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「良いFAQの書き方」を読んだので、その要点

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読書感想文です。

感想

要点

第1章:FAQはなぜ重要なのか

1.1 FAQの存在意義

  • お客さま向けFAQサイトとして
    • カスタマーサポートにかかるコストの課題を解決する
    • 顧客満足度と企業評価を上げる
    • オペレーターのストレスを緩和する
    • ユーザーの負担を減らす
  • 内部用FAQサイトとして
    • 企業内での情報共有で生産性を上げる
    • 社内業務での時間の使い方を改革する

1.2 現実のFAQは存在意義を出せているか

  • FAQサイトに関する残念な統計
  • FAQサイトの課題を解決する鍵

1.3 FAQの質を高める

  • 質の高いFAQと,質の低いFAQ
  • FAQの質を高める要素
    • 文の書き方
    • 検索されやすさ
    • カテゴリ
    • 分析とメンテナンス
    • FAQシステムとの相互依存
    • FAQに携わる人たち

1.4 FAQサイトの改善に関わるコスト

  • コストの簡単な計算方法と代表的な計算式
    • 全国のコールセンターのCPC(Cost Per Call)平均は1200円。月に1万本のコールがあるならば1200*10000円が月にかかるコストとなる。
    • お客様にとっても問い合わせコストがかかる。
  • FAQ改善にしっかり予算をとるべき理由
    • FAQの室の改善のために100万/月。このくらいで質を上げるプロの仕事ができる。一方ユーザーの自己解決できる割合が増え問い合わせが減らせる。予算をかけてコール数を30パー減らせれば現在のコストと比べたら十分お釣りが来る。

1.5 FAQの失敗例と成功例

  • 失敗の実例
    • FAQが多すぎるサイト
    • わかりにくすぎるサイト
    • 稚拙な日本語のサイト
  • 成功の実例
    • FAQを見つけられる率が30%以上も向上した実例
      • 見られている上位のFAQのみを残し他のFAQを削除した。
      • 結果73%のユーザーがまずFAQを見つけられるようになり自己解決もできるようになった。
    • チャットボットが活かされた実例
    • コールセンターのナレッジに活かされた実例
      • エンドユーザーのFAQと内部FAQという区別をなくした。結果内部FAQとされていたものも簡潔に表現されるようになりユーザーと理解の違いを埋められるようになった。

第2章:FAQを書くための基礎知識

2.1 質の高いFAQの条件

  • ユーザーが読んで理解できること
    • 「ビデオが録画できない」
      • → 「録画ボタンを押しても、ビデオが録画できない」
  • ユーザーに信頼されること
  • ユーザーが迷わず取捨選択できること

2.2 質の高いQ

  • 質の高いQの具体的な目的
  • 質の高いQの基本
    • 解決案を示すこと
    • 「問題+解決案」の文体になっていること
      • 「ABCカードを無くした」
        • →「ABCカードを無くしたので、利用停止手続きを知りたい」
        • →「ABCカードを無くしたので、再発行手続きを知りたい」
    • 必ずQの基本文体で書くこと
  • 質の高いFAQ一覧
    • 視認性を意識すること
      • 語の統一、インデント
    • 視認性の高いFAQ一覧にすること
      • 「スマートフォンはいくら」
      • 「ガラケーを機種変したい」
        • →「スマホの契約料金を知りたい」
        • →「ガラケーの機種変手続きを知りたい」

2.3 質の高いA

  • 質の高いAの具体的な目的
  • 質の高いAの基本
    • ユーザーが最後まで読めること
    • ユーザーが理解できること
    • ユーザーの安心感を得ること

2.4 質の高いQとAに共通する文

  • 一問一答にする
  • 一意の文にする
  • 6W1Hにする
  • 文のかかり受けに気を遣う
    • 「冷凍・生鮮食品を定期配達で注文した場合の料金を教えて」
      • →「冷凍・生鮮食品を定期配達で注文した場合の料金総額を教えて」
      • →「冷凍・生鮮食品を定期配達で注文した場合の送料を教えて」
  • 用語,言葉遣いを統一する
  • 略称を活用する
  • 短文化する

2.5 FAQコンテンツの準備

  • 対象となる原稿
    • すでにあるFAQを推敲する
    • 分析レポートをもとにFAQを書く
    • コールセンターでの対応履歴からFAQを書く
    • マニュアルをもとにFAQを書く
  • 公開するFAQの選抜
    • ユーザーターゲットによる選抜
    • 利用者の問い合わせ数による選抜
      • 「カードの解約について」のお問い合わせが100件
        • 「カードの解約手続きを教えて」
        • 「カードを解約した場合のポイントの有効期限を教えて」
        • 「カードを解約しなかった場合の会費を教えて」... に分けたほうが問題を細分化して集計しやすい
  • パレートの法則による選抜

