毎日qnoteスタッフみんなで繋いできたAdvent Calendarも残り2回となりました。ラス前の今回は、代表の私鶴田がみなさんのクリスマス気分を台無しにしたいと思います。
さて、本日世の中は「クリスマス・イブ」です。今年もクリスマス中止のお知らせは届かず、イブの狂騒もきっちりと実施されるわけですが、エンジニアのみなさんはハッピーに過ごせてますでしょうか?私のように押しも押されもせぬ中年妻子持ちともなれば、可愛い子供たちに丸いケーキ、猫たちにはチキンの缶詰でも買って帰ろう、ぐらいのことしか考えずに済むので、ああ歳をとってよかったなあ、ってなもんですが。
しかし、TwitterのTLなんかで若者なみなさんが無実のサンタクロースに対する恨みつらみを吐き出してたりするのを見かけると、毎年のことながら、ああ、若いって大変だけどいいなあ、なんて思ったりもします。恋人がいないクリスマス、それはそれでハッピーに過ごす手段なんかいくらでもありますし、決まった相手がいないってのは、これから素敵な出会いが待ってるかもしれないってことでもありますから。ただ、それでも「やっぱり恋人がいたほうがいいなあ」なんて思ってる人がいるなら、この記事は少しだけ役に立つかもしれません。もう今年のクリスマスには間に合いませんが、来年目指してなにかの参考になれば、ということでオジサンがちょっとだけ簡単なライフハックを伝授しますね。
(1) 一日ひとつ、回文をつくろう
回文。知ってますよね?
「わたしまけましたわ」とか「たけやぶやけた」みたいに、前から読んでも後ろから読んでも同じ音になって、かつなんらかの意味をもつっていう「言葉遊び」です。朝起きてニュースを見た時とか、駅の電光掲示板や電車の車内吊り広告をボーっと眺めている時に、目に入った「ことば」を題材にして、1日にひとつ、回文をひねくりだしてみましょう。
回文はオッサン臭くていやだということでしたら、アナグラムでもいいです。あることばの文字を並べ替えて、別の意味を表すことばに置き換える遊びですね。たとえば「阿藤快」と「加藤あい」はとても秀逸なアナグラムのひとつです。
これを半年も続ければ、夏ぐらいにはなんらかの効果が実感できるハズです。なぜなら、このての遊びは「脳」の「シナプス」をガンガンにつなげてくれるエクササイズとして最適だからです。(ちなみに筆者は脳科学者でもなんでもないので、あくまでも「そんなかんじがする」レベルで理解してくださいね。)
「頭の回転」ってのは、恋愛も含む「コミュニケーション」において、最も大切なスキルです。会話のキャッチボールの中で、いかに相手が期待する「ことば」をタイミングよく叩きこむか。いかに相手の意表をついて意外な「ことば」で切り返すか。その能力が高ければ高いほど、異性は関心をもって接してくれるはずです。「会話が面白い人」は、「寡黙なイケメン」より確実にモテますよね。
ところで、ことばあそびがエクササイズなら「ダジャレ」はダメなの?っていう疑問もあるかと思いますが、これは「ダメ」と言っておきます。センスのいいダジャレは「スベリ芸」として裏技的に使えることもありますが、だいたい単なる「オヤジギャグ」として認識されてしまうのでリスクが高すぎます。密かに考える分には問題ないですが、人前で発表するのは実年齢が相応になってからにすることをお勧めします。ちなみに、私はリアルにオジサンなのでアリです。
(2) 例外処理を忘れるな
半年ぐらい回文なりアナグラムなりで脳を鍛えていくと、だんだん会話の中で相手の言葉尻を捉えて面白い返しをしたくなってくると思います。でも、そこはちょっと踏みとどまって下さい。我々はエンジニアであって芸人ではありませんので、自分が面白いと思ってもそれが普遍的に面白い返しであるとは限りません。まず、頭のなかでフローチャートを書いてみましょう。相手が「◯◯」と言った。それに対して自分が「△△」と返す。その後、相手はどういう反応をするだろうか、という流れをシミュレートするのです。
実は、これはだいたい皆さん無意識にやってることです。しかし、エンジニアのうちのかなり多くの人が、仕事で慣れているはずの「例外処理」を書くのを忘れるんです。会話の相手の反応について、いくつかの分岐は想定しているのですが、「自分が想定していなかった反応」をされた時に、例外処理を考えていないからとっさに対処できずに異常終了する。これが、一般的に「コミュ障」と受け取られてしまう以下の様な反応として表れてしまうのです。
- 凍りつく
- 愛想笑いでごまかそうとする、がバレる
- 「まじか」「それな」など年代的に不自然な単語を吐く
- 素っ頓狂なハイトーンボイスを発する
- 突然変顔する
いついかなるときも、我々はエンジニアです。例外処理を忘れないようにしましょう。
例外処理と言っても、具体的に何をしたらいいかわからないですか?そこはホラ、TryしてCatchするのですよ。「自分がよかれと思う」ことばを投げかけるのは「Try」です。相手の反応が例外として返されたら、きちんと「Catch」してログを残すんです。ログには会話の相手を特定するID値、会話の舞台となった時と場所、投げかけたことばを含めます。そして、返された例外にはエラーコードを付与して頭の中のログファイルに記録しておきましょう。その上で、好ましい反応を得られなかったTryに対する回避行動をとってください。「いやあ冗談冗談」「なーんちゃって(古)」など、悪意のなさを演出しながら速やかに話題を転換しましょう。
例外処理をきちんと行うことは、いくつか大きなメリットに繋がります。
ひとつは、ログが溜まることです。他人とのコミュニケーションの中で蓄積されていくログは、いずれ膨大なデータベースとして機能するようになります。同じ相手、同じ場所じゃなくても、「こういう性格傾向の人にはこの手のシャレは通じない」「この時と場所ではこのネタは不適切だ」といったパターンとして使えるようになるのです。そうやってTPOをわきまえた大人になれば、誤って地雷を踏み抜くリスクを減らすことができます。
そしてもうひとつは、「Try」ができるようになることです。あらかじめ例外を想定してリスクヘッジしていれば、ギリギリセーフ、ギリギリアウトの隙間を縫うような、一歩踏み込んだコミュニケーションにトライ(挑戦)できるようになります。ギリギリのラインを狙えるのは、お互いの性格や趣味嗜好を理解しあっていればこそ=より深い間柄になれる、というわけです。
以上、騙されたと思って是非実践してみてくださいね。来年の今頃は、きっと素敵な恋人とイルミネーションなんか眺めてるはずですから。まあ、もしダメだったらqnoteに来て猫たちと遊ぶっていうのも、なかなか楽しいクリスマスになると思いますよ!