人に対する偏見を取り除き、日々の業務をこなしたい。すこしでも多くの IT エンジニアが自分のために心穏やかに日々の業務をこなせるようにしたい。
という動機でなんとなく思っていることをまとめてみました。
コツ
- バイアスは「悪意」ではなく、私のただのタグ付けである
- 「事実」と「私の解釈」を分ける
- 人格ではなく「今回の行動」を評価する
- 反証を一個だけ探す
- 相手にも「相手から見た世界」があると仮定する
1. バイアスは「悪意」ではなく、私のただのタグ付けである
- 「あの人はいつも細かい」
- 「あの人はまだ分からないだろう」
- 「上司なんだからこちらを評価しているはず」
- 「あの人は仕事が遅い」
一度人物像ができると、次に起きた出来事もその人物像に沿って解釈してしまう。そういうタグ付けをしておけば、相手と接するたびに毎回ゼロから「この人はどういう人だろう」と判断しなくて済む。だからタグ付けそのものは、ある意味では合理的である。
- 「あの人は慎重な人」
- 「あの人は細かいところを見る人」
- 「あの人は話が早い人」
- 「あの人はちょっと面倒な人」
とタグを付けておけば、次に会ったときにどう接するかを一から考えなくて済む。タグ付けそのものは合理的。問題は、タグが人物そのものになってしまう。タグを作るだけでなく、そのタグに合う出来事だけを拾ってしまうこと。タグは事実ではなく、自分が作った分類である。
とはいえ「そんなバイアスを持つことはよくない」と自分も責めないことにする。そのくらいのゆるさで。
2. 「事実」と「私の解釈」を分ける
「あの人が私のミスを指摘した」→ 事実
「また粗探しをしている」→ 解釈
後者が間違っているとは限りません。実際に粗探しかもしれない。ここで、相手の嫌な行動まで善意に解釈しよう、という話なわけでもありません。大事なのは、
「これは事実か?」
という客観性も同時に持っておくこと。私は今、この行動を嫌がらせと解釈している、「かもしれない」、と認識する。障害の調査とも似ている。
- ログに Timeout と記録された → 事実
- ネットワークで問題が起きた (のかもしれない) → 仮説
- Firewall が通信を遮断している (のかもしれない) → より具体的な仮説
3. 人格ではなく「今回の行動」を評価する
「あの人は無責任」ではなく、
「今回、期限までに返事がなかった」
「あの上司は部下を信用しない」ではなく、
「今回、この部分について追加確認された」
と考える。観測された事象と、原因についての仮説を分離する。ログに Timeout と出たからといって、即「ネットワーク障害」と断定しないのと同じ。
4. 反証を一個だけ探す
2 と 3 を踏まえ、
「あの人はいつも私に厳しい」と思ったら、
「そうではなかった事例は一度もなかったか?」
という点も探してみる。注意したいのは「あの人は本当はいい人なんだ!」まで無理に反転させる必要もない。「あの人は嫌な人」から「あの人に私が苦手な振る舞いがある」くらいになると、意外とどうでもよくなる。
5. 相手にも「相手から見た世界」があると仮定する
これも相手を擁護するという意味ではない。人には人の見えているものがある。
「この行動が合理的になる前提があるとしたら、何だろう?」
これでなお、答えが「やっぱり単に感じが悪い」になることもある。でも、一度仮説を増やすこと自体に意味がある。
まとめ
何となく考えていることを書きました。そんな私の行動に「なんでこの人は突然そんなことを…?」と考え、その理由をかってに考えてしまうことがあるとしたら、1~5 を行ってみてもらえたらうれしいです、というオチです (つまり特に意味はない)。
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