はじめに
ECサイト市場の拡大に伴い、Shopify を利用する事業者は年々増えています。Shopifyは、高機能ながらも管理画面が使いやすく、拡張機能としてアプリを追加することで、多様なビジネスモデルに対応可能なECプラットフォームです。
そんなShopify運営において、「注文タグ」 は注文管理・顧客管理を大幅に効率化してくれる便利な機能です。たとえば以下のようなケースで注文件数が増えていくと、受注処理の自動化が課題になります。
- 特定商品の購入があったら「セット商品注文」などのタグを付けたい
- 注文金額が一定以上なら「ハイバリューオーダー」として優先的に処理したい
- 期間限定キャンペーン商品を購入した注文だけに「キャンペーン参加」タグをつけておきたい
Shopifyの標準機能でも「注文タグ」を手動で追加することは可能ですが、自動的にタグを付与する仕組み は基本的に備わっていません。そこで活用したいのが注文タグ自動付与アプリです。
本記事では、Shopifyで注文タグを自動付与する方法を5つ ご紹介します。特に最初に解説する「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」は、シンプルかつ使いやすいので、初めて注文タグ自動化に挑戦する方 に強くおすすめです。実際のインストール手順や設定方法を画像付きで約5,000文字にわたって徹底解説します。
さらに、他にも用途に合わせて導入しやすいアプリを4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyで注文にタグを自動付与できるアプリ4選を徹底解説
- Shopifyで特定の商品を含む注文に自動でタグ付けを行う方法を考察
- 【2025年】Shopify で特定の商品が購入された時に自動で注文タグをつけることはできる?設定方法やおすすめアプリを紹介!
- Shopifyで特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリについて徹底解説|ご利用ガイド
- Shopifyの「タグ」について徹底解説!
- Shopify で顧客へのタグ付けを自動で行う方法を徹底解説!
Shopifyで注文タグを自動付与するメリットと注意点
Shopifyで注文タグを自動付与できると、運営業務の効率化 や 顧客対応の精度向上 といった多くのメリットがありますが、同時に注意すべきポイントも存在します。
メリット
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工数削減・ヒューマンエラーの防止
手動でタグを付与する場合は、どうしても人的なミスが起こりやすくなります。自動化することで、属人化を防ぎ、注文処理のスピードアップとミス低減が期待できます。 -
マーケティング施策が打ちやすい
特定条件(購入商品や購入金額など)でタグを付与しておけば、メール配信やクーポン配布などのフォロー施策を狙い撃ちで展開しやすくなります。リピーター育成やアップセル施策にも応用可能です。 -
スタッフ間での情報共有が容易
タグが付与されていれば、誰が管理画面を見ても「この注文はどのキャンペーンから来たか」「優先度は高いのか」などを即座に把握できます。結果として、顧客満足度向上につながるスムーズな対応が可能です。
注意点
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タグが増えすぎて管理が煩雑になる
自動付与の条件を増やしすぎたり、似たようなタグが乱立すると、むしろどのタグが重要なのかわからなくなる恐れがあります。運用方針やタグ命名ルールを定期的に見直すことが大切です。 -
設定ミスによるトラブル
自動付与ルールに誤りがあると、「本来付与されるべきでない注文」にタグがついたり、逆に「必要なタグがつかない」状態になりかねません。導入初期にテスト運用を挟むなど、慎重にセットアップしましょう。 -
アプリ利用コスト
アプリによっては月額・従量課金など費用体系が異なります。事前に試用期間を活用し、使い勝手やコストパフォーマンスをチェックしてから本格導入を検討するのがおすすめです。
特におすすめ!「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」の導入手順・機能解説
ここからは、今回最も詳しくご紹介したいアプリである**「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」**について、インストールから具体的な設定方法までを解説します。画像つきで解説しますので、Shopify初心者の方でもすぐに導入しやすいはずです。
アプリ概要
- アプリ名: シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ
- 主な機能: 特定の商品を含む注文に対して、自動で注文タグを付与
-
特徴:
- 直感的な管理画面で分かりやすい
- 2ステップのシンプルな操作だけで自動タグ付け設定が可能
- 月額$9.99、初回7日間の無料トライアル
下記URLからインストールできます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ
できること
こちらのアプリを導入すると、以下の画像のとおり、特定の商品を購入した注文に自動でタグを付与できます。
