はじめに
2026 年現在、EC 市場は依然として成長を続けており、中でも Shopify を利用する事業者は増加の一途をたどっています。世界規模でのシェア拡大に伴い、日本国内でもショップ運営者が Shopify に注目し、オンラインビジネスをスピーディーに構築するケースが増えてきました。
そんな中、多くのショップ運営者を悩ませているのが 「注文データの取り込み」 です。別の EC システムから Shopify へ移行するとき、オフラインで受けた注文をまとめて登録するとき、あるいは BtoB の卸注文を一括で処理するとき。こうした場面で、注文を 1 件ずつ手入力していては膨大な時間がかかってしまいます。
そこで役立つのが CSV注文作成 の仕組みです。注文情報をまとめた CSV ファイルをアップロードするだけで、Shopify に注文を一括で取り込むことができれば、一括注文インポート によって作業時間を劇的に短縮できます。
しかし、残念ながら Shopify の標準機能だけでは、CSV から注文を一括作成する仕組みは用意されていません。 そのため、多くの事業者は アプリ を活用して CSV注文作成を実現しています。
この記事では、
- CSV注文作成・一括注文インポートとは何か
- 一括注文インポートのメリット・デメリット
- そして Shopify で CSV注文作成 ができる 5 つ のアプリ
をまとめてご紹介します。特に最初にご紹介する 「シンプルCSV注文作成|お手軽一括注文インポート」 は、導入・操作ともにシンプルでわかりやすいため、丁寧に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
CSV注文作成・一括注文インポートとは?
「CSV注文作成」 とは、注文情報を記載した CSV ファイルを使って、Shopify の注文をまとめて作成する仕組みのことです。1 行=1 注文(または 1 商品)として記述した CSV をアップロードすることで、複数の注文を一気に Shopify に登録できます。
具体的には、次のようなケースで活躍します。
- 他システムからの移行:別の EC カートや受注管理システムから Shopify へ過去注文を移す
- オフライン注文の登録:電話・FAX・店頭などで受けた注文をまとめて Shopify に取り込む
- 卸・BtoB 注文の一括処理:取引先から届いた注文書をもとに大量の注文をまとめて作成
こうした作業を CSV で完結できるようにするのが、一括注文インポートのアプリです。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- ShopifyでCSV注文作成・一括注文インポートができるアプリ6選を紹介!
- ShopifyでCSV注文作成を実現!一括注文インポートのメリットと方法を徹底解説
- ShopifyのCSV注文作成・一括注文インポートアプリ18選を徹底比較!
- ShopifyでCSV注文作成・一括注文インポートができるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
Shopify で一括注文インポートするメリットとデメリット
メリット
-
作業時間を大幅に短縮できる
注文を 1 件ずつ手入力する必要がなくなり、数十〜数百件の注文を一度の操作で取り込めます。繁忙期やセール後の注文処理でも、作業負担を大きく減らせます。 -
入力ミスを防げる
手入力では避けられない打ち間違いやコピペミスを、CSV による一括処理で減らせます。検証モードを備えたアプリなら、取り込み前にエラーを検出できるため、より安全です。 -
過去注文を正確に再現できる
注文日時・税金・割引・配送先などを CSV で細かく指定できれば、他システムからの移行時にも元の注文情報を忠実に再現できます。
デメリット
-
CSV のフォーマットを整える必要がある
アプリが指定する列名・形式に合わせて CSV を準備する手間が発生します。サンプル CSV を配布しているアプリを選べば、この負担は軽減できます。 -
文字コードによる文字化けに注意が必要
日本語を含む CSV では、Shift-JIS と UTF-8 の違いによる文字化けが起こりがちです。文字コードを自動判定してくれるアプリなら安心です。
Shopify のデフォルト機能では CSV注文作成ができない
Shopify には商品や顧客を CSV でインポートする機能は標準で備わっていますが、注文(オーダー)を CSV からインポートする機能は標準では用意されていません。 管理画面の「下書き注文」から手動で 1 件ずつ作成することはできますが、大量の注文を扱う場合には現実的ではありません。
そのため、CSV注文作成・一括注文インポートを実現するには、専用のアプリを導入するのが最も確実で効率的な方法です。
Shopify で CSV注文作成ができるアプリ 5 選
ここからは、CSV から注文を一括作成できるアプリを 5 個ご紹介します。
シンプルCSV注文作成|お手軽一括注文インポート
はじめに
「シンプルCSV注文作成|お手軽一括注文インポート」は、株式会社 UnReact が提供する、CSV ファイルから Shopify の注文を一括作成できる管理画面アプリです。顧客情報・商品・配送先・税金・割引まで 27 項目を CSV で指定でき、Shift-JIS と UTF-8 の自動判定にも対応しているため、文字化けの心配なくお使いいただけます。
手作業で 1 件ずつ注文を入力する必要がなくなり、大量の注文データを一気に Shopify に取り込めるのが最大の魅力です。過去の注文を別システムから移行したい場合や、オフラインで受けた注文をまとめて登録したい場合など、さまざまな業務シーンで活躍します。
できること
本アプリは、CSV ファイルをアップロードするだけで Shopify の注文を一括作成できます。ここでは主な機能を画像付きで紹介します。
CSV ファイルをアップロードして注文を一括作成
専用の CSV ファイルをアプリにアップロードするだけで、Shopify に注文をまとめて作成できます。手入力で 1 件ずつ注文を登録する手間がなくなり、注文業務を大幅に効率化できます。1 回のインポートで最大 100 行(100 注文分)まで処理できるため、まとまった件数の注文データもスムーズに取り込めます。
