ShopifyでコレクションをCSVで一括登録する方法5つを解説
本記事では、Shopify コレクション CSV 一括登録 インポート・エクスポート というキーワードを意識しながら、Shopify でコレクションを CSV 形式で一括登録する方法を 5 つご紹介します。最初にご紹介するのは「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」という Shopify アプリです。約 5000 文字にわたり、画像つきで詳しく解説していきます。その後、その他の 4 つのアプリについて、それぞれの特徴を表にまとめつつワンポイント解説を添えてご紹介します。
Shopify は、世界中で利用されている EC プラットフォームで、オンラインストア構築のハードルを下げてくれます。しかし、商品登録やコレクション登録といった「データをまとめて扱いたい」シーンで、標準機能だけでは少し手間がかかるケースもあります。そこで、CSV を使った一括登録や管理をサポートするアプリの活用が効果的です。
それでは、早速見ていきましょう。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopify でコレクションをCSV 形式で一括編集できるアプリ4選を徹底解説!
- 【2025 年】Shopify のコレクションを CSV で一括編集できる?おすすめアプリも紹介!
- ShopifyでコレクションをCSVで管理する方法を考察
- ShopifyでコレクションをCSV形式で一括編集できるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート
ここでは、「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」 を使った、Shopify コレクションの一括編集・インポート・エクスポート方法を詳しく解説します。画像もすべて引用していますので、実際の画面イメージを追いながら設定手順を理解していただけるはずです。
はじめに
今回の記事は、Shopify アプリである 「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」 の解説記事です。
Shopify とは、ざっくり説明すると EC サイトを簡単に構築できるプラットフォームであり、Shopify アプリは、そのプラットフォームに機能を拡張する“プラグイン”的な役割を持ちます。WordPress の拡張機能をイメージ すると分かりやすいでしょう。
「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」は、その名のとおり、Shopify のコレクションを CSV 形式で一括編集 できるアプリです。コレクションの作成や更新を効率化し、時間や手間を大幅に削減してくれます。
ご興味のある方は、以下の URL からアプリの詳細ページをご覧いただき、インストールをお試しください。
「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」でできること
Shopify アプリ「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」を導入することで、以下のような機能を利用できます。
-
ワンクリックでのコレクションエクスポート
Shopify 管理画面から「コレクションをすべてエクスポートしたい」という場面で、このアプリを使えば 1クリック ですぐに CSV ファイルを生成できます。 -
エクスポートファイルの編集がカンタン
エクスポートした CSV ファイルは Excel や Google スプレッドシートで 簡単に編集 できます。 -
メタフィールドにも対応
メタフィールドのインポート・エクスポートにも対応しているため、詳細なコレクション情報 も含めて一元管理しやすくなります。 -
インポートも操作がシンプル
インポート操作は 「2STEP」 で非常にわかりやすいです。ファイルをアップロードし、「インポート」をクリックするだけ。 -
インポート中のリアルタイム状況確認
インポート状況がリアルタイム表示されるので、時間のかかる処理を待つ際も安心です。
アプリのインストール
それでは、実際に「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」をインストールしてみましょう。
まず、Shopify のストア管理画面左下にある 「設定」 をクリックします。
次に、「アプリと販売チャネル」画面の 「Shopify App Store」 をクリックして、Shopify App Store へ移動します。
Shopify App Store の検索窓に 「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」 と入力し、表示されたアプリをクリックしてください。
アプリ詳細ページで 「インストール」 ボタンをクリックし、ストアに追加します。マーチャント用の本番アカウントでの導入は月額 $12.99 となりますが、7 日間は無料で利用可能です。
次の画面で右下に表示される 「インストール」 ボタンをクリックすると、最終的にストアへインストールが完了します。
下図のような管理画面が表示されれば、インストールは成功です。
アプリの利用方法
インストールが完了したら、コレクション CSV のインポート・エクスポートを実際に試してみましょう。
コレクション CSV インポート
「ダッシュボード」ページの 「CSV インポート」 ボタンをクリックし、コレクションを一括登録・更新していきます。
以下のページに遷移します。
コレクションの CSV ファイルを ドラッグ&ドロップ または 「ファイルを追加」 からアップロードしてください。
ファイルの準備ができたら、「インポートする」 をクリックします。
インポート中は、処理状況をリアルタイムで確認可能です。
完了した段階で 「ステータス:完了」 となり、コレクションが追加(または更新)されていることを確認できます。
コレクション CSV エクスポート
次に、コレクションを CSV 形式でエクスポートする手順です。再度 「ダッシュボード」 ページの 「CSV エクスポート」 ボタンをクリックします。
エクスポート用の画面が表示されます。
- スマートコレクション や 手動コレクション のいずれをエクスポートするか選択します。
- 選択後、「エクスポートする」 ボタンをクリックしてください。
エクスポートもリアルタイムで状況をモニタリング可能です。
完了後に 「ダウンロード」 ボタンを押してファイルを取得すれば OK です。
エクスポートしたコレクションの CSV ファイルを展開
エクスポートした CSV ファイルは、Excel やスプレッドシート上で編集できます。ここでは Excel での手順を簡単に解説します。
コレクション CSV ファイル(スマートコレクション)の各項目
以下は、スマートコレクション の CSV ファイルを編集するうえでよく使う主要項目の説明表です。インポート時の必須項目や文字列の許容値などを確認し、正しく編集しましょう。
項目名 | 説明 | 許容値(インポート時) | 必須(インポート時) | 例 |
---|---|---|---|---|
ID | Shopify が自動生成するアイテムを識別する番号。新しいコレクションを作成する場合は空欄のままにします。 | 数字のみ | - | 22920047631 |
Handle | コレクションの URL に使用される識別子。自動的に小文字に変換され、URL 形式に整えられます。 | URL に使用できる文字列 | ○ | summer-sale |
Title | コレクションのタイトルを指定します。 | 文字列 | ○ | 夏のセール |
Description HTML | コレクションの詳細な説明を記載します。プレーンテキストまたは HTML 形式で記述可能です。 | 文字列, HTML | - | 夏のセール商品です。 |
Sort Order | コレクション内の商品が並ぶ順序を指定します。 | - | BEST_SELLING | |
Template Suffix | コレクション用にテーマ内で使用するカスタムテンプレートを指定します。 | - | sale | |
Publications | コレクションが公開されるチャネルを示します。 | ストアのチャネルのいずれか | - | Online Store, POS |
Image Src | コレクション画像のリンク。 | URL | - | https://images.com/image.jpg |
Image Alt Text | 画像の代替テキスト(SEO 向け)。 | - | 夏のセールのイメージ画像 | |
Rule: Applied Disjunctively | スマートコレクションを作成する際に適用されるルールの条件 | OR, AND | ○ | OR |
Rule: Relation | 条件の関係 | 次のいずれか https://shopify.dev/docs/api/admin-graphql/2025-01/enums/CollectionRuleRelation | ○ | CONTAINS |
Rule: Condition | 条件の値 | 文字列・数値 | ○ | sale |
SEO Title | 検索結果のページタイトル | 文字列 | - | 夏のセール |
SEO Description | 検索結果のメタディスクリプション | 文字列 | - | 夏のセール商品一覧です。 |
Metafield: namespace.key [type] | 各メタフィールド | - | ダミーテキスト |
まとめ
以上のように、「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」を利用することで、Shopify のコレクションを 一括管理 でき、データ入力の手間やヒューマンエラーを大幅に削減できます。
少しでも興味があれば、以下のリンクからアプリをインストールして試してみてください。インストール後 7 日間の無料期間もありますので、気軽に導入してみましょう。
EasyCSV ‑ CSV & XLSX handling
続いて、CSV / XLSX の入出力に特化した便利なアプリとして EasyCSV - CSV & XLSX handling をご紹介します。
アプリ概要(表)
項目 | 内容 |
---|---|
アプリ名 | EasyCSV ‑ CSV & XLSX handling |
価格設定 | - 無料プランあり - $9 / 月〜(上位プランあり) |
評価 | 5.0(24件) |
開発者 | EasyCSV |
インストール | Shopify App Store よりインストール可能 |
主な特徴 | - スプレッドシートのインポート・エクスポートを自動化 - 在庫・価格の同期が可能 - FTP, Email, Google Sheets 連携でファイルを送受信 - 注文時に自動で CSV / XLSX を出力してサプライヤーへ送信 - フィールドマッピングで柔軟にカラムを対応付け |
対応言語 | 英語 |
連携対象 | Google Sheets, Zapier, FTP/Email, CSV ファイルなど |
ワンポイント解説
EasyCSV ‑ CSV & XLSX handling は、商品や在庫データの自動同期 を行うアプリとして便利です。特に、サプライヤーや仕入先から定期的に送られてくる商品リスト(CSV / XLSX)を定期インポートしたい場合などに、自動化フローを簡単に構築 できます。逆に、注文が入った際の情報をリアルタイムで CSV 化して外部へ送る、といった運用も可能。小売店から卸先への発注フロー などにも活用しやすいでしょう。
在庫管理の手間を大幅に減らしたい、または 取引先とのデータ連携をスムーズに行いたい といった企業にとっては、非常に有用なアプリです。
DataChamp Excel & CSV Export
次に紹介するのは、レポートや各種データを フルカスタマイズ して出力できる DataChamp Excel & CSV Export です。
アプリ概要(表)
項目 | 内容 |
---|---|
アプリ名 | DataChamp Excel & CSV Export |
価格設定 | - $7 / 月〜(無料体験あり) |
評価 | 5.0(78件) |
開発者 | Kickdata |
インストール | Shopify App Store よりインストール可能 |
主な特徴 | - Orders / Products / Metafields などのあらゆるデータを出力 - Excel, CSV 形式に柔軟対応 - フィルタリングや集計のカスタマイズが可能 - Google Drive, Dropbox などへの自動保存対応 |
