はじめに
こんにちは🎄
私は今年の春から新卒で働き始めました、アプリケーションエンジニアです。
7月にスクラムで開発を行う案件に配属されました。
最初は「スクラム開発って何だ??」という状態でしたが、今ではスクラム開発のよさをすごく感じていて、今のチームでスクラム開発を経験できることをとても幸せに感じています👍
そこで、私がスクラムチームに入ってからの5ヶ月を振り返って、「最初にこれを心がけておけば、もっと早くスクラムに慣れることができたな」「これを意識すればチームの一員としてうまくふるまえるな」 と感じたことを4つ紹介します。
自分ならではの目線で感じたことを、できるだけ率直に書いていきます!
- これからスクラム開発を始める方
- スクラム開発を始める予定はないけど、どんなものか気になる方
- すでにスクラム開発に取り組まれている方(「初めてだとこう感じるのか」と思いながら読んでいただきたいです)
このような方がターゲットです!
(もちろん、そうでない方にとっても参考になれば幸いです!)
あくまで私のいるスクラムチームでのスタイルと経験をお話しします。
スクラムにもいろいろなやり方があると思いますので、その点ご留意ください。mm
スクラムを始める前のイメージ
ラグビーのこれ↑のイメージしか浮かばずでした。今でも、「スクラム」という単語を聞くと脳内に、チームで輪になって肩を組んでいるこの光景が浮かびます。
また、スクラムの開発手法がそもそも、このようなテーマで記事を書くことになるほどに特徴的な開発方法であることも、あまりわかっていなかった気がします。
配属されたスクラムチームについて
項目 | 詳細 |
---|---|
人数 | スクラムマスターを含め、7名 |
勤務形態 | 基本リモート |
スプリントの長さ | 1週間 |
【本題】スクラムチームに入る時に心がけたいこと
① タイムボックスの感覚をいち早く身につける
スクラムでは各イベントにタイムボックスが設けられています。
一人一人の稼動時間も、プランニングの時点でかなり細かく計算するんだな&一つのPBIを細分化して細かく見積もるんだな と、初め驚いたのを覚えています。
時間管理の意識が、他の開発手法よりも特に厳密で、つねに時間を意識することが求められるように感じました。
私はこの感覚を強く意識できるまでに少し時間がかかってしまいました。
もし、スクラムを始める前の過去の自分にアドバイスできるなら、日々の生活でもタイムボックスを意識する練習をするように言いたいです。具体的には、タスクを細分化して、それぞれにかかる時間を見積もる&実際にかかった時間を計ってみるのが良いと思います!
② リファインメントでのポイント算出は実直に
リファインメントでは、POさんと一緒に今後取り組む予定のPBIを確認して、工数の見積もりをします。
オンラインで一斉にポイント出しができるツールもあります。
(例: https://hatjitsu.toolforge.org/ )
このとき、スクラム初心者だったとしても、周りとのずれを恐れずポイントを出すことが重要だと感じます。ポイントを出したあとで話して擦り合わせていくその過程が重要になります。
リファインメントを見学していて、ポイントにずれがあったときの話し合いを聞いていると、両者のずれから有意義な発見があることもしばしばありました。
ちなみに、こういったポイントずれを恐れそうになる場面は、のちほど紹介する「SCRUM BOOT CAMP」でも描かれています。いざリファインメントに参加したとき、思い出して少し勇気をもらえました。
また、ポイントを出すにあたって、分からないことはしっかり確認しておきたいです。これは自分自身まだできていないことです...。リファインメントにもタイムボックスがありますが、その範囲内で聞きたいことを聞けるよう、事前にPBIを確認して不明点を整理しておくなど、工夫が必要だと感じます。
③ レトロで意見を出すことにビビらない
私のいるチームでは、Miro を使って、スプリントを振り返って次につなげるレトロスペクティブを行っています。
最初は「こんな些細なこと / 基本的なこと、書く必要ないかな...」などと考えてしまい、意見を書き出すをやめてしまうことがありました。しかし、これは杞憂です。
(単純にMiro上にたくさん付箋が並んでいたほうが壮観なのもありますし、)ほぼ初めてのレトロのときに何気なく書いたことが、次のスプリントのAction Planにつながったことがありました。
この経験は、自分のような新人でも、思ったことがチームのアクションにつながるのだという自己効力感につながりました。毎回そうやって大きな影響をもたらすことはなくとも、チームのメンバーが見てくれています。とりあえず文字にしてみることで、もっと深いことに考え至ったり、重要なことを思い出せたりもするでしょう。
④ スクラムルールを守ることばかりを意識しない、理念を定期的に思い返す
スクラム関連の情報を漁っていると、「なんちゃってスクラム」といった言葉を目にします。
プロジェクト自体がなんちゃってになってしまわずとも、個人の意識として、スクラムルールを守ることに意識が行きすぎるあまり、本来スクラムを導入して得たかったものを忘れてしまうことを防ぎたいです。これは特に、私のようなスクラム初心者が気を付けるべき点だと感じます。
タイムボックスを守ったり、見積もりを出したりすることは、目的ではなく手段です。
あくまで、最初は、手段を真面目に実践することで、目的の達成方法の基本を学んでいるだけだ、と思えばいいのかなと感じます。
下で紹介している「スクラムガイド」を定期的に読んだり、ゴールがわからなくなった場合はチームメンバーに直接聞いてみたりして、本来の理念をつねに意識したいと最近考えています。
【オマケ】ためになった資料
スクラム開発についてまだあまり知識がない方向けに、参考になった代表的な資料を2つ共有します。
スクラムガイド
https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
配属されてすぐに、スクラムマスターの上長に教えていただきました。
スクラムの開発者が2010年に最初に発行したものを、最新化・日本語版にしたものです。特に「スクラムの価値基準」の部分の文章が好きです。
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
上記のスクラムガイドであまりイメージができなかったイベントについてなど、マンガ付でスクラム開発の進め方が解説されていて、とても分かりやすかったです。「これから自分もこんなふうにプロジェクトを進めていくんだな」とワクワクしました!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スクラムは、開発手法にしっかりとした理念があるところ、常にチームのあり方を見つめる視点が欠けないところに、魅力を感じています。技術的なことだけでなく、プロジェクトの進め方についても考えられる今の環境がすごく刺激的で楽しいです!
私自身、今年はスクラムについてや、チームの既存の進め方を吸収するので手一杯なところもあり、チームの一員として貢献するにはまだこれからという段階にあります。
基礎を押さえた今、これからは、自分なりに思ったことをチームに提言できるくらい、スクラムについてもっと詳しくなり、主体的に動いていければと思っています。
来年に向けて、さらにスクラムを活かした活躍をすること、スクラムのよさをもっと語彙巧みに語れるようになることを、クリスマスイブの誓いとします🎅