前書き
応用情報の勉強中にUMLについて少しだけ調べたので書き記す。
調べた理由としては、サイトによってはUMLの種類が8種だったり13種だったり、コラボレーション図があったりなかったりしたので、これは共通で定義されているものではないのか?と疑問を感じたため。
そのため記載している内容は「UMLの1つ1つについて、それは何か」というより、「UMLとは何か」といった抽象的なところになる。
UMLとは
正式名称:Unified Modeling Language
日本語表記:統一モデリング言語
定義している組織:Object Management Group
目的:
システム、プロセスのふるまいと構造を視覚的に示す
アプリケーションの構造、システムのふるまい、その他ビジネスプロセスにおける潜在的なエラーを示すために役に立つ
登場した背景:
1990年代、ますます複雑になるソフトウェア開発を表すためのよりシンプルな手法・方法論をプロセスから分離した形で表したいと感じた人がいた
UML 図作成とデータベース モデリングのガイド
※Object Management Group
米マサチューセッツ州を本拠とする非営利団体
業務システムの開発等に用いられる分散オブジェクト技術を標準化するため設立された団体(CORBA[Common Object Request Borker Architecture]、IIOP[Internet Inter-ORB Protocol]等の規格策定や商標管理などを行っている
UML、MOF、XMI、CORBA、SysMLなどはISO/IECによって国際標準とされている
私が見たサイトによって紹介されている図の種類が違ったのは、どのUMLのバージョンをもとにして記事を作成しているかが違ったからかと推察。
UML1.x:代表的なものは8種類
UML2.x:13種類に拡張された(UML1.xから名称が変わっているものもある)
UML図の種類(以降、UML2.xを前提とする)
【大分類】
1.構造図(7種類)
目的:システムの静的な構造を表す
対象:クラス、オブジェクト、コンポーネント、パッケージ等の関係性
2.振る舞い図(6種類)
目的:システムやオブジェクトの動的なふるまい、処理の流れを表す
対象:イベント、処理、繊維状態、オブジェクト間のやり取り
1.構造図
- Class Diagram(クラス図)
- Object Diagram(オブジェクト図)
- Component Diagram(コンポーネント図)
- Deployment Diagram(デプロイメント図/配置図)
- Composite Structure Diagram(複合構造図)
- Package Diagram(パッケージ図)
- Profile Diagram(プロファイル図)
2.振る舞い図
- Use Case Diagram(ユースケース図)
- Activity Diagram(アクティビティ図)
- State Machine Diagram(状態マシン図/状態遷移図)
- Sequence Diagram(シーケンス図)
- Communication Diagram(コミュニケーション図)
- Interaction Overview Diagram(相互作用概要図)
その他
OMG公式ドキュメントはおそらく以下のあたり。
タイミングがあればそれぞれの図の概要など記載していこうと思いますが、
その辺りはまとめられていることが多いためいったん割愛。
掲載日
2025/10/04
更新日履歴
2025/10/04