インポート結果を成功・失敗件数で一目で確認
インポートが終わると、成功件数と失敗件数が結果バナーに表示されます。何件の注文が正常に作成され、何件が失敗したのかが一目でわかるので、作業状況をすぐに把握できます。エラーが発生した場合は、エラー内容も併せて確認でき、原因の特定もスムーズに行えます。
検証モードでインポート前にエラーを事前チェック
「いきなり注文を作成するのは不安……」という方のために、検証モードを用意しています。実際の注文作成は行わず、CSV の内容に問題がないかだけをチェックできるため、大量の注文を作成する前に安心して内容を確認できます。バリアント ID や数量の誤り、顧客情報の不足などを事前に検出できるので、本番のインポートをミスなく実行できます。
エラー行を CSV でダウンロードして修正・再インポート
インポート中に発生したエラー行だけを、元の CSV と同じ形式でダウンロードできます。すべての行を見直す必要がなく、エラーが発生した行だけを修正してそのまま再インポートできるため、トライ&エラーを繰り返しながら確実にデータを取り込めます。Excel で開けるよう BOM 付き UTF-8 で出力されるので、文字化けの心配もありません。
顧客情報・配送先・税金・割引まで CSV で細かく指定可能
注文に必要な情報を 27 項目もの細かいフィールドで指定できます。顧客の姓名・メールアドレス・電話番号はもちろん、配送先住所、配送方法、配送料、税金(税金名・税率)、固定額割引(割引コード・割引額)、注文メモ、タグ、注文日時まで、Shopify の注文に必要な情報を CSV だけで完結できます。過去注文の正確な再現や、複雑な注文データの一括登録に最適です。
バリアント ID・SKU 指定で商品を柔軟にインポート
商品の指定方法は、バリアント ID と SKU の 2 種類から選べます。Shopify から書き出した商品データに含まれるバリアント ID をそのまま使えるほか、社内で管理している SKU で商品を指定することも可能です。バリアント ID 列に商品 ID を入力した場合は、自動でその商品の最初のバリアントが取得されるため、複数のシステムを併用している場合でも柔軟にインポートできます。
アプリのインストール
本アプリは Shopify アプリストアからインストールできます。以下の手順に沿って進めてください。
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Shopify 管理画面の左下にある「設定」をクリックします。
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「アプリと販売チャネル」をクリックし、「Shopify アプリストア」へ移動します。
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検索窓に「シンプルCSV注文作成」と入力し、表示されたアプリをクリックします。
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アプリ詳細画面で「インストール」をクリックします。
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権限の確認画面が表示されますので、内容を確認のうえ「インストール」を完了します。
アプリの使い方
本アプリは管理画面に設置するだけで、すぐに CSV から注文を一括作成できます。テーマへの追加作業は不要です。
1. CSV ファイルを準備する
まずは、注文情報を記載した CSV ファイルを用意します。サンプル CSV はアプリの管理画面からダウンロードできますので、最初はサンプルをベースにご自身のデータに置き換えるのがおすすめです。
CSV の基本ルールは次のとおりです。
- エンコーディング:UTF-8 または Shift-JIS(アプリが自動判定)
- 最大行数:1 ファイルあたり最大 100 行(ヘッダー除く)
- 必須列:「顧客姓」「数量」「商品バリアント ID または SKU(どちらか一方)」
- 同じ注文番号の行:1 つの注文として複数商品を含められます
CSV のヘッダー行は日本語・英語のどちらでも対応しており、アプリが自動で言語を判定します。
2. CSV ファイルをアップロードする
アプリの管理画面のアップロードエリアに、CSV ファイルをドラッグ&ドロップするか、ファイル選択ダイアログから選んでください。
3. インポート前に検証する(おすすめ)
いきなり本番のインポートを行う前に、検証モードで内容をチェックすることをおすすめします。「検証のみ」ボタンをクリックすると、CSV の各行に対してエラーチェックが実行され、問題のある行番号とエラー内容が表示されます。
4. 注文をインポートする
CSV の準備が整ったら、本番のインポートです。インポート時には、作成する注文の財務ステータス(支払済み/未払い)を選択できます。また、過去注文の移行時など、お客様に注文確認メールを送りたくない場合は、「注文確認メールを顧客に送信する」のチェックを外してください(デフォルトは OFF)。
「インポート」ボタンをクリックすると、CSV の各行が順番に処理され、進捗状況がリアルタイムで更新されます。
5. インポート履歴を確認する
過去のインポート結果は、管理画面の「インポート履歴」に最大 20 件まで保存されます。いつ何件のインポートを行ったかが一目でわかるため、作業ログとしてご活用いただけます。
おわりに
「シンプルCSV注文作成|お手軽一括注文インポート」は、CSV から最大 100 件の注文をまとめて作成でき、検証モードやエラー行の再ダウンロードなど、安心して使える機能が充実したアプリです。料金は Basic Plan 月額 $19.99 で、7 日間の無料体験が可能です。
CSV注文作成・一括注文インポートを手軽に始めたい方は、以下のアプリストアからインストールできます。
EasyCSV ‑ CSV & XLSX handling
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | EasyCSV ‑ CSV & XLSX handling |
| 開発者 | EasyCSV |
| 価格設定 | 無料プランあり(Free〜$39/月) |
| 主な機能・特徴 | CSV/XLSX の在庫・価格同期、注文エクスポート、CSV からの注文作成、FTP・メール・URL からの自動取り込み |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
EasyCSV は、CSV や XLSX を使ったストア運営の自動化に強みを持つアプリです。仕入先から届くスプレッドシートをもとに在庫・価格を同期したり、注文が入るたびに CSV を取引先へ送信したり、別システムから新規注文を作成したりと、幅広いワークフローを自動化できます。FTP・メール・URL・Google Sheets など多様な入力ソースに対応している点も特徴です。注文作成だけでなく、在庫同期や注文エクスポートまで一括で自動化したいストアに向いています。一方でインターフェースは英語のみのため、英語に抵抗がない方におすすめです。
Order's up! CSV Order Importer
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Order's up! CSV Order Importer |
| 開発者 | Kampfire.dev |
| 価格設定 | 無料プランあり(Free〜$19.99/月) |
| 主な機能・特徴 | CSV から下書き注文/支払済み注文を作成、列マッピング、SKU・バーコード・バリアント ID で商品照合、追跡番号の一括更新 |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.8) |
ワンポイント解説
Order's up! CSV Order Importer は、スプレッドシートを素早く注文に変換することに特化したアプリです。CSV をアップロードして列を Shopify の注文フィールドにマッピングし、下書き注文または支払済み注文として一括作成できます。商品は SKU・バーコード・バリアント ID で自動照合され、顧客や住所、割引、税金、フルフィルメント情報にも対応しています。移行作業やライブ販売イベント、卸注文、過去注文の取り込みなど、まとまった注文をスピーディーに登録したい場面で活躍します。無料プランで全機能を試せるため、まず使い勝手を確認してから本格導入したい方に向いています。
B2B Bulk Order / CSV Upload
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | B2B Bulk Order / CSV Upload |
| 開発者 | Liquid Scratch |
| 価格設定 | 月額 $19.90〜$44.90(無料体験あり) |
| 主な機能・特徴 | SKU・UPC のコピペや CSV/XLSX による卸クイックオーダー、管理画面での下書き注文作成、商品カタログのエクスポート |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
B2B Bulk Order / CSV Upload は、卸・BtoB 取引に特化したクイックオーダーアプリです。バイヤーがスプレッドシートから SKU や UPC と数量をコピペしたり、CSV / XLSX をアップロードしたりするだけで注文できる仕組みを、ストアフロントと管理画面の両方で提供します。管理画面では下書き注文の作成やカスタム価格・割引のインポートにも対応し、Company Locations や B2B カタログ、Markets といった高度な構成にも使えます。卸売をメインに展開しているストアや、取引先からの大量注文を効率的にさばきたいストアに最適です。
Matrixify
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Matrixify |
| 開発者 | ITissible |
| 価格設定 | 無料プランあり(Demo〜$200/月) |
| 主な機能・特徴 | 商品・顧客・注文・下書き注文など幅広いデータの一括インポート/エクスポート、最大 20GB のファイル対応、他カートからの移行、スケジュール実行 |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
Matrixify は、Shopify のあらゆるストアデータを一括で扱えるオールインワンのインポート/エクスポートツールです。注文や下書き注文はもちろん、商品・コレクション・顧客・割引・メタフィールド・ファイルなど幅広いデータに対応し、最大 20GB という大容量ファイルも処理できます。WooCommerce や Magento、BigCommerce など他プラットフォームからの移行にも強く、バックアップやストア間のデータコピー、スケジュール実行による自動化も可能です。大規模ストアやエンタープライズ用途で、注文以外のデータも含めて一元的に管理したい場合に頼れる存在です。
まとめ
今回は、Shopify で CSV注文作成・一括注文インポートができるアプリを 5 つご紹介しました。
注文以外のデータも含めて大規模に扱いたいなら Matrixify、卸・BtoB に特化するなら B2B Bulk Order / CSV Upload、ワークフロー自動化を重視するなら EasyCSV、といったように、それぞれ得意分野があります。
その中でも、「注文の一括作成」をシンプルかつ確実に行いたいなら、最初にご紹介した 「シンプルCSV注文作成|お手軽一括注文インポート」 がおすすめです。日本語の管理画面、Shift-JIS / UTF-8 の自動判定、検証モード、エラー行の再ダウンロードなど、日本のストア運営者が安心して使える機能が揃っています。まずは 7 日間の無料体験で、CSV からの一括注文インポートの便利さを体感してみてください。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。



















