はじめに
2026 年現在、EC 市場は依然として成長を続けており、中でも Shopify を利用する事業者は増加の一途をたどっています。世界規模でのシェア拡大に伴い、日本国内でもショップ運営者が Shopify に注目し、オンラインビジネスをスピーディーに構築するケースが増えてきました。
そんな中、「購入フォームの最適化」 はショップの売上を左右する重要なテーマです。せっかく広告や SNS でストアに集客できても、購入フォームの入力が複雑だったり、商品ページと注文画面が分断されていたりすると、お客様はそこで離脱してしまいます。特にスマートフォンからの注文では、入力項目が多いほど「面倒だ」と感じられ、カゴ落ち(カート放棄)の原因になりがちです。
この課題を解決する手段として注目されているのが、フォーム一体型LP と チャットボット購入 です。商品紹介と購入フォームをひとつのページにまとめた フォーム一体型LP なら、お客様は商品の魅力を確認しながらそのまま注文に進めます。さらに チャットボット購入 を組み合わせれば、会話形式でステップごとに入力を進められるため、フォームが苦手なお客様でも迷わず注文を完了できます。
しかし、Shopify のデフォルト機能だけでは、フォーム一体型LPやチャットボット形式の購入フォームを構築することはできません。 そのため、多くの事業者は アプリ を活用し、ノーコードでこれらの仕組みを導入しています。
この記事では、
- フォーム一体型LP・チャットボット購入の基礎
- 導入するメリット・デメリット
- そして Shopify で フォーム一体型LP・チャットボット購入 を実現できる 5 つ のアプリ
をまとめてご紹介します。特に最初にご紹介する 「シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入」 は、導入・設定ともにシンプルでわかりやすいため、丁寧に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyでフォーム一体型LP・チャットボット購入を導入する方法|メリットと設定を徹底解説
- Shopifyのフォーム一体型LP・チャットボット購入アプリ16選を徹底比較!
- Shopifyでフォーム一体型LPを導入して、チャットボット購入を行う方法を徹底解説|ご利用ガイド
- Shopifyにフォーム一体型LP・チャットボット購入を設置できるアプリ6選を紹介!
フォーム一体型LP・チャットボット購入とは?
フォーム一体型LP とは、商品やサービスを紹介するランディングページ(LP)に、購入フォームを直接組み込んだページのことです。一般的な Shopify ストアでは「商品ページ → カート → チェックアウト」と画面が遷移しますが、フォーム一体型LPでは商品紹介から注文入力までを 1 ページで完結できます。
チャットボット購入 とは、チャットアプリのような会話形式の UI で、お客様にステップごとに質問しながら注文情報を集める仕組みです。「どの種類にしますか?」「お届け先を教えてください」といった質問に答えていくだけで注文が完了するため、フォームの入力に不慣れなお客様でもスムーズに購入できます。
- フォーム一体型LP:商品訴求と購入フォームを 1 ページに統合し、離脱を防ぐ
- チャットボット購入:会話形式で入力を誘導し、フォームの心理的ハードルを下げる
- 両者の同期:固定フォームとチャットの入力内容を連動させ、お客様が好きな方法で注文できる
これらは特に、単品通販(D2C)や定期購入、健康食品・化粧品などの「説明が必要な商材」と相性が良く、コンバージョン率(CVR)の改善に直結します。
Shopify でフォーム一体型LP・チャットボット購入を導入するメリットとデメリット
メリット
-
入力ステップの分割で離脱を防げる
一度に多くの入力欄を見せず、ステップごとに小分けにすることで、お客様の心理的な負担が軽くなります。「あと少しで完了」という感覚を与えられるため、入力途中の離脱を抑えられます。 -
商品訴求から注文までをシームレスにつなげられる
訴求画像や吹き出しメッセージで商品の魅力を伝えながら、そのまま注文に進めます。ページ遷移による離脱がなくなり、購入完了率の向上が期待できます。 -
スマートフォンでの購入体験が向上する
チャット UI は LINE などで使い慣れたお客様が多く、スマホでも直感的に操作できます。画面下部に固定表示できるボタンを使えば、モバイルからの購入をさらに後押しできます。
デメリット
-
デフォルト機能では実現できない
Shopify の標準機能には、フォーム一体型LPやチャットボット購入の仕組みがありません。実現するにはアプリの導入、もしくはテーマのコード編集が必要です。 -
