[Objective-C] Blocks再びメモ（Blocksを使ったメソッドチェーン）

こちらの記事（Objective-Cでドット繋ぎでメソッドチェインを行う）を読んでいて、まだまだ理解が浅いなーと思ったので、自分で色々書きながらメモ。
（そしてARCの恩恵をとても受けているんだなーということを実感した）

サンプルコード

まず、該当記事から少しコードを参考にさせて頂いて、以下のように簡単な例を書いてみました。
（Xcode上ではなく、コマンドラインからコンパイルする感じです）

main.m

#import <Foundation/Foundation.h>

@interface NSArray (functional)

@property (readonly) NSArray *(^filter)(BOOL (^)(id));

@end


@implementation

- (NSArray *(^)(BOOL (^)(id)))filter
{
    // ARC環境下でない場合は、明示的にコピーを返さないとエラーになる
    return [^(BOOL (^block)(id)) {
        NSMutableArray *arr = [NSMutableArray array];
        for (id obj in self) {
            if (block(obj)) {
                [arr addObject:obj];
            }
        }
        return arr;
    } copy];
}

@end

int main()
{
    NSArray *arr = @[@1, @2, @3, @4, @5];
    NSArray *filtered = arr.filter(^BOOL (id num) {
                return [num intValue] > 3;
             });

    NSLog(@"%@", filtered); // => 4, 5
    return 0;
}

実行

$ gcc -o sample main.m -framework Foundation
$ ./sample
$ 2014-05-30 11:52:33.450 sample[48557:507] (
    4,
    5
)

少し分かりやすく変更

上記はblockの型をそのまま書いているのでとても分かりづらいですね。
なので、typedefを使って少しだけ分かりやすくすると以下の感じ。

main.m

typedef NSArray *(^array_filter)(BOOL (^)(id));

// @property (readonly) NSArray *(^filter)(BOOL (^)(id));
@property (readonly) array_filter filter;

// - (NSArray *(^)(BOOL (^)(id)))filter
- (array_filter)filter
{
    // 省略
}

typedefを使うと少し分かりやすいですね。
また、参考にした記事を見てもらうと分かりますが、NSarrayを拡張しているので、戻り値のNSArrayに対してさらにプロパティアクセスができます。
つまり、メソッドチェーンが行える、ということですね。

実際に使うシーンというのはあるのか分かりませんが、blockの仕組みとともに覚えておいて損はないんじゃないかなーと思いました。