例えば、「新作Aという商品を購入した注文」には「NEW-A購入」というタグを付ける、「定期購入用の商品の注文に対して“定期ユーザー”タグを付ける」など、複数のタグを使い分けることも可能です。
実際の設定はたった2ステップ。複雑な操作もなく、初心者でもスムーズに使い始められます。
さらに、設定済みの自動タグ付けルールは、管理画面上で一覧表示され、あとから簡単に編集・削除 できます。
アプリのインストール
それではインストール手順を具体的に見てみましょう。
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Shopify App Storeにアクセス
以下のURLをクリックして、アプリのページを開きます。
シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ -
ストア管理画面からアプリを追加
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ストア管理画面左下の「設定」をクリック
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「アプリと販売チャネル」→「Shopify App Store」へ移動
-
検索窓に「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」と入力し、表示されたアプリを選択
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- マーチャントアカウントでインストールする場合は月額$9.99
- インストール後7日間は無料でお試し可能
アプリ設定
インストールが完了したら、次にアプリ側の設定を行います。
注文タグ付け商品設定を追加する
-
注文タグ付け商品設定を行う
「任意の商品」または「コレクション」を選択- 「任意の商品」…商品を個別に選択
- 「コレクション」…まとめて登録
これで設定は完了です。あとは、指定した商品が注文された場合に、該当の注文へタグが自動的に付与されます。
注文タグ付け商品設定の編集・削除
おわりに
「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」は、商品別にシンプルにタグを付けたい ストアにとって、操作が直感的で始めやすいアプリです。「Shopify 注文タグ 自動」で効率化を図りたい方には最適でしょう。
- メリット: 導入のハードルが低く、複雑な知識不要
- デメリット: 高度なワークフローを組む際は、他のアプリと使い分け検討
もしご興味があれば、以下のリンクより無料トライアルを試してみてください。たった2ステップでアプリ設定が完了し、すぐに自動注文タグ付け を実現できます。
その他の注文タグ自動付与アプリ4選
ここからは、その他のアプリを4つ ご紹介します。いずれも「Shopify 注文タグ 自動」化のニーズに応えられる実力派アプリです。それぞれの概要を表とワンポイント解説でまとめています。
Shopaw Order Tagger
アプリ名 | Shopaw Order Tagger |
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価格設定 | 無料インストール(Starterプラン:追加従量課金$0.02/Order) Standardプラン:$4.99/月 + 従量課金$0.01/Order Premiumプラン:$9.99/月 + 従量課金$0.01/Order |
ハイライト | 管理画面で直接操作、30+の自動ワークフローテンプレート、 カスタマイズ可能なワークフロー構築 |
評価 | 4.7 (5件) |
開発者 | Altgo Tech K.K. |
主な特徴・連携 | Auto tagging orders / No code required / 日本語未対応 |
ワンポイント解説
Shopaw Order Taggerは、標準で30以上の自動ワークフローテンプレートを備えており、初心者でも簡単に「特定条件で注文タグを自動付与する」環境を整えやすいアプリです。たとえば「初回購入の注文だけにタグを付ける」「特定の商品を含む注文にタグを追加」などの条件を、GUI画面から設定できます。また、細かいカスタマイズを行いたい場合も、わかりやすいUIで直感的に条件を組み合わせられます。月額プランだけでなく、従量課金の仕組みがあるため、受注数が少ない段階では導入コストが抑えられるのも魅力です。
O: Auto Tag & Flow Automation
アプリ名 | O: Auto Tag & Flow Automation |
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価格設定 | 無料インストール(Freeプランあり) Basic:$7.99/月 Standard:$13.99/月 Pro:$16.99/月 |
ハイライト | 管理画面で直接操作、Shopify Flow 連携、バックデート・再処理機能 |
評価 | 4.6 (91件) |
開発者 | Flowise |
主な特徴・連携 | 無制限ワークフロー、AIによる自動化提案、英語UI |
ワンポイント解説
