「なぜ開発チームは私の起票した要望をなかなか実装してくれないの?への苦悩」
という「開発の日常を面白おかしく伝えようとしたフィクション」を教材に、顧客フロント各位に向けて勉強会をした。その感想文です。ものすごくありがたい反応を頂戴できたことと、第二回目に弾みがついた状況のまとめであります。
感想
「開発にとっての第一の顧客」それが社内にいる、顧客フロント担当コンサルティングチームである。
きっかけ
社内Slackの times (分報) チャンネルで、「対フロントと開発とでやり取りをしていて、こんな時にストレスがある。涙」のようなことを愚痴っていた。正直な愚痴である。そこでありがたいことに声をかけられる。
気持ちを吐露する筆者。
以下記事:
なぜ開発チームは私の起票した要望をなかなか実装してくれないの?への苦悩 - Qiita
「何もしていないのに壊れました」に対抗する、その原因として確かめたいチェックリスト - Qiita
「いつまでにならできますか?」に対抗する、少しでも自信を持って見積もるための知恵 - Qiita
「次から気をつけます」に対抗する、反省文よりは効果が上がる再発防止、学びの機会 - Qiita
「技術的には可能です」に対抗する、すれ違いでがっかりさせないための要求整理と設計 - Qiita
実は、愚痴を言い合える仲になるのが第一歩では。そんなイメージをまとめ、企画を開始しました。
準備
この元々の記事をネタに、社内資料を追加しながら資料作成しました。
なぜ開発チームは私の起票した要望をなかなか実装してくれないの?への苦悩 - Qiita
記事とストーリーがある分、骨子はそのまま話せば良いわけですが、細かい社内の資料や画面などを繋いで話しました。
Marpでスライドにしました。こういう時に資料を使い回せるMarkdownはとても便利で好きです。
何度か打ち合わせ
開発と顧客フロントチームと、普段は、なかなか「顧客トラブル」でも起こらなければ会議しようとなりません。そういう場面って喧々諤々だったり遠慮があったりですね しかし**「勉強会」という共通の目的を持つことによって部署を超えて目線とゴールが一緒になる** 点で、これは非常に良いメソッドなのではと振り返りながら思っています。第二回目も企画され、楽しみです。
ノート準備
私は本来「話す」ことは得意ではありません。以下を踏まえながらノートに、話したいコネタを含めて書きました。
当日
仕掛けは実はあまりしませんでした。
Google Meetsで録画をしつつ、「チャットに書き込んでくださいね~」のみ。
前説を頂いて、30分、スライド80枚ほどのおしゃべり。内容は社内のものはお見せできないながら、なぜ開発チームは私の起票した要望をなかなか実装してくれないの?への苦悩 - Qiita を面白おかしく語ることで一定の共感を得て嬉しかったです。
頂いた声
(問題のなさそうな範囲での引用です)
- 大変興味深く、勉強になりました。第二回も楽しみにしています。
- 講座ありがとうございました。内容もとても分かりやすく、どのように開発の方々が動いてくださっているのかを理解することができました。
- 激しく同意です。全編激しく同意です。
カスタマーサクセスって開発もあるなと。カスタマーサクセスエンジニアリングとしてあっていいんじゃないか。- 開発の方のお仕事スタイルが今まで見えてない部分があったのですが、今回の話をお聞きしてお忙しい中ご対応いただいているということがわかって大変ためになりました。
- ストーリー仕立てになっており分かりやすかったです。
- 正直「開発は凄い人たち!ログ投げれば全部見てくれる!」と思ってしまっていたので、大変耳が痛かったです。Respectをもった円滑なコミュニケーションのために、こういった他部門の苦悩や嬉しいポイントはこれからも積極的に発信されるといいなと思います。
- 普段かかわりのない、もっと言えば新卒からしたら開発の方の顔も知らない中、人間味のある勉強会で、親近感をもってしまいました笑
- もっとこうすればというのもちゃんと考えてみようと思います。ご自身の経験を、非常にわかりやすく広く刺さる事例を用いてコンテンツ化いただいていたので、とてもききやすかったです。
- より開発の皆さんに伝わりやすいよう、意識して対応しようと強く思いました。参加してよかったです。ありがとうございました!
- どうしても自分自身の時間を考えてしまいがちですが、相手の時間も大切にしないといけないなと再認識しました。
- 入社したばかりで専門的なことはわからなかったのですが、「開発という事ではなく開発所属の~~さんとして認識してほしい」という話が心に刺さりました。どうしても日々の業務に忙殺されると、相手が仕事をするのは当たり前であるために機械的なやり取りが行われると思います。常に敬意を持ち、互いに尊重できる組織を作れるように努力しようと私自身も感じました。
- 開発の方ともっともっと交流していきたいと思いました!
- 遠い存在だった開発の方々を近くに感じることができました。物語形式のお話も分かりやすかったです。
- よく開発の方からのスレッド返信が深夜に送られてくることも多く、「お客様からせかされるか催促しなきゃいけない気持ち」「でも申し訳ない気持ち」「催促してるのに無視される怒 せめて状況教えて。。」「書き方結構きついなあ。。」という、申し訳なさとマイナスな感情を同時に持ってしまう状況でした。この講義を見て、状況をしることで、同じ方向を向いてやっていこう!というプラスな気持ちになれました。
- 僕は申し訳ないですが開発なんでやってくれないの?と敵対する姿勢をもってました。同じ仲間ですよねという気持ちになりました。
- 開発さんがどのように仕事を進められているのか本当に分かっておらず、まさに今回ご説明頂いて目からうろこが落ちた思いです。
- これまで開発さんは、お客様からの要求に困ったときの最後の砦!のように考えていたのですが、自分の勉強不足や無知を開発さんに押し付けていた部分があったな…と反省しました。今回の内容を踏まえ、今後は開発さんの業務を理解したうえで依頼や、情報共有をさせていただきたいと思います。
こちらが嬉しくなる言葉ばかり... 。
振り返り
もちろん勉強会は録画してあります。
今回は参加できなかった方も、あるいは将来joinする方も楽しんで頂けるコンテンツになっています。
- 開発新人です。面白い内容で楽しみにしていました。開発側としては共感するところが多く、また、現場の方の質問だったりコメントだったりで現場が普段どういうことを開発に思っているのかが見えてよかったです。「お客様が見える状態でFBをもらえた時が一番うれしかった」とおっしゃっていたのが印象的でした。配属から半年以上が経ち、自分が返したお問い合わせや出荷した不具合はちゃんと誰かのためになっているのかな?と最近気になっているので、私もストレートなFB(もちろんマイナスなものも)が欲しいなと思いました(欲を言えば感謝しているのがこっちまで伝わってほしいです)。
この、身近な開発目線からのコメントももちろん嬉しかったです。
次回
- いつでも超困ったときにお世話になっている記憶しかありません。お客様と接していて「あ、この機能とこの機能、このお客様のすごく重要な業務基盤になっているんだな」とか「このオプション1つの案内でこんなに嬉しそうに感謝されてしまった(たぶんこのオプション設定がないと業務が大変になっちゃってたんだな)」といったことを感じた場合にも、開発の方に知ってもらえると嬉しいなと思いました。
ホントそうですよね!次回、良いIssueの立てかた編に続けたいと思います。
さらに早速この反応のよさを分報で自慢していたら、開発者の喋り手に興味がありそうな方の仲間が増えました。
まとめ
- 山田さんは少し怖いイメージだったので、良い意味でイメージが変わりました笑
いつもしょっぱい返答ばかりですみません。。。
第二回も、期待にお応えできるよう頑張ります。
以上です~。