モチベーション
かつては tgif で日本語入力するための環境が MacPorts で簡単に構築できたのですが、MacOS のバージョンが上がるたびに、使えなくなったり、新しい方法が出てきたりします。
その度に使えるか検証しなければならず、時間がかかります。
そこで、なるべく環境に依存しない形で
- tgif や xcircuit で図を描く
- それらで描いた図に日本語を追加する
- 図に空白がある場合はトリミングする(取り除く)
- その図を tex で読み込む
ことを実現します。
2016年12月21日追記
もう少し簡単にできることが分かったので修正しました。
日本語を追加
- tgif や xcircuit で描いた図を keynote で取り込みます。
- 必要な箇所に日本語を追加します。
PS ファイル作成
- keynote の「プリント」で「PDF」タブから「PostScript として保存」を選択
- file_name.ps を作成
PS -> EPS ファイルへの変換
% ps2eps file_name.ps
これで bounding box が作成され余計な空白が除去されます。
ps2eps コマンドがない場合は、MacPorts などでインストールする。
2016年12月21日追記
ここでできた EPS ファイルが TeX で読み込める!
但し、必要に応じて
\includegraphics[angle=270, width=0.5\textwidth,clip]{file_name.eps}
とオプションに angle=270 を追加して、図を回転させる必要がある。
ここの段階で EPS ファイルを取り込めるので、以下の作業は必要ない。
EPS -> PDF ファイルへの変換
% ps2pdf -dPDFSETTINGS=/prepress -dEPSCrop file_name.eps
これで PDF ファイル(file_name.pdf)が作成される
ただ、ここで作成されたファイルは Tex で読み込まれない。
私の環境だけ?
ps2pdf がない場合は MacPorts などでインストールする。
PDF ファイルをもう一度変換
Mac の「プレビュー」で file_name.pdf を読み込む。
必要に応じて回転させて向きを変える。
その後、保存する
これで、Tex で読み込める PDF ファイルが作成される!!
PDF から余計は空白を取り除く(トリミングする)もう一つの方法(あまりお勧めではない)
以下の方法は、PDF を画像で作成するらしく解像度が著しく低下するのでお勧めはしないが、簡単に PDF から余計な空白をとりのぞける。
- keynote で日本語入力するところまでは同じ
- keynote で全てを選択して、コピー
- プレビューを起動して、「クリップボードから新規作成」
これで、余白のない PDF を作成可能