はじめに
今回ご紹介するのはNew Relic Ruby Kataです。これはNew Relicをアプリケーション監視サービスを手軽に試せるテストアプリです。
ところで何か新しいサービスを試してみたいとき丁度いいテストドライバがないという経験はないでしょうか?検証環境のリソースも限られていますし、気づいたらサービスを試すためのテストドライバづくりに工数がかかるという本末転倒な事態に陥りかねません。かといって事前検証をそこそこにして見切り発車をすると後から思っていたのと違ったということもあります。ジレンマです。なのでNew Relic Ruby Kