3
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

「パッケージ開発論」を題材に勉強会をした

Posted at

筆者の ERP パッケージ ソフト開発についての学びを題材に、勉強会を行った記録です。

資料はこちら。

概要

パッケージ ソフトの定義と特徴

パッケージ ソフトとは、あらかじめ全てを用意し網羅したソフトウェアのことを指し、オーダーメイド型のSIerと対比される。
パッケージ開発には、開発者の考え抜いたアイデアが凝縮されており、既製品であっても価値のあるシステムである。

パッケージ開発における疑問点と回答

「パッケージ=既製品=安物?」:既製品であるが、ブランドであり知恵の結晶である。
「自分でなんでも考えるって難しそう?」:難しいが、工夫や柔軟性を持って取り組むことが重要。
「お客様の声を聴かないの?」:聴くことは重要だが、開発者の提案や企画も同様に大切。
「不具合が起こったら?」:顧客との関係を大切にし、背景を理解しながら対応する。
「パッケージはリリースしたら終わり?」:フィードバックを受けて常に進化し続ける。
「確認エクスプローラ」の機能と役割:

パッケージ ソフトの一例として、確認のためのツール「確認エクスプローラ」を紹介。
SQLを実行できるが、更新操作はさせないという設計意図が込められている。

カタログの重要性とフィードバック

カタログは将来的な理想図を描き、フィードバックを受けるためのものである。
ユーザーの要望を反映しつつ、開発者としての視点を持って企画・設計することが重要。

開発者の役割と責任

開発者一人一人がプロダクト マネージャーのように、製品の完成イメージを持ち、それに基づいて機能を分け、優先順位を付ける。
お客様との関係を重視し、継続的に改善していく姿勢が求められる。

まとめ

パッケージ ソフトの開発は、既製品でありながらも、開発者の知恵と工夫が詰まったシステムであり、常に進化し続けるものである。
ユーザーとの良好な関係を築き、フィードバックを反映させることが、成功の鍵である。

感想

「開発論」なんて言うと大層な名なんですが...

私の「前職」の考え⽅は「開発は⾃分で考え抜け」が根底にありました。これは⽇本のソフトウェア屋さんとしては珍しく、この考え⽅を共通認識にする、皆で浸透させていくことに成功したのは、「開発論」というものの存在が⼤きいです。⼤きいですが、⾔葉にしてみると「開発論」って⼤層な名前ですよね。常にその説明に苦慮してきまして、まあ、なんかそういう参考図書みたいなものがほしいと思っていました。

なんとなく当時⽇系 IT 史の奇跡とも⾔われた会社のプロダクト開発が、どういった理念のもとに築かれたのか、イチ開発者 n=1 ⽬線の戯⾔として楽しんでいただけたらと思います。

ま、そんな⼤層なもんじゃないんです。ないんですが、書きました。ちょっと面白がってもらいたいなという気持ちで書いています。そんな本の宣伝も兼ねてしまった勉強会の記録でした。

以上です~

3
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?