2.6 FAQを書く前の基本的な心構え

  • FAQを書く専任者と品質責任者を任命
  • FAQのレビュー
  • FAQの質を上げていく運営の継続
  • FAQは商品やサービスと同じだという意識
  • ユーザーへの思いやり
  • FAQを育てる意識
  • ガイドラインの制定
  • FAQ運営関係者全員の協調

2.7 FAQの存在意義を見える化しておく

  • 見える化=数値化
  • KPIの種類
    • 回答到達率
    • 問題解決率
      • 2つの掛け合わせが自己解決率
  • KPIの数値目標
  • KPIの目標値とFAQ運営のサイクル
  • 飽くなき高品質化の追及と継続

第3章:Qの書き方

3.1 Qで解決への道筋を作る

  • 良くないFAQの例「海外で運転したい」
  • このケースでの問題点
    • 何かを尋ねる文ではない
  • 改善ポイント
    • 「海外で運転したいので国際運転免許証の取得方法を知りたい」
  • まとめ
  • 改善してみる
    • 「問題+解決案」の文体で書く。
    • 改善前
      • 「ログインできない」
      • 「荷物を再送してほしい」
      • 「サイズが違う」
      • 「カードを無くした」
    • 改善後
      • 「ログインできないので新しいパスワードを教えて」
      • 「荷物を再送してほしいので再送依頼窓口を教えて」
      • 「サイズが違うので交換依頼方法を教えて」
      • 「カードを無くしたので会員サイトで利用停止手順を教えて」

3.2 Qの書き方でAを端的にする

  • 改善ポイント
    • ユーザーが知りたいことをQに盛り込む
    • 6W1Hを意識する
    • 「新聞紙・雑誌・ダンボールの捨て方を教えて」
      • →「新聞紙・雑誌を出せる曜日を教えて」
      • →「ダンボールを出せる曜日を教えて」
      • →「新聞紙・雑誌・ダンボールのゴミ捨て場を教えて」
    • 「インターネットに接続できないので解決したい」
      • →「接続エラーe001の解決策を知りたい」

3.3 Qの文に誤解の余地を作らない

  • 「~の場合はどうしたら良いのですか?」は、「~の場合の~の方法を教えて」という具体的な解決策に変える

3.4 QをYes/Noクエスチョンにしない

  • 改善ポイント
    • Qに解決案を明示する
    • ネガティブな回答の場合の記述方法
    • 「払込書は、コンビニで処理できますか?」
      • →「払込書で処理できるコンビニを教えて」
      • 自己解決を促すのがFAQ

3.5 Qを読む人の立場に配慮する

  • 配慮する。

3.6 Qのリストで視認性を高める

  • 改善ポイント
    • 言葉遣いに一貫性を持たせる
    • 一貫性があるので目立たせることができる
  • 視認性の要素
    • 言葉の統一
      • 語尾を揃える
    • パターン化
    • インデックス化
    • 異形化

3.7 Qのリストで粒度をそろえる

  • 字数
  • 言葉遣い

3.8 Qの文のさまざまなアイデア

  • 専門用語・技術用語を使う場合のアイデア
  • ユーザーからのお叱りなどを減らすアイデア
    • 代替案の提示
    • 改善状況の提示
  • 長くなったQの文をシェイプアップするアイデア
    • 単語と構文での短縮
    • 記号・シンボルの活用による短縮
    • 質を上げつつ短文にしていく

第4章:Aの書き方

4.1 Aの中で場合分け(条件分岐)をしない

  • Qを分ける

4.2 Aに情報を盛り込みすぎない

  • 解決したいことをQに盛り込んで、Aを軽くする

4.3 AとQを一致させる

  • QとAは一問一答。Aのなかで条件分岐が起こらないようにする。

4.4 Aには結論をまず示す

  • お礼や挨拶文は不要。簡潔に答え始めるほうが建設的で親切。
  • 必要最小限の情報だけにする。

4.5 Aで使うすべての言葉に配慮する

  • 6W1Hの文を作り上げる前後のシミュレーションをする
  • Aは箇条書きにする
  • Aでは装飾・記号は効果的に使う
  • Aではリンクを効果的に使う
  • Aでは目視でもユーザーの理解を助ける
  • イラストは過剰にしすぎない

第5章:FAQのガイドラインの作り方

5.1 基本事項

  • 目的と目標を示す
  • ユーザーターゲットや利用デバイスを定める
  • ルールにしたがっているかをチェックする
  • 作文ルール
  • FAQサンプル

5.2 FAQ(QとA)作文ルール

  • 最大文字数
    • Qの最大文字数
    • Aの最大文字数
  • 漢字,ひらがな
  • カタカナ,アルファベット
  • 全角,半角
  • 略語,通称
    • 採用する略語を定める
    • 新たに略語や通称を採用するときの採用基準を決める
  • 文体・基本構文
    • Qの文体・基本構文のルール
    • Aの作文の基本的な作文ルールを決めておく
  • 記号,特殊文字のルール
  • 専門用語・技術用語・商品用語・サービス用語のルール