設定やデザイン調整に手間がかかる場合がある
高機能なページビルダーは自由度が高い反面、設定項目が多く、慣れるまで時間がかかることがあります。導入のしやすさはアプリ選びの重要なポイントです。
Shopify のデフォルト機能ではフォーム一体型LP・チャットボット購入はできない
前述の通り、Shopify の標準機能では、チャット形式の購入フォームや、購入フォームを組み込んだLPを作成できません。テーマのコードを直接編集すれば理論上は実装可能ですが、Liquid・HTML・CSS・JavaScript の知識が必要で、チェックアウトとの連携やバリアント選択の制御など、考慮すべき点が多くなります。
そのため、専門知識がなくても導入できる アプリ を活用するのが現実的な選択肢です。ここからは、フォーム一体型LP・チャットボット購入を実現できるアプリを 5 個ご紹介します。
シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入
最初にご紹介するのは、株式会社 UnReact が提供する 「シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入」 です。チャット UI と購入フォームをひとつのページに統合したテーマ拡張アプリで、お客様は画面右下のチャットボタンをタップするだけで、会話形式でステップごとに注文を進められます。バリアント選択・連絡先・配送先の入力が会話感覚で進むため、お客様が迷わず注文を完了できます。固定フォームとチャットは常に同期しているので、どちらからでも注文が可能です。
設定はすべてテーマエディタで完結し、吹き出しメッセージ・訴求画像・ボタンの色や位置・オペレーターアバターなど、細かいデザインもコードなしで調整できます。料金は Basic Plan 月額 $49.99(または年払い $499.90 で 17% お得)で、インストールから 7 日間は無料でお試しいただけます。
できること
このアプリでできることを、機能ごとに見ていきましょう。
チャットボットで購入できる
画面右下のチャットボタンをタップすると、チャット形式で注文を進められます。お客様は会話に答えていく感覚で、商品の選択から連絡先・配送先の入力までを完了できます。フォーム入力に苦手意識のあるお客様でも、迷わず注文できるのが魅力です。
フォーム一体型LPを導入できる
商品紹介と購入フォームをひとつにまとめた、フォーム一体型のランディングページを設置できます。訴求画像や吹き出しメッセージを使って商品の魅力を伝えながら、そのまま注文へつなげられるため、コンバージョン向上が期待できます。
フォーム一体型LPとチャットボットを同期できる
固定フォームとチャットフォームの入力内容は常に同期されています。お客様がどちらで入力を始めても、もう一方に内容が反映されるため、入力途中で迷っても安心です。お客様の好みのスタイルで注文を完了できます。
様々な項目をノーコードで編集できる
商品・吹き出しメッセージ・訴求画像・ボタンの色や位置・オペレーターアバターなど、さまざまな項目をテーマエディタから編集できます。コードを書く必要がないので、デザインの調整やメッセージの変更もどなたでも手軽に行えます。
入力内容を標準の決済ページへ自動反映できる
チャットやフォームで入力された連絡先・配送先などの内容は、Shopify 標準の決済ページへ自動的に反映されます。お客様が同じ情報を二度入力する手間がなくなり、スムーズに決済まで進めます。
1クリックでテーマに追加できる
アプリの管理画面から、追加したいテーマを選んでボタンをクリックするだけで、簡単にストアへ機能を追加できます。難しい設定は不要で、すぐにご利用を開始できます。
アプリのインストール
まずはアプリストアからアプリをインストールしましょう。インストールの手順は以下の通りです。
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Shopify 管理画面の左下にある「設定」をクリックします。
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「アプリと販売チャネル」をクリックし、「Shopify App Store」へ移動します。
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検索窓にアプリ名「シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入」を入力し、表示されたアプリをクリックします。
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アプリ詳細画面で「インストール」をクリックします。
