試験」の合格を目指す対策講座です。
ITエンジニアとしての 基礎知識を網羅的に 学習します。
コンピュータ科学の基礎からネットワーク、セキュリティまで、エンジニアとして知っておくべき必須知識が凝縮されています。
💡 推しポイント
基礎固めのためにと思い、実際に2025年にこの資格を取得しました。
驚くべきことに、 これら2つの講座(科目A・B)だけで合格 できました。
「体系的な知識」は、実務でのトラブルシューティングの際に必ず役立ちます。
7. CursorでAIエディタ、エージェント活用入門
講座の概要
次世代のAI搭載コードエディタ 「Cursor」 の活用方法を学ぶ講座です。
AIを活用したコーディング支援により、開発効率を劇的に向上させる方法を習得します。
コードの自動生成だけでなく、バグ修正、リファクタリング、ドキュメント作成など、AIをペアプログラミングの相手として使いこなす実践術を学びます。
💡 推しポイント
直接C言語を教える講座ではありませんが、あえて紹介させてください。
AIエディタを使いこなすと、コーディングの速度が劇的に変わります。
「AIにコードを書かせるなんて」と敬遠せず、 新しい道具として使いこなす姿勢 が、これからのエンジニアには必要だと感じています。
おわりに
以上、私が「受けてよかった」と感じた7つの講座を紹介しました。
組み込みの世界は奥が深く、学ぶことは尽きません。
しかし、地道に知識を積み重ねて、自分の作ったものが動いた瞬間の喜びは、言葉にできないものがあります。
ちなみに、今年の秋ごろから Udemyのサブスクリプション も利用し始めました。
対象講座であれば受け放題なので、これまでは「このセクションだけ知りたいけど、買うのは迷う」と諦めていた講座も気軽にチェックできるようになりました。
必要な部分だけをピンポイントで学習したり、同じテーマを複数の講師の講座で見比べたりと、非常に便利で助かっています。
この記事が、皆さんの学習の参考になれば嬉しいです。
※この記事はUdemyおすすめ講座をシェアしよう! by Udemy Advent Calendar 2025の19日の記事になります。