はじめに
対象読者
- gnuplotを使っているが、毎回
gnuplot
コマンドを使ってコンパイルをするのが面倒くさい人
最終目標
(1) gnuplotのインストールを確認
次をターミナルで実行します
gnuplot --version
gnuplot x.x patchlevel x
ならOK。gnuplotがインストールがされています。次へ進んでください
違う場合
bash: gnuplot: command not found
'gnuplot'は、内部コマンドまたは(ry
のようなときは、gnuplotがインストールされていません。
Google先生にインストール方法を尋ねてください。
(2) gnuplot-lua-tikzの用意
必要なファイルを生成します。ターミナル上で、使いたい.texファイルがあるディレクトリまで移動します。
その上、次を実行してください
gnuplot -e 'set term tikz createstyle'
これで準備完了です。
(*.styの2つ以外は必要ないので消しても構いません)
(3) 使用してみる
サンプルコードを用意したのでコピペして試してみてください。
\documentclass[uplatex,dvipdfmx,a4paper]{jsarticle}
% 追加を忘れずに
\usepackage{gnuplottex,gnuplot-lua-tikz}
\begin{document}
\begin{figure}[h]
\centering
\begin{gnuplot}[terminal=tikz]
a = 0.1
plot sin(x) * exp(a * x), exp(a * x), -exp(a * x)
\end{gnuplot}
\caption{減衰曲線のグラフ} \label{fig:sample}
\end{figure}
\end{document}
グラフが出力されたら成功です
texファイルの場所が変わるたびに(2)を行う必要があります。これが面倒な場合は番外編に進んでください。
(番外編) (2)を飛ばす
楽を得るにはそれなりの努力が必要ということで多少難易度は上がります。
\usepackage{gnuplot-lua-tikz}
この部分で、(2)で生成された4つのファイルの読み込んでいるわけです。(生成されたファイル名と一致していますね)
つまり、(2)で生成されたファイル群を、どのtexファイルからもアクセスできる場所に持っていけば良いです。
kpsewhich -var-value=TEXMFLOCAL
でパスが得られます。ターミナル上で得られたパス/tex/latex
に移動してください。
そこでgnuplot
ディレクトリを作成して、その中に移動してください。つまり今は得られたパス/tex/latex/gnuplot
にいますね。
ここで、(2)のコマンド↓を実行します。大抵の場合権限が必要です。sudo
などをつけて対処します。
sudo gnuplot -e 'set term tikz createstyle'
同じように4つファイルができたと思います。加えて、次のコマンドを実行して、新しく生成されたファイルを登録するという処理をします。
sudo mktexlsr
これで、(2)を毎回行わなくても良くなりました