10月27日、28日の両日、奥多摩町で「奥多摩ふれあいまつり(以下「ふれあいまつり)」が行われました。
奥多摩日本語学校では、「ITブース」を企画して出展。VRとARの技術を体験できるブースにしました。
詳しい開発内容については、個々の担当者にお任せするとして、ここでは、このプロジェクトの概要を説明します。
「ふれあいまつり」プロジェクトとは?
これまでの経緯
奥多摩日本語学校は、昨年10月に開校したばかりの学校です。「ふれあいまつり」への参加は、今年で3回目になります。
1回目は、提携校の学生に協力してもらい「奥多摩日本語学校」を広く知ってもらう活動にしました。
2回目は、10月に入学したばかりの1期生が運営し、やはり、学校や学生を知ってもらうための活動になりました。主に、出身国や学校の紹介のため、自国の料理の無料配布などを行いました。
今回、満を持しての3回目の参加。「奥多摩日本語学校」らしさをアピールするにはどうすればいいのか?と頭を悩ませていました。
プロジェクトの課題
奥多摩日本語学校ではプロジェクトをベースにした授業を行っており、これまで、奥多摩町の課題を解決するためのサービスやプロダクトのプロトタイプを製作するという課題に取り組んできました。実際に奥多摩町の住民を学校に招いて、日本語でプレゼンをするということを行ってきました。
それらのプレゼンでは、町の方々から直接、有意義なフィードバックをもらうことができましたが、中には、「普段あまりパソコンを使わないので、よくわからない」とか「操作が難しそう」など、町の方々が、日常的にIT技術に接していないという現状を突きつけられる機会にもなりました。IT技術で課題を解決したいという目標と現状に大きな乖離があるように感じました。
そこで、多くの奥多摩住民が集まる「ふれあいまつり」で、この問題の切り口になるような活動ができないかと考え、下記のような課題を提案しました。
- 課題① PC、スマホ操作に慣れていない人でも楽しめるプロダクトを製作する
- 課題②「ふれあいまつり」で使えるツールを製作する
- 課題③ ①②で製作したプロダクトは「ふれあいまつり」で実際に使用し、フィードバックを得る
開発スケジュール
今回のプロジェクトは、以下のようなスケジュールで進めました。
日程 | 活動内容 | |
---|---|---|
10/15 (月) | 活動① | 課題の提示・ブレインストーミング・チーム分け |
10/16 (火) | 活動② | 開発作業 |
10/18 (木) | アウトプット① | プロトタイプのプレゼン・フィードバック |
10/22 (月) | 活動③ | 開発作業 |
10/23 (火) | 活動④ | 開発作業 |
10/25 (木) | アウトプット② | 最終プロダクトのプレゼン・フィードバック |
秋学期(10月〜12月)は、月曜日と火曜日を「活動」の時間、木曜日を「アウトプット」の時間とし、毎週木曜日に、プロトタイプをプレゼンするというサイクルで授業を進めています。
授業の様子
活動① ブレインストーミング
「PC、スマホの操作に慣れていない人」というお題は、学生たちも身を以て感じているので、どんなものがいいのか非常に頭を悩ませていました。とりあえず、全員でブレスト。
議論の結果、「VR体験チーム」と「ゲーム&クイズチーム」ができました。
活動② 開発作業
「VR体験チーム」は、やりたいことが決まり、どんどん作業が進んでいきました。
一方、「ゲーム&クイズチーム」は「PC、スマホの操作に慣れていない人」が引っかかり、なかなかアイデアがまとまらない様子。最終的に「ARを使ったゲーム」に決定。木曜日のアウトプットの時間に、開発は間に合うのか??
アウトプット①
第1回目のプロトタイプのプレゼン。両チームとも、まだまだ改善の余地がありそう。
「VR体験チーム」は、コンテンツも少なく、画面構成にも手直しが必要そう。
「ARゲームチーム」は、悩みに悩んだ結果、「宝探しゲーム」を提案しました。ゲームの内容としては面白そうですが、オペレーション全体を考えると、果たして運用が可能なのか、疑問が残るプレゼンになりました。
活動③④
本当は、ここで課題②に取り掛かる予定でしたが、両チームとも、こちらの予想以上に高度な技術への挑戦を始めたため、開発の時間にもっと時間が必要だと判断。課題①の開発を続けることになりました。
ただし、課題③の「フィードバックを得る」という課題をどのようにするのか問題提起をしたところ、フィードバックを集計するツールを並行して開発することになりました。
VRチームは、コンテンツの質を上げるために、試行錯誤しました。
ARチームは、ここにきて、全く新しいゲームを考案。一からの出直しになりました。
この2日間、ひたすら開発作業を続けました。
アウトプット②
この日は、当校の取材に訪れた大学関係者と企業の方、計7名が授業見学に入りました。
初めてプロダクトを見るゲストに、実際に体験してもらいながらプレゼンを行い、フィードバックをもらいました。
様々な角度から、有益なフィードバックがいただけた様子。
この後、フィードバックをもとに、授業外でも開発を続けていきました。
当日の活動の様子
当日の様子を、写真でお届けします。
詳しい開発秘話については、開発担当者に書いてもらいましょう。
今までの「ふれあいまつり」ではなかなか見られなかった「ハイテクブース」
多くの「WOW」がお届けできたのではないかと思います。
リンク
↓「ふれあいまつり」チラシ(奥多摩町公式ホームページより)
奥多摩ふれあいまつり
写真の貼り付けには、下記を参考にしました ↓
Google Drive に保存した画像を直接呼び出せるURLの取得
(2019年1月8日追記)
写真が大きいな〜と思ったので、サイズを変えてみました。下記記事参照。
Qiitaに貼った画像がなんかデカいなあ〜と思ったら