■ はじめに
この記事では、SQLの基礎を解説します。
これからSQLを学ぶ方や、基礎を再確認したい方はこの記事でSQLの基本操作を一緒に見ていきましょう。
データベース操作の検索、追加、更新、削除の基本操作をサンプルコードで説明します。
■ 目次
1. SQLとは
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための言語です。
SQLを使って、データベースに対してデータの検索・追加・更新・削除を行うことができます。
- 検索:データの検索時にselect文を使用します。
- 追加:データの追加時にinsert文を使用します。
- 更新:データの更新時にupdate文を使用します。
- 削除:データの削除時にdelete文を使用します。
2. データの検索(SELECT文)
データベースから必要なデータを取得するには`SELECT`文を使用して検索を行います。
例えば、以下のように書くことでテーブル`users`から全てのデータを取得できます。
SELECT * FROM users;
テーブルusers
から特定のカラムだけを取得したい場合は、カラム名を指定します。
SELECT name, email FROM users;
ここではname
とemail
というカラムだけが返されます。
条件を絞るためには、WHERE
句を使用します。
SELECT * FROM users WHERE age >= 20;
このクエリでは、age というカラムが20以上の場合のみ取得することができるので、
20歳以上のユーザーのみが取得できることになります。
3. データの追加(INSERT文)
新しいデータをデータベースに追加するには、`INSERT` 文を使用します。
例えば、以下のように書くことで、新しいユーザーを`users`テーブルに追加できます。
INSERT INTO users (name, email, age) VALUES ('Test Taro', 'taro@example.com', 25);
これにより、name
、email
、age
のフィールドにデータが追加されます。
ここでテーブルには上記以外にAdress
という項目があったとします。
値を設定しているのは上記3項目以外のフィールドのみのため、値を設定していないAdress
はどうなるかというと、
テーブル定義によっても異なりますが初期値(null
や 0
など)が設定されます。
4. データの更新(UPDATE文)
既存のデータを更新したい場合は、`UPDATE`文を使用します。
例えば、特定のユーザーのメールアドレスを更新するには以下のようにします。
UPDATE users SET email = 'tarotaro@example.com' WHERE name = 'Test Taro';
このクエリは、名前がTest Taro
であるユーザーのメールアドレスを更新します。
WHERE
句を忘れると全てのレコードが更新の対象になってしまうため注意しましょう。
また、仮に同テーブル上に同姓同名のTest Taro
が複数存在した場合、更新対象も複数となります。
対象レコード1レコードのみ更新したい場合には、テーブルごとに一意になる主キー(PRIMARY KEY)などを用いて対応するようにします。
5. データの削除(DELETE文)
不要なデータを削除するには、`DELETE` 文を使用します。
例えば、特定のユーザーを削除する場合は次のようにします。
DELETE FROM users WHERE name = 'Test Taro';
このクエリは、name
がTest Taro
であるユーザーをデータベースから削除します。
6. まとめ
- SQLはデータベース操作のための言語
-
SELECT
文でデータを抽出 -
INSERT
文でデータを追加 -
UPDATE
文でデータを更新 -
DELETE
文でデータを削除
-
- 基本的な操作を理解することで、データベースを効率的に操作可能
この記事では基礎的なSQLをご説明しました。
SQLにはJOINやサブクエリなど、さらに複雑なクエリも存在するため、基礎的な構文を理解しておきましょう。