iPhone7には第3世代のモバイルFeliCa SEが載っている と思います。
なので、そう考える根拠を書いてみます。
1) iPhone7にはモバイル FeliCa SEが載っている。
Engadget の記事 「 iPhone 7の電池が切れてもSuicaは使える? JR東日本『使えますが...』 」によると、電源オフでもSUICAが使えると書いてある。
「基本的には、(Androidスマホ等にすでに提供中の)モバイルSuicaと同じイメージ。
電池が切れてもしばらくは使える。ただ可能であれば充電して使っていただくことに
なる」(JR東日本広報部)
電源オフ時でも使えるということは、 iPhone 7 はHCE (Host based Card Emulation) でなく、"おサイフケータイ"と同じように Secure Element を端末に搭載しているということになる。 HCEだとソフトウェア処理が必要なので、電源オフ時には使用できない。
なので、iPhone7にはモバイル FeliCa SEが載っていると予想します。
2) iPhone7には、第3世代のモバイルFeliCa SE が載っている。
モバイル FeliCa SEには3つの世代があります。
- 第1世代のモバイル FeliCa SEはソニー製で、もう製造されていない。
- 第2世代のモバイル FeliCa SEは2007年から製造され、2016年現在も使用されている。 ソニー製、ルネサス製、東芝製がある。
- 第3世代のモバイル FeliCa SEは2016年から背製された。東芝製、Sumsung製がある。
モバイルFeliCa SEの製造元、製造年の情報は、ちょっと前に「Mobile FeliCa SEチップのCC認証」の記事で調べました。
2014年ごろの記事「iPhoneでも「おサイフケータイ」を実現?!、ソニーとフェリカネットワークスが新技術や新コンセプトを披露」によると、第3世代のモバイル FeliCa ICチップの特徴は、NFC標準規格のCLFに対応したことのようです。
なので、NXPのNF対応CLFと接続する場合は、NFC標準規格のCLFと接続可能な第3世代のMobile FeliCa SEである必要があると予想します。
3) NXPのNFCパッケージ内にMobile FeliCa SEのダイが入っている。
2016-09-24 時点の情報では、どこにSEが載っているかは不明です。
chipworksのiPhone SEの分解レポートによると、NFCのチップのパッケージにNXP製SEのダイが入っていました。多分これはApple Payで使うSEだと思います。
モバイルFeliCaのSEチップも同様にNFCチップのパッケージ内に入っていると予想します。
iPhone7のNFCチップのパッケージの中には、NFCチップのダイ、ApplePay用SEのダイ、モバイルFeliCa SEのダイの3つが入っていると予想します。。
早くNFCチップを分解した結果を出して欲しいところです。