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図解入門 virtualboxでubuntu20の仮想マシンを構築(図60枚以上)

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1. はじめに

製造業や小規模な企業で、練習用サーバが欲しい。IoTを試すために練習用サーバが欲しい。jitsi-meetを立ち上げるサーバが欲しい。など、壊れても大丈夫なサーバが欲しい場合があります。
今回はvirtualboxでubuntuサーバを立ち上げるまでの手順を図を約60枚使って解説します。(このページは読み込みが重いです)

2. 今回の流れ

  1. virtualbox と ubuntu サーバをダウンロード
  2. virtualboxのインストールと仮想マシン設定
  3. 仮想マシンにubuntuをインストール
  4. teratermのダウンロードと実行

3. virtualbox と ubuntu サーバをダウンロード

次にアクセスします。
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
もしくは、virtualboxと検索してwebサイトを表示し、Downloadsをクリック

01_vboxweb.png

windows hostsをクリックしダウンロード(これを読んでいるみなさんはwindowsでしょう)
02_vboxdl.png

引き続き、その下にある Extension Pack のAll surpported platformsをクリックして拡張ファイルをダウンロードします。
03_dlext.png

次にubuntuを次からダウンロードします。
https://jp.ubuntu.com/download

もしくは、ubuntuと検索して、webサイトから、ダウンロードページに移ります。
04_ubuntuweb.png

今回は、Ubuntu Serverをダウンロードします。(Ubuntu Desktopの下にあります。Desktopの方がGUIがあるので判り易いですが、今回は説明を省略します。)
05_ubuntudl.png

Ubuntu Serverのイメージはとても大きいので、ダウンロードに時間がかかります。ダウンロード中に、VirtualBoxのインストールを進めましょう。

4. virtualboxのインストールと仮想マシン設定

先ほどのVirtualboxのインストーラをダブルクリックすると次の画面が現れます。

06_vboxinstall.png

色々と出てきますが、Nextボタンをクリックしていきます。
07.png

次の画面が出たら、Ubuntuのダウンロードが終わるまで待ちます。なぜならば、VirtualBoxのインストールではネットワークが一瞬だけ停止するためです。
( 間違って進めた場合は、Ubuntuのダウンロードが中断して止まったはずです。そんな時は、VirtualBoxのインストールを終えてから、ubuntuのダウンロードを行いましょう。 )

08_vboxNetHalt.png

インストール開始します。

09_vboxinstStart.png

管理者にインストールして良いか聞かれるのでYesをクリック

10_vboxinstAdmin.png

次の画面が出たら、virtualBox単体のインストールは完了です。起動したら一旦終了しましょう。

11.png

先ほどダウンロードした、VirtualBoxの拡張ファイルをダブルクリックします。

12.png

拡張ファイルのインストールが始まります。

13.png

ライセンスについて同意をする画面が出るのですが、文章を一番下まで読まないと同意のボタンが出てきません。

14.png

同意ボタンを押します。
15.png

インストールして良いか聞かれるので、Yesを押します

16.png

拡張ファイルのインストールが完了します。なお、virtualBoxのバージョンを上げたら、この拡張ファイルもバージョンアップする必要があります。手順は同じでダブルクリックで自動でインストールされます。(ただし、ネットワークが一瞬切断されるので気をつけましょう)

17.png

VirtualBoxの画面が表示されているはずです。
仮想マシンを作りましょう。青いギザギザな丸のNewというアイコンをクリックします。

18.png

仮想マシンの名前を入れます。ここでは、ubuntu20という名前を入れてみましょう。(OSの種類と何のためのマシンなのかを名前付けると良いでしょう。myUb20とか、Ub20testとか、Ub20jitsiとか何でも良いです)

19.png

ubuntuという名前を入れると、アイコンがUbuntuアイコンに変化します。このアイコンは特に意味が無く、仮想マシンの種類が多くなった際に区別するためのものです。
Nextボタンを押します。