5.3 ガイドラインの管理

  • 更新の見極めとタイミング
  • FAQ制作者と承認者

第6章:FAQのカテゴリの作り方

6.1 カテゴライズの重要なポイント

  • カテゴライズの検討
  • カテゴリタイトル
  • カテゴリの粒度

6.2 質の高いカテゴライズ

  • シンプルなカテゴライズを心がける
    • シンプルなカテゴリのアイデア
    • シンプルなカテゴライズの管理面でのメリット
  • 質の高いFAQを書いておくとカテゴライズが容易
  • ユーザーが取捨選択しやすいカテゴリタイトルにする
    • ユーザー視点のカテゴリタイトルにする
    • カテゴリ配下のFAQの数
    • 商品名やサービス名をカテゴリにするケース
  • 取捨選択しやすいカテゴリの例

6.3 さまざまなカテゴリ構成

  • 階層型カテゴリ構成
    • ユーザー目線の階層化
    • FAQにおけるユーザー目線
    • 階層の深度は2階層まで
  • マルチカテゴリ構成
    • マルチカテゴリ構成とユーザー目線
    • 階層型カテゴリ,マルチカテゴリ構成の組み合わせ
  • レコメンド型カテゴライズ
    • 恣意的なレコメンドによるカテゴライズ
    • FAQを関連付けるにはFAQ分析が役に立つ
  • ソート型カテゴリ
  • ソート型カテゴリはQの文の構成が鍵
  • 特別なカテゴリ
    • 緊急カテゴリ
    • 80%のユーザーが自己解決できるカテゴリ
    • カテゴリ不要なFAQ

第7章:FAQの分析とメンテナンス

7.1 分析とメンテナンスの基本

  • FAQを陳腐化させない
  • 完璧なFAQを目指さない
  • FAQでユーザーの声を集める
  • 質の高い分析の大前提は,質の高いFAQ
  • 質が高いゆえに数が増えたFAQの課題
  • メンテナンスしやすさのためのスモールスタート
  • FAQのテーマをステップバイステップで増やす
  • 分析とメンテナンスを継続する

7.2 分析値の種類と活用法

  • KPI
    • PV(FAQサイトの訪問者数)と直帰率
    • 回答到達率と問題解決率
    • コールセンターでの分析値
  • ランキング
    • FAQのアクセスランキング
    • 回答未解決ランキング
    • 検索キーワードランキングとゼロ件ヒット
    • カテゴリランキング

7.3 メンテナンスを継続しながらFAQを育てる

  • FAQを追加する
  • FAQを更新(推敲)する
    • 標準単語を整理する
    • 新しい言葉を取り入れる
    • ユーザーのリテラシーを標準単語にするときの注意
    • 同義語辞書のメンテナンスもまめにする
  • FAQを削除する
    • ユーザーの時間を節約できる
    • FAQ制作者の時間を節約できる
    • 運営コストを落とし利益に貢献できる

7.4 質の高いFAQはメンテナンスもしやすい

  • 定型文は書くのも推敲もしやすい
  • 6W1Hの文は,書くのも推敲も楽になる
  • 用語を統一するとメンテナンスが早い

7.5 メンテナンスの次のステップ

  • 分析値を比較する方法
  • 利益を比較する方法

7.6 分析とメンテナンスの効率化

  • 分析はシステムにやらせる
  • 判断は人が行う
  • メンテナンスはシステムに手伝わせて人が行う

第8章:FAQ制作者が知っておくべきFAQシステムのしくみ

8.1 FAQシステムの導入目的とメリット

  • ユーザー向けの基本機能
    • FAQの検索・絞り込み
    • FAQの閲覧
    • FAQの自動ランキング閲覧
  • FAQ制作者向けの基本機能
    • FAQの管理
    • FAQの分析
    • FAQサイトのUI設定
    • アカウント・操作管理機能
  • FAQシステムの基本機能以外の機能
    • Web検索からの導線とSEO対策機能
    • チャットボットなどのヒューマンライクなUI
    • CRMシステムとの連携

8.2 FAQシステムとFAQを活かす基礎知識

  • キーワード検索機能を活かす
    • テキストマイニングを利用する
    • キーワード検索の対象をQにする
  • 複数単語でのキーワード検索機能を活かす
    • and検索
    • or検索
  • 自然文検索と形態素解析について知っておく
    • 自然文検索機能とは
    • 自然文検索のチャットボットでの応用
  • 同義語検索を活かす
    • 同義語検索のしくみ
    • 同義語検索の便利な使い方
  • 複合的な検索を活かす
  • タグ付け機能を知っておく
    • タグ検索機能
    • SEOへの応用
  • カテゴライズ機能を知っておく
  • FAQ分析機能
    • さまざまな分析値の提示
    • 分析機能のカスタマイズ
    • できる分析とできない分析

8.3 FAQシステムの採用

関連

以上です~

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