今年を振り返る「なんかかく」アドベントカレンダー 3 日目です。まあまあ時系列で春のことです。2024 年、裏の仕事 (?) として引き受けたことの一つにこれがあります。
開発論 というやつ
「パッケージ開発論」を題材に勉強会をした #設計 - Qiita
関連: 製品哲学をDesign Systemsに記そう #ポエム - Qiita
パッケージ開発論。開発論などというと大層な、宗教のような、怪しいにおいがしますが、書いてあることはロバと老夫婦の話に通じるもの。こういうやつです。
https://pictr.com/image/BjTOfZ
ロバを連れて老夫婦が歩いていたら、ロバの使い方を知らないやつだなーと笑われた。
ロバに乗っていたら、2 人でロバに乗るなんてひどいなーと言われた。
嫁さんがロバに乗っていたら、尻に敷かれてる旦那だな―と言われ、旦那さんがロバに乗ったらひどい旦那だなと (以下略)
つまり 何をしても文句を言う人 はどこにでもいるもんだという話が前提にあります。
何をしても文句を言うユーザー 問題
ごめんなさい を言いすぎると ごめんなさい が軽くなる
そういえば最近 (混んでいる日に) ディズニーランドに行ったんですが、ディズニー内のアナウンスって、混んでいることに対して「ごめんなさい」って言わないなー、とおもいました。
ごめんなさいではなくてどう言うかというと、ただ「〇〇は終了しました」とか事実を説明する。あとこういうことがこれからありますとか、できるだけ明るめのトーンの別の話をしていました。
これはディズニーがディズニーだからという部分もあると斜に構えつつですが、人間「ごめんなさい」ばかり聞いてると気持ちが萎えますね。人の気持ちを楽しませる、安心させる、ポジティブな方向に向きなおさせる工夫として必要以上に謝らない、というのは一つの鉄則で、そうでなくても、謝る気が無いならウソは付くべきではない。そういう向き合い方が開発論にはあった気がします。
会話 A:
「〇〇ってできますか?」
「ごめんなさい、できないんですよー」
「あ、そうなんですね、〇〇ってできますか?」
「ああ、ごめんなさい、できません」
「ああ、そうなんだ、じゃあ、こういう場合何ができますか?」
「〇〇です」
会話 B:
「〇〇ってできますか?」
「ごめんなさい、そうはできないんですが、こういう場合〇〇をお勧めしているんですがどうですか?」
会話 B のようなことを説明できる開発者でいたいわけです。
Enter で送信したい人もいるし Ctrl + Enter で送信したい人もいる
こういう例もあります。
Teams の記事: Teamsのチャットは改行できない!?Enterキーで誤送信しない操作方法|@DIME アットダイム
Skype のコミュニティ: Enterを誤打して誤送信してしまうのを防ぐ方法 - Microsoft コミュニティ
Slack の記事: Slackで改行する時は誤送信に注意! Enterキーの設定方法を解説 | マイナビニュース
Enter で送信するか Ctrl + Enter で送信するか、初期値がアプリケーションにより異なる。どちらかが絶対的正義ならどちらかには文句は出ないはずですが、結局どちらにも文句は出る。結果設定できるようにするしかない。結局そうなら、100 回謝るより先に一言「こうすることならできますよ」と教えたいのです。
Windows と Mac はマウススクロール方向が真逆
Macのマウススクロール方向を逆にしたけど、すぐ元に戻した話 – Office01
私 Mac 全然慣れてなくてマウスが壊れたのかと驚いたんですが、これも、慣れるか慣れないか。怒る人はどんな仕様にも起こるし、戸惑う人はどんな仕様にも戸惑う。
何をしても文句を言うユーザー問題、つまり 開発者が決めるしかない という話
そういう学びをシェアする勉強会をスキマ時間でやったなあという話でした。これは SIer とか、オーダーメイドの開発作業をするときには全く響かない内容でもあるのですが、自社製品とか、自分で企画開発して物を作る仕事に関しては常に意識させられることかもしれません。
もちろん、言い方の問題は後からついてくるけどな。
明日につづくー (AI はきのこの山とたけのこの里は知らないようだった)。