-
権限の確認画面が表示されるので、内容を確認して「インストール」を完了します。
アプリブロックをテーマに追加
アプリをインストールしたら、ストアのテーマにアプリブロックを追加して機能を有効にします。もっとも簡単な「自動でテーマに追加」の手順は以下の通りです。
特定のページに設置したい場合は、テーマエディタの「セクションを追加」または「ブロックを追加」から、「アプリ」タブのブロックを選んで追加することもできます。
アプリ設定
テーマエディタでブロックを選択すると、右側のパネルでさまざまな設定を行えます。グループごとに見ていきましょう。
商品設定
チャット・フォームで販売する商品を選択します。ここで選んだ商品のバリアント(種類)や価格が、購入フォームに反映されます。
ポップアップ設定
チャットを開いた際に表示される見出しやボタンの文言を設定します。タイトルの初期値は「30秒でカンタン入力!」、サブタイトルの初期値は「今すぐカンタンお申し込み!」です。手軽さや所要時間を伝える文言にすると、お客様が安心して入力を始められます。
チャット表示設定
チャット画面に表示するオペレーターアバター画像・吹き出しメッセージ・訴求画像(最大 3 枚)を設定します。商品の特長やお客様の声を画像で伝えられるため、商品の魅力をアピールする重要なグループです。
チェックアウト設定
注文時に入力していただく項目や、クーポン機能を設定します。姓名・配送先電話番号・会社名・住所2 などを、必須・任意・非表示から選べます。クーポンは「画像カードで選択」または「コード入力欄」から提示方法を選択できます。
UI設定
ボタンの色や位置、チャットボタンのデザインなど、見た目に関する設定をまとめたグループです。ヘッダーの背景色や送信ボタンの色などをお店のブランドカラーに合わせて調整できます。スマホでは「画面下部に固定(横幅いっぱい)」のボタンも設置でき、モバイルでの購入を後押しできます。
追加設定
独自の CSS を記述して、デザインを上書きできます。標準の設定では対応できない細かな調整を行いたい場合に便利です。
おわりに
「シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入」は、チャット形式のステップ入力と、フォーム一体型LPをノーコードで導入できるアプリです。固定フォームとチャットが同期し、入力内容が決済ページへ自動反映されるため、お客様が迷わず・二度手間なく注文を完了できます。シンプルな設定で導入できるので、フォーム一体型LP・チャットボット購入を初めて試す方にもおすすめです。
PageFly ランディングページビルダー
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | PageFly ランディングページビルダー |
| 開発者 | PageFly |
| 価格設定 | 無料プランあり(従量課金制 $24/月、無制限 $99/月 ほか) |
| 主な機能・特徴 | ドラッグ&ドロップエディタ、100以上のテンプレート・セクション、CRO 要素、SEO 最適化、レスポンシブ対応 |
| 対応言語 | 日本語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語(簡体字・繁体字)、ポルトガル語(ブラジル)、イタリア語、スペイン語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
PageFly は、Shopify のページビルダーの中でも特に評価とインストール数の多い定番アプリです。6 つの主要なページタイプに対応し、100 以上のテンプレートと事前作成セクションを組み合わせて、コーディングなしで本格的なページを構築できます。カウントダウンやセールバナー、クロスセルといった CRO(コンバージョン率最適化)に特化した要素が豊富で、売上アップを狙ったページ作りに向いています。日本語に対応し、24 時間 365 日のライブチャットサポートが用意されている点も、初めてページビルダーを使う方には心強いポイントです。LP を作り込みたい中〜上級者にもおすすめできます。
EComposer Landing Page Builder
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | EComposer Landing Page Builder |
| 開発者 | EComposer |
| 価格設定 | 無料プランあり(STANDARD $25/月、PRO $49/月、PREMIUM $129/月、無料体験あり) |