O: Auto Tag & Flow Automationは、**「古い注文データの再処理」**が可能な数少ないアプリとして知られています。つまり、このアプリを導入する前に受注した注文も一括でタグ付けでき、ストアの運用履歴を整理したい場合に非常に重宝します。さらに、Shopify Flowと連携することで、受注後のメール配信や在庫管理など、より高度なワークフローの自動化が実現可能。簡易的な使い方から、大規模店舗の複雑な運用まで対応できる柔軟性がある点が大きな魅力です。無料プランで試してから有料プランに移行できるのも嬉しいポイントとなっています。
SC注文タグとフロー
アプリ名 | SC注文タグとフロー |
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価格設定 | 無料インストール(無料体験あり) スターター:$5.99/月 成長:$19.99/月 プロフェッショナル:$49.99/月 |
ハイライト | 管理画面で直接操作、多言語対応(日本語あり)、ZapierやShopify Flowとの連携 |
評価 | 4.8 (265件) |
開発者 | Shop Circle |
主な特徴・連携 | バックデートタグ機能、無制限ワークフロー、Dynamic Tag、自動ワークフローの拡張 |
ワンポイント解説
SC注文タグとフローは、多機能かつ多言語対応が強みのアプリです。Tagを条件ごとに自動付与するだけでなく、付与したタグを元に他のワークフロー(メール配信や在庫連携など)をShopify FlowやZapierを通じてトリガーさせることも簡単。多店舗展開や海外向けECを運営しているケースでも、タグを活用した細かな条件分岐が組みやすい設計になっています。無料から始められますが、注文数やワークフロー数が増えるほど上位プランの利用が必要になることもあるので、事前にプラン別の制限や料金体系を確認しましょう。
Pro:Tagger ‑ bulk & auto tags
アプリ名 | Pro:Tagger ‑ bulk & auto tags |
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価格設定 | 無料 |
ハイライト | 管理画面で直接操作、一括タグ編集、25+の自動ワークフロー搭載 |
評価 | 4.9 (6件) |
開発者 | NexusMedia |
主な特徴・連携 | Bulkタグ操作、顧客/注文/商品タグ自動化、英語UI |
ワンポイント解説
Pro:Tagger ‑ bulk & auto tagsは、無料でありながら商品タグ・注文タグ・顧客タグをまとめて管理・一括変更できるのが最大の魅力です。25種類以上のプリセットワークフローを内蔵しており、条件を指定すると自動でタグを追加・削除する仕組みをすぐに作れます。英語UIのみですが、操作画面は比較的シンプルなので、Shopify経験者であれば難なく利用できるでしょう。タグを一斉に付け替えたいときにも大変便利で、運営を続けるうちにタグが乱立しがちなストアにとって心強いツールです。
まとめ
本記事では、Shopifyで注文タグを自動付与する5つのアプリ をご紹介しました。最初に解説した「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」は、設定手順が非常にシンプルで扱いやすい反面、複雑なワークフローには向かない場合があります。そこで、追加の要素として他の4つのアプリ(Shopaw Order Tagger、O: Auto Tag & Flow Automation、SC注文タグとフロー、Pro:Tagger ‑ bulk & auto tags)も選択肢に入れるとよいでしょう。
- シンプルな導入・運用 なら「シンプル特定の商品を含む注文にタグをつけるアプリ」
- テンプレート重視・手軽さ重視 なら「Shopaw Order Tagger」
- バックデート処理や高度なフロー連携 なら「O: Auto Tag & Flow Automation」や「SC注文タグとフロー」
- 無料で一括タグ処理重視 なら「Pro:Tagger ‑ bulk & auto tags」
いずれにせよ、タグ管理を自動化 することで、注文処理や顧客対応の工数を大幅に削減できます。タグを活用した高度なセグメンテーションは、リピート促進や新規顧客獲得にも寄与するはずです。
おわりに
「Shopify 注文タグ 自動」化は、今後も注文件数が拡大するECサイトにとって、大きな生産性向上手段 となるでしょう。自動付与の仕組みを活用すれば、
- 不要な手作業の削減
- 購買行動に合わせたフォロー施策
- スタッフ間の情報共有の円滑化
など、多方面でメリットがあります。しかし、タグが増えすぎてしまうと混乱を招く可能性があるため、運用ルールの明確化 や 定期的な見直し が重要です。
まずは本記事で紹介したアプリの中から、自分のストア運営に合いそうなものを無料トライアル等で試してみてください。Shopifyの注文タグを自動化し、戦略的な顧客管理・受注管理を実現していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆さまのShopify運営に少しでもお役に立てれば幸いです。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。