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ゼロから始める自作キーボード Lily58Pro編

Last updated at Posted at 2019-01-13

初投稿です。
C95で購入した自作キーボードのビルドログとなります。(今更ですが)
DSC_0023 (2019-01-12T21_25_21.000).JPG
組んだキーボード https://github.com/kata0510/Lily58

はじめに

自作キーボード、始めてますか。
僕は今まで自作キーボードというものに触れたことがなかったのですが、
フォロワーさんが売り子をしていたのをきっかけで
Lily58Proを購入し、自作キーボードを始めようと思いました。
せっかくなのでこれから作る人の為にも制作過程を記録しておきます。

Lily58Proについて

Lily58とLily58Proの2種類があるのですが、
Lily58ProはスイッチをPCBに直接はんだ付けするのではなく、キースイッチ用ソケットを使い
キースイッチの取付、交換を容易にしています。
これにより様々な種類のキースイッチを気軽に試すことができるようになります。

本当に楽しく沼に浸かっている。

準備したもの

部品類

遊舎工房さんで殆ど買えました。すごい
末広町に実店舗ができたみたいです(行きたい)
https://yushakobo.jp/news/2018/12/07/storeopen/

名前 個数 備考
Lily58Proキット ×1 BOOTHで予約販売が始まっています(2019/01/14現在)
ProMicro ×2
OLEDモジュール ×2 無くてもいいけどあると楽しい
AUXケーブル(3.5mmプラグ) ×1
スイッチ用ソケット ×58 Lily58Proは両方使えますが今回はMX用を選択
Kailh Speed スイッチ 銀軸 ×58 お好みのスイッチで始めよう
キーキャップ ×58

工具類

Amazonで買えます

名前 備考
はんだごて(こて台、クリーナー) 必須
はんだ 必須
はんだ吸い取り線 「私失敗しないので」という人はなくてもいいと思います
ピンセット 表面実装用の小さいダイオードをはんだ付けするのでないと火傷します
ドライバー 必須
グルーガン ProMicroの端子のモゲ防止に使いました

組み立て作業

作者様のリポジトリのビルドガイドを見ながら始めていきます。
詳しく書いてくださっているので、僕のような初心者でも本当に楽しく組み立てることができました。

ダイオードとソケットの取り付け

PCBにダイオードとPCBソケットをはんだ付けします。
ビルドガイドのとおりに片方のパッドに予備はんだをしましょう。
写真のように予めはんだ付けする箇所全てに予備はんだをしておくとスムーズですね。
DSC_0005 (2019-01-05T18_08_52.000).JPG

ProMicroのはんだ付けとMicroUSB端子モゲ防止

今回スプリングピンヘッダ付きのProMicroを購入したのでHelixビルドガイドのProMicro実装部分を参考にして取り付けました。
ProMicroに付属している標準のピンヘッダは踏むと痛いので放置せずにちゃんと捨てましょう。

ProMicroのMicroUSB端子は脆く儚いので、雑に扱うと簡単にモゲてしまいます。
DSC_0031 (2019-01-13T17_27_27.000).JPG
IMG_20190106_192356.jpg
こういったことにならないようホットボンド等でガッチリ固定することを強く推奨します。
DSC_0024 (2019-01-13T17_04_38.000).JPG

TRRSジャック、リセットスイッチのはんだ付け

DSC_0025 (2019-01-13T17_06_19.000).jpg
キットに同梱されているイヤホンジャックみたいなやつと、小さいスイッチみたいなやつをPCB基板にはんだ付けします。
ダイオードやソケットとは逆の面に付けましょう。

OLED用はんだジャンパ

完成が見えてきましたが、OLEDを使いたい場合、PCBのとある箇所にジャンパをしないといけません。
ロゴ付近に8つパッドがあるので片面を画像のようにはんだを盛り、ジャンパしましょう。
DSC_0030 (2019-01-13T17_10_52.000).jpg