| 主な機能・特徴 | AI ページビルダー、400以上の高コンバージョンテンプレート、30以上の CRO アドオン、A/B テスト、ページ分析 |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
EComposer は、AI を活用したページビルダーで、LP・ホームページ・コレクション・商品ページなど、あらゆるページとテーマセクションを作成できます。400 以上の高コンバージョンテンプレートに加え、クロスセル・アップセル・ポップアップ・再入荷通知といった 30 以上の CRO アドオンを内蔵しており、「複数の有料アプリを EComposer 1 つに置き換える」という使い方ができるのが大きな魅力です。A/B テストやページ分析、グローバルブロック、マルチマーケット対応など、上級者向けの機能も充実しています。現在は日本語化されていませんが、機能の豊富さで選びたい方に向いています。
Instant AI Page Builder
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Instant AI Page Builder |
| 開発者 | Instant Commerce B.V. |
| 価格設定 | 無料プランあり(Starter $39/月、Pro $99/月、Business $249/月、無料体験あり) |
| 主な機能・特徴 | AI ビルダー、800以上の CRO テンプレート、A/B テスト、カスタムカートドロワー、Figma プラグイン |
| 対応言語 | 英語 |
| 評価 | ★★★★★(4.9) |
ワンポイント解説
Instant AI Page Builder は、ホームページ・商品詳細ページ・LP・テーマセクション・ポップアップ・カートドロワーまで、ストアに必要なページをまとめて作成できるオールインワン型のビルダーです。800 以上の CRO テンプレートを用意しているほか、Figma で作ったデザインをそのまま貼り付けて反映できる Figma プラグインが特徴的で、すでにデザインデータがある方には非常に効率的です。A/B テストやカート分析で売上を伸ばす機能も備えており、Shogun・PageFly・GemPages の代替として位置づけられています。デザインの自由度と分析機能を重視する方におすすめです。
Canva AI Page Builder: Canvify
アプリ概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Canva AI Page Builder: Canvify |
| 開発者 | Nofuss |
| 価格設定 | 月額 $14.70(Premium、無料体験あり) |
| 主な機能・特徴 | Canva で LP をデザイン、Canva テンプレート活用、動画・アニメーション対応、モバイル・SEO フレンドリー |
| 対応言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字)、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語、ポルトガル語(ブラジル) |
| 評価 | ★★★★★(4.7) |
ワンポイント解説
Canvify は、デザインツール「Canva」で作成したページを、そのまま Shopify のネイティブページとして取り込めるユニークなアプリです。普段から Canva を使っている方にとっては、使い慣れたエディタでリンク・動画・アニメーション・AI を活用しながら LP を作れるため、学習コストがほとんどかかりません。作成したページはモバイル・SEO フレンドリーで、ホームページのセクションとしても追加できます。日本語にも対応しており、シンプルな料金体系(月額 $14.70 の単一プラン)でわかりやすいのも魅力です。Canva に慣れたショップ運営者に特におすすめです。
まとめ
今回は、Shopify でフォーム一体型LP・チャットボット購入を実現できるアプリを 5 つご紹介しました。
PageFly・EComposer・Instant・Canvify はいずれも汎用的なページビルダーとして優秀ですが、「チャット形式で会話しながら注文を進める」「固定フォームとチャットを同期する」「入力内容を決済ページへ自動反映する」といった購入完了に特化した体験を手軽に導入したい場合は、最初にご紹介した 「シンプルフォーム一体型LP|お手軽チャットボット購入」 が最有力です。ノーコードで設定でき、7 日間の無料体験もあるので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。
























