はじめに
vim使いのみなさんこんにちは。今日も良いvimrc改造日和ですね。
さて、本日はタイトル通り、世間的にはマイナーだけど素晴らしいプラグインをいくつか紹介します。
vimが歴史の長いエディターですから、古くからの定番プラグイン・その紹介記事もたくさんありますが、反面新しく生まれたプラグインが埋もれてしまうとか、そんなこともありがちなので。
yuttie/comfortable-motion.vim
<C-d>
<C-u>
などのスクロール操作をなめらかにするプラグインです。公式のREADMEにその様子が載っているのでぜひ見てください。
デフォルトだと一瞬で画面が飛んでしまい、どんな動作をしたか・どのくらい移動したかが分かりづらいので、スムーズかつ素早くテキストを眺めるには必須のプラグインです。
READMEにもある通り、大変細かくオプションを指定できるので、環境や好みに合わせて挙動をカスタマイズできます。
デメリットとしては、デフォルトより動作が重くなることです。ただ今どきの開発環境で処理が重くて使えないというのはまずないと思うので、描画に影響を与えるこれらのオプションを見直してみるとよいかと思います。
- カーソル位置ハイライト
set cursorline
set cursorcolumn
- 相対行番号
set relativenumber
- 各種シンタックスハイライト (デフォルトではほぼ問題は起こらないが、プラグインで変更している場合に)
machakann/vim-sandwich
括弧を素早く操作するプラグインで、 有名な vim-surround
の改良版ともいえるプラグインです。
vim-surround
で出来なかったことが出来るというわけではないですが、細かな挙動が気に入っています。
- 他にプラグインを入れずとも dot repeat 可能
- 操作する囲みがハイライトされる
- キーマッピングがしやすい
なにぶん先駆者が有名すぎるせいでマイナーになっている部分がありますが、気になる方には是非一度試していただきたいプラグインです。
mhinz/vim-sayonara
ウィンドウを閉じずにバッファを閉じるプラグインです。次々とファイルを開いていくとどんどんバッファが溜まっていきますが、増えすぎたときに掃除をするときとか、間違ってバイナリファイルを開いてしまったときにバッファに残さず閉じるときなど、ちょいちょいと使う機会があります。
類似のプラグインは何種類かあり(忘れました)、試してきたのですが今の所これが一番違和感のない挙動をしてくれます。(同じバッファを複数のウィンドウで開いているケースとか)
シンプルな使い方なので、あんまり語ることはありませんが、バッファを閉じたい系の人にはとりあえずこれを強くオススメします。
cocopon/vaffle.vim
比較的マイナーじゃないかもしれません。こちらはファイラープラグインです。
ファイラーとしては NERDTREE
vimfiler
dirvish
などがあり、いずれも試してきましたが、このプラグインが一番機能面のバランスが取れており好きです。一生手放したくない度はかなり高いです。
有名なNERDTREEとは違い、横に開いておくのではなく、ウィンドウ全体がファイラーになり
- ディレクトリを移動してファイルを開く (同じウィンドウでvaffleは閉じてファイルが開かれる)
- ファイル・ディレクトリを作成する
- 名前を変更する
といった操作がシームレスに可能です。
他のファイラープラグインとの比較としては、
- NERDTREE
- そんなに横にツリーを表示しておきたいことがなくなってきた
- 若干重い感じがする
- vimfiler
- 重い
- 二画面モードが好みで長い間使ってはいたが、uniteをctrlpに移行したのに合わせて使わなくなった(今はfzfですが)
- dirvish
- シンプルを極めすぎてハードコアな感じになっている
という、だいたい作者さんの主張どおりの感想を得てきています。
NERDTREEもよいものですが、そこからワンランク上のvimmerを目指したい方にぜひオススメしたいプラグインです。
ちなみに同作者さんのカラースキーム iceberg
も愛用しており、ついでに紹介させていただきます。
カラースキームは相当な数を彷徨い歩きましたが、今は iceberg に安住しています。たまに他のエディタに移動すると iceberg じゃなくて心が落ち着かないなんてこともあったりなかったり。
それから
まだ紹介したいプラグインは何個かありますが一旦pendで。
今回ご紹介したプラグインはいずれもシンプルさが特徴ですので、ぜひ気楽に試してハマっていただけると嬉しいです!