20.png

メモリは、2GBぐらいあれば十分です。メモリが足りないマシンの場合は1GBでも良いでしょう。512MB以上は欲しいです。

21.png

仮想マシンのハードディスクは新しい仮想ディスクを選びます。

22.png

仮想マシン用ハードディスクファイルもVDIで良いです。

23.png

ハードディスクファイルは可変長ファイルで良いです。色々追加するとファイルが大きくなっていく仕組みです。

24.png

ハードディスクのサイズは80GB以上が良いと思います。実際はそんなに使うことは極めて希ですが、一度作ってしまうと後に拡張したくてもできません。

25.png

パネルに仮想マシンが1つ追加されました。この項目を右クリックし、設定(Settings)...をクリックします。

26.png

まずは、先ほど設定した名前などが出てきます。

27.png

ストレージを選択します。光ディスクのアイコンをクリックし、この光ディスクファイルを選択します。

28.png

先ほどダウンロードした、Ubuntu serberのISOファイルを選択します。

29.png

次にネットワークの項目をクリックします。

30.png

割り当てにブリッジアダプターを選択します。(ここが重要です。)
そして、高度(Advanced)をクリックします。

31.png

高度な設定では、細かい情報が表示されます。ルータに固定IPを割り振るように設定する場合は、ここに表示されているMACアドレスをコピーして、設定します。(ルータの説明書参照のこと)

32.png

以上が、仮想マシンの設定になります。ubuntu serberのインストーラDVDを入れてある状態なので電源を入れると、インストールが開始されます。

5. 仮想マシンにubuntuをインストール

仮想マシンをダブルクリックすると、仮想マシンの仮想なDVDドライブに入れてあるインストールDVDが動きます。ここから使うのは、カーソルキー、スペースキー、enterキーのみです。(マウスは使いません。マウスカーソルが見えなくなったら、右Altキーを押すと占有状態から解放されます)

33.png

色々と不都合が起きないように English のままNextを押します。

34.png

キーボードレイアウトだけは、日本語にします。Englishの部分が選択された状態でenterを押します。

35.png

カーソルキーで下を押し、Japaneseを選びます。

36.png

Japaneseという表示になっていることを確認し、カーソルキーの下を押下し、Doneが選択されている状態にし、Enterを押します。(以後同様です)

37.png

IPアドレスが表示されたら、Continueを選択しEnterを押します。

もし、ルータにこのマシンのMACアドレスに、固定IPアドレスを割り振る設定をした場合は、その情報が反映されるまで1,2分待ちます。 IPアドレスが表示されない場合は、何かがおかしいです。そのパソコン自体のネットワークケーブルが抜けているか、ルータの設定を確認しましょう。

38.png

あとは、Doneを選択してEnterを押します。

39.png

ここも Doneを選択してEnterを押します。

41.png

ここも Doneを選択してEnterを押します。

42.png

Continueを選択して、Enterを押します。
(メッセージは、ハードディスクが消えるという旨ですが、ここで言うハードディスクは、仮想ハードディスクファイルの中身なので、消えても問題ありません)

43.png

ユーザ名、ホスト名、ログイン名、パスワードを設定します。好きなものを入れて良いです。
ここのでの例は
user01a, ub20, user01a, password
みたいに入れました。(パスワードが安易です。他のOSでは許されないパスワードですね)

44.png

OpenSSH serverのインストールが尋ねられます。

45.png

スペースキーを押すとインストールにチェックが入ります。その下はNoで良いです。カーソルキー下でDoneを選択してEnterを押します。

46.png

他のパッケージは、必要に応じてインストールしますが、今回は説明を省略します。カーソルキー下でDoneを選択してEnterを押します。

47.png

インストールが行われ、マシンのスペックに依存しますが、20分程度後に、画面上にInstall Complite!と表示され、インストールが完了します。カーソルキー下でReboot Nowを選択してEnterを押します。