ProMicro、OLEDモジュールの取り付け

ビルドガイドを見て、差し込み口に注意しながらProMicroを取り付けましょう。
四角い枠の中に差せばOKです。
取り付けたProMicroに被せるようにOLEDモジュールを取り付けていきます。
DSC_0032 (2019-01-13T20_33_21.000).JPG
(完成後の写真です)

ProMicroカバーの取り付け

ProMicroカバーの取り付けには長い方のスペーサーと平ネジを使います。
他のスペーサーとネジはケースの取り付けに使います。
予めボトムケースにスペーサーを取り付けておくと捗ります。
DSC_0006 (2019-01-05T20_48_21.000).JPG

キースイッチ、トップケース、ボトムケースの取り付け

ビルドガイド
トッププレートの四隅の穴にスイッチをはめ、PCBに重ねていきます。
ピンが折れないように慎重に位置合わせをしながら、残りの穴という穴にキースイッチをはめていきます。
はめ終えたらトッププレート、PCB、ボトムケースを取り付けます。
DSC_0021 (2019-01-08T21_46_28.000).JPG

キーキャップの取り付け

デフォルトキーマップ表を見ながらキーキャップをはめ込んでいきます。
ありもので組んだので滅茶苦茶ダサくなってしまいました。
DSC_0008 (2019-01-06T23_27_30.000).JPG

ファームウェアの書き込み(完成)

デフォルトのキーマップのまま使うならqmk_toolboxを用いて、GUI操作だけでProMicroにファームウェアを書き込むことができ、
すぐに楽しい自作キーボードライフを始めることができます。
使う時は左右のキーボードをAUXケーブルで繋いでおきましょう。
キーマップを自分好みに変更したい場合、ビルド環境を構築する必要があります。
僕はWindows10をメインで使っているので、以下の記事を参考にしてビルド環境を構築しました。
https://qiita.com/shiro01/items/8db18ae8e63dbc458dd7
ファームウェアは両方のProMicroに書き込んでおきましょう。
書き込みが終了したら、完成です。

キーマップの変更(おまけ)

qmk_firmware/keyboards/lily58/keymaps/defaultをコピーして変更用の設定を作成します。
僕はarisaという名前で設定しました。
キーコード表を参考にしてqmk_firmware/keyboards/lily58/keymaps/arisa/keymap.cを編集します。
編集後のkeymap.c
DELETEキーの追加と、十字キーのマップをVimのカーソル移動と同じキーに変えました。
下記コマンドをqmk_firmware直下で実行し、ビルドして書き込みます。

$ make lily58:arisa:avrdude

OLEDのカスタマイズ(おまけ)

https://qiita.com/guri3/items/844675b637c88515a989
この記事を参考にしてOLED表示をカスタマイズしました。
Lily58の場合、glcdfont.cはqmk_firmware/keyboards/lily58/libにあります。
DSC_0022 (2019-01-11T20_31_32.000).JPG
OLEDカスタマイズができると本当に楽しく遊ぶことができます。

終わりに

今回、自作キーボード自体が初めてだったのですが、とくにトラブルもなくすんなり動いてくれたので良かったです:innocent:
また、自作キーボードは基本キーキャップを別途自分で用意する必要があります。
他の方々を見ると凄くお洒落なキーボードがいっぱいなので、僕も見た目に拘りたくなってしまい
lily58完成後、早速pimpmykeyboard.comでキーキャップを輸入してしまいました:wave::money_with_wings:
キーキャップを輸入して初めて知ったのですが、キーキャップにはプロファイルがあり、
プロファイルによって形が変わるみたいです。 (参考:https://yhara.jp/LetsSplit_KeyCaps)
沼への扉を叩いてしまった気がします:innocent:
キーボードが割れていると肩にも優しいですし、何より机上の配置の自由度が増します。
もうメインキーボードは割れてるものしか使えないですね。
DSC_0033.JPG
遊舎工房さんの実店舗もでき、気軽に自作キーボードを始めることができるようになりました。ありがたいですね。
次はAttack25あたりを作りたいですね。

自作キーボードに興味はあるけどまだ触れていない皆さん、始めましょう。
ではでは:wave:

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