TL;DR
Error Message: Could not load displays preference pane.
fb-rotate を使う
概要
- macOS の隠し設定使うと戻せない恐怖がある。
- 「画面回転は現状使えるものではない1」し戻し方も手間がかかるのでやらないほうがいい。
はじまり
研究室の後輩が"やむを得ない事情"で Mac Book の画面回転をさせたらどうしても戻せなくなったらしく、諦めて Clean Install したという話を聞いた。
俺は絶対 「defaults あたりの設定で戻せるだろう」と思ったことを話すと、ラボメンからの熱い警告と 「戻せる自信があるならやってみれば?」 という煽りを受けて挑戦してみた。
OS バージョンは macOS Sierra 10.12.2
挑戦
そもそも画面回転というのが隠し設定をいじるもので、つまり公式でサポートしているものではない。
手順: システム環境設定 → command+optionキーを押しながら「ディスプレイ」を開く→ 回転: [ 標準 ] を [90° ] に変更
実際に起ったことは↓と全く同じ事が起こった。
https://origin-discussions-jp.apple.com/thread/10160710?start=0&tstart=0
画面回転は表示されずすぐに真っ暗になる。
この状態はとりあえず再起動するしかなさそう(?)。
症状
- 起動時は正しい向きで起動する。ログインしてプログレスバーが半分超えたときに表示が乱れて縦画面に切り替わる。
- Display の設定を開こうとすると、「Could not load displays preference pane.」と出て開けない。つまり設定からは戻せない。他の設定は開ける。
試したこと
外部モニタ
とりあえず外部モニタにつなげてみる。
-> 強制終了される。
defaults read
defaults read > defaults_xxx.conf
で設定を吐き出して友人のと比べる。
-> Display の設定項目っぽいのは見つけられなかった。
-> 俺、焦りがピークに達する
systempreferences.plist
~/Library/Preferences/com.apple.systempreferences.plist
を削除(移動)して再起動。
-> 症状変わらず
-> 俺、.zsh_history とか作業中のリポジトリのブランチをプッシュし始める(保険)。
解決策
fb-rotate を使った。
https://github.com/CdLbB/fb-rotate
インストールして r オプションに 0 を指定する
./fb-rotate -d 0 -r 0
SystemPreference の display 設定も正常に開けるようになり、外部ディスプレイ接続も問題なくなり症状がすべて解決する。
他にわかったこと(自分の現環境では)
fb-rotate で 0 以外に回転させると、問題手順と同様に 直後に暗転して再起動が必要になる 。冒頭の「使えるものではない」というのは、これがゆえ。
(画面回転用の安全なアプリケーションがもしかしたらあるかもしれないです。)
fb-rotate で 0 に戻した時だけは再起動もなく正常の画面方向に治る。
最後に
友人の警告には耳を傾けよう。