48.png

Enterを押せば、再起動です。なお、cdromを取り出すのに失敗したという表示が出ます。これま無視して良いです。

49.png

再起動や起動時は、次のような画面が出ます。これで、サーバ起動が完了です。
IPアドレスが判らない場合は、ログイン後、IP addと入力するとIPアドレスが表示されます。(ログイン時のオープニング画面にも表示されているはずです)

50.png

6. teratermのダウンロードと実行

Ubuntu serverを仮想マシンで起動すると、コンソール(黒地に白い文字の画面)が表示されます。コンソールで操作するのも良いのですが、文字をコピペするのに不便だったりします。そんな時に重宝するのが、端末エミュレータです。
この記事を読んでいる方はきっとwindowsでしょうから、フリーウエアの端末エミュレータとして20年以上の実績がある TeraTerm を紹介します。

下記からダウンロードします。

画面中央からやや右側にある、「窓の杜からダウンロード」をクリックします。

51.png

すると、次のページが出ますので、1分程度待つとダウンロードが開始されます。

52.png

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックします。

53.png

インストールしても良いかを尋ねられるので、Yesを押します。

54.png

ライセンスに同意するをチェックして、Nextを押します。

55.png

インストールするフォルダはどこでも良いです。そのままでもOKです。Nextを押します。

56.png

一緒に入れる機能はデフォルトのままで十分です。Nextを押します。

57.png

言語は、Japaneseを選択して、Nextを押します。

58.png

メニュー名は、Tera Termのままで良いです。Nextを押します。

59.png

Installを押します。

60.png

Finishを押します。

61.png

Tera Termが起動します。新しい接続で、TCP/IPのところのHostに、UbuntuのIPアドレスを入力して、OKを押します。

62.png

こんな画面が出ますが、気にせずに、Continueを押します。

63.png

Ubuntuで設定した、ユーザ名とパスワードを入力して、OKを押します。

64.png

コンソールと同じように、teratermから操作ができます。

65.png

試しに、rootになりましょう。
sudo suと入力して、パスワードを入力します。成功すると、プロンプトの最後の文字が$から#に変化するはずです。

ついでに、OSをアップデートしましょう。

apt update && apt upgrade -y && apt autoremove -y

と入力します。

この接続を終了するときは、exitと入力します。
ホスト自体をシャットダウンするときは、sudo shutdown -h nowと入力します。仮想マシン自体が終了するはずです。

この先は、ubuntu やLinuxの使い方ですので、目的に応じて検索してみてください。

7. おわりに

IoTのフォグにはラズパイが適していると思います。しかし、一時的なサーバの確認の度にラズパイを用意するのは面倒です。そういった場合に、今回の方法がとても有用です。
また、簡易的にjitsi-meetのサーバを立ち上げたい場合などは、仮想マシンが適しています。

ちなみに、私が用いているのはmacなのですが、今回の画像を取得ために、このmac上にvirtualBoxで windows10の仮想マシンと、ubuntu20の仮想マシンを同時に起動しました。
70.jpg

仮想マシンを起動させるためのホスト側マシンの性能ですが、メモリ8GB以上は欲しいです。できる限り16GB以上のマシンで実行させた方が良いです。2021年4月現在、16GBのマシンとなると、新品で8万円以上するようです。そのようなマシンを準備するのは難しいですが、例えば、メモリだけは沢山積んである型落ち中古品を購入するというのも1つでしょう。

今回の例で判ると思いますが、ハードディスクの容量が許す限り、パソコンの中にコンピュータをいくつも作ることが可能です。これは、ラズパイでいうと、SDメモリカードを沢山用意するのに似ています。用途に応じて設定したSDメモリカードを作成しておき、その都度、抜き差しして使うという形です。一方、仮想マシンは、ダブルクリックだけで起動します。
この差をどう考えるかです。この手軽さに8万円の価値があると思うか、500円のSDメモリカード沢山買い抜き差しする方がコスパが良いと思うか、です。
時間は有限です。そのことも考慮に入れながら、選択してはいかがでしょうか。

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