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古の情報共有プロジェクト - 社内Wikiづくりの話

Last updated at Posted at 2022-02-14

2007年ごろ、ある社内で Mediawiki プロジェクトに関するコミュニティが発足した際に書いていた文章を掘り起こし要約したもの。

情報共有プロジェクト概要

概要

今はまだテスト期間です。MediaWikiの運用テストと、古い情報の再集約をかねて個人的趣味レベルで活動しています。ただし、誰でもこのWikiを編集することができます。自由にページを作って、自由に編集を行ってください。また、本プロジェクトの主旨を理解してくれている人に口コミで広げてもらって構いません。本当に使いやすくて、有用なツールになればと思っています。

ねらい

誰でもいつでもすぐに欲しい情報にたどり着くことができるようにして業務効率を向上させる。

背景

情報が氾濫しすぎて頭を使わないと情報を取得することができない。

  • 情報の氾濫
    • 情報が体系化されていないために様々な方法で情報が共有される。検索システムもあるが、効率は高くなく欲しい情報にたどり着くまでに時間がかかる。
  • 情報ソースの移動
    • 各情報ソースのIPアドレスも変更されることがあり、ブックマークの更新漏れやリンク切れが頻発し、情報が上手く共有されない。
  • 資料の陳腐化、無効化
    • 情報の更新がしづらく、権限の委譲やその他諸々の事情によって適宜情報が更新されていかない。また、媒体がExcelやテキストファイルである為、排他制御をはじめ、情報の共有には不向き。

そこでWiki

  • 長所
    • Wikiを使うことにより、フレキシブルな情報の刷新が実現できる。排他制御もかかっている。また、情報提供側も情報取得側も煩雑な操作はいらず、極簡単に、自然に情報の交換を行うことができる。
    • Q. 既にチームのWiki、各種掲示板があるのにまたWiki?今までの情報共有サイトとどう違うの?っていうかどうせ同じでしょ?
      • A. 圧倒的に違うのは書きやすさとリンク付けの容易さ。
      • 「ガツガツ書きやすい。ゆえに情報が集まる」、そのメリットを最大に受けられるのがこのWiki。
      • 使うか使わないかはもちろん自由である。が、とにかく便利なので一度はみてみてもいいのでは。
  • 短所
    • すでに混在している情報群を再度構築し直さなければならない。
    • 編集の責任の所在が不明確であるため、各々が意識を持って更新しないと情報が陳腐化するおそれがある。

MediaWiki採用の理由(2007年当時)

PHPによる軽快な動作と導入コストの低さ、MySQLを利用したシステムなため、堅牢性が高い。Wikipediaで広く使われているため、非常に高機能高品質。

情報の範囲と寿命

  • 情報の範囲
    • 基本的に業務で使用する可能性のある全社内情報。開発、導入、営業、管理他各種事業部で共有している情報まで有効であると思われる。ただし、顧客情報はセキュリティの観点から管理しない方が望ましいと思われる。
  • 情報の寿命
    • 情報の寿命は短期(数日間)~超長期(数年)の寿命を持つものが有効であると思う。超短期(一日未満)の寿命しか持たない情報はリアルタイムに伝達できるML等による伝達が効率的と思われる。

参考:Googleの理念

出典 :Googleの理念

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。

2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は検索を行う会社です。検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有する Google は、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。

3. 遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。

6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が AdWords で商品を宣伝し、数多くのサイト運営者が Google の AdSense プログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。

7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
Google が他のどの検索サービスよりも多い HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。

8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
Google の創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。

10. 「すばらしい」では足りない。
Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。

参考書籍

Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方 | 水波 桂, 平尾 丈, 片岡 俊行, 斉藤 徹, 古川 健介, 伊藤 将雄, 大迫 正治, 原田 和英 |本 | 通販 | Amazon

「Webコミュニティでいちばん大切なこと」を読んだので、その要点 - Qiita

Webコミュニティの根底にあるものは、あくまでも人と人のコミュニケーションである。人間の命題ともいえるコミュニケーションをどう味付けし、おもしろくするか。それがWebコミュニティの肝なのだ。大企業が予算をかけたからといって成功するものではないが、裏を返せば、個人がつくったものでも、世界を変えるほどの爆発力を備えることが可能になる。

「みんなの就職活動日記」や「楽天」、「ライブドア」などのWebコミュニティを成功させてきた8人の“成功請負人”たちが、Webコミュニティを成功に導くためのノウハウや考え方、リスク対策、そして“Webコミュニティでいちばん大切なこと”を実体験をもとに披露する。「ニコニコ動画」や「2ちゃんねる」のひろゆき氏のインタビューも収録。

以上、やや古い材料ばかりだが参考になればさいわいです。

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