売上が元に戻っても、値引き前の利益には届きません。
単価1,000円、変動費600円、販売数100個。架空の商品で10%値引きを試すと、112個で売上は元を超えます。でも、限界利益は4万円から3万3,600円へ減りました。維持には134個必要です。
僕はClaudeに値引きを相談するなら、この個数を先に出したいです。売上だけで販売目標を立てると、22個足りません。
Pythonで必要販売数を出す
限界利益は売上から変動費を引いた額。固定費が同じなら、この額を保つと利益も保てます。税抜き円で計算します。
Python 3.14.6で実行済み。discount.pyに保存し、python3 discount.pyで動きます。
price, unit_cost, base_qty = 1000, 600, 100
target = (price - unit_cost) * base_qty
def required_qty(sell_price):
margin = sell_price - unit_cost
if margin <= 0:
return None
qty, remainder = divmod(target, margin)
return qty + (remainder > 0)
print(f"維持したい限界利益: {target:,}円")
for proposed in (900, 800, 600):
qty = required_qty(proposed)
if qty is None:
print(f"単価{proposed}円: 達成不可")
else:
print(f"単価{proposed}円: {qty}個必要")
維持したい限界利益: 40,000円
単価900円: 134個必要
単価800円: 200個必要
単価600円: 達成不可
900円で133個だと3万9,900円。あと100円足りません。
divmod()の商に、余りがあれば1個足します。単価600円では1個あたりの限界利益が0円。何個売っても4万円に届かないので、割り算を止めます。単価601〜1,200円でも最小個数を確認済みです。
Claudeに渡すのは「必要数」と「売れる数」
依頼文の例です。Claudeへは送信せず、今回は計算部分を実測しました。
単価1,000円、変動費600円、現在100個販売。
限界利益4万円を維持するには、900円で134個、800円で200個必要。
この個数は需要予測ではありません。
各案を判断するために、販売実績から確認する項目を挙げてください。
売れる根拠がないまま値引きを勧めないでください。
必要数として渡すと、相談の中身がはっきりします。ここ地味に効きます。
配送費や人件費も上がるなら、変動費を入れ直します。僕なら値引き案に必要数を添え、過去の販売数と比べます。134個を売れる根拠が薄ければ、900円案は保留です。商談では値引き率のほうが話しやすいんですけどね。