対応言語 | 英語、フランス語、ドイツ語 |
連携対象 | Excel, CSV, Dropbox, Google Drive, FTP/SFTP など |
ワンポイント解説
DataChamp Excel & CSV Export は、高精度のレポート出力 を行いたい方向けのアプリです。メタフィールドやラインアイテム、タグなど、Shopify の細かなデータも含めてエクスポートできるため、独自の BI(ビジネスインテリジェンス)ツール や スプレッドシート上での管理 がはかどります。
また、スケジューリング で定期的にデータを自動出力し、Google Drive や Dropbox に保存していく仕組みも簡単に作れるため、社内共有 や 外部データ分析 への活用もしやすいのがポイントです。レポート作成やデータ分析に力を入れたい場合に重宝します。
GG Simple CSV
3 つ目は、「GG Simple CSV」というアプリです。名前のとおり シンプルな操作性 が魅力で、CSV での商品情報インポートに特化しています。
アプリ概要(表)
項目 | 内容 |
---|---|
アプリ名 | GG Simple CSV |
価格設定 | - 無料プランあり(最大 500 商品まで) - 上位プラン $9〜/月 |
評価 | 4.3(5件) |
開発者 | GOGETTERS. |
インストール | Shopify App Store よりインストール可能 |
主な特徴 | - CSV インポート時のフィールドマッピングがカンタン - 既存商品を上書き、もしくは新規追加でインポート可能 - 価格や在庫数量、タグなどの更新に最適 - インポート前のプレビュー表示 |
対応言語 | 英語 |
ワンポイント解説
GG Simple CSV は、シンプルな CSV インポート に特化したアプリで、特に「外部から送られてきた商品データを一括登録したい」「既存商品データを一度に書き換えたい」という場面に向いています。
上位プランでは、1 ファイルあたり 10,000 ~ 25,000 商品を取り込めるなど、大量商品を扱うストア にも対応。無料プランでもある程度テストができるので、まずは試しに導入してみたい というケースでも使いやすいでしょう。
Matrixify
最後にご紹介するのは、かつて「Excelify」の名称で親しまれた Matrixify です。Shopify 公認の「Built for Shopify」 アプリで、最高水準の大規模データ管理が可能になります。
アプリ概要(表)
項目 | 内容 |
---|---|
アプリ名 | Matrixify |
価格設定 | - 無料プランあり(「Demo」プラン) - Basic $20 / 月 - Big $50 / 月 - Enterprise $200 / 月 |
評価 | 4.8(549件) |
開発者 | ITissible |
インストール | Shopify App Store よりインストール可能 |
主な特徴 | - Shopify のあらゆるデータを Excel / CSV ファイルで一括管理 - 1 ファイル最大 20 GB まで対応 - 商品、コレクション、顧客、注文、ディスカウント、メタフィールドなどを一元管理 - 他プラットフォーム(Magento, WooCommerce)からのデータ移行にも対応 - スケジュール設定、バックアップ・復元機能 |
対応言語 | 英語 |
ワンポイント解説
Matrixify は、大規模ストアやエンタープライズ用途 に適したパワフルなアプリです。ファイル容量 20 GB まで対応と公称しており、数万〜数十万点規模のデータ を扱う場合でも安心して利用できます。
また、既存ストアからの データ移行(マイグレーション) にも強く、Magento や WooCommerce などから Shopify へ移行する際に、一気に商品・注文履歴・顧客データなどを載せ替える用途で重宝します。さらに、定期的なエクスポートを予約してバックアップを取得するなど、安全面の確保にも大いに役立つアプリです。
まとめ
本記事では、Shopify コレクションを CSV で一括登録・管理する方法 5 つ をご紹介しました。
-
最初に解説した 「シンプルコレクション CSV インポート・エクスポート」 は、Shopify のコレクションを 直感的なステップ でインポート・エクスポートできる分かりやすいアプリです。5000 文字にわたる徹底解説からも分かるように、インストールから操作までシンプルで、初心者の方にもおすすめ。
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その他のアプリも、それぞれに特徴があります。在庫や価格を自動同期 するなら EasyCSV、高精度レポート出力 なら DataChamp、シンプルな CSV インポート なら GG Simple CSV、そして 大規模ストアや移行に強い Matrixify。
Shopify では、コレクションの一括管理は標準機能だと少し物足りない場面があります。今回ご紹介したアプリを活用すると、大幅な工数削減 と 運営効率化 が見込めるでしょう。
これから Shopify でコレクションを一括管理する方へ
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目的に合ったアプリを選ぶ
在庫連携が目的なのか、商品・顧客・注文データも含めた総合管理なのか、はたまたマイグレーションなのか。ニーズに合ったアプリを選ぶのが大切です。 -
無料プランやトライアルを活用
どのアプリも数日間の無料期間やフリープランを用意していることが多いので、実ストアのデータに近い状況でテストしてみましょう。 -
適切なバックアップ体制
CSV でのエクスポートは バックアップ としても機能します。定期的なスケジュールを組み、万が一に備えることが大切です。
Shopify コレクション CSV 一括登録 インポート・エクスポート を活用して、効率的かつ戦略的な EC 運営を実践してみてください。コレクションの編集時間を削減できれば、その分マーケティングや顧客対応など、より価値の高い業務に注力できます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。本記事がみなさまの Shopify 運営にお役立ちできれば幸いです。
さんこうきじ
今回は、以下の記事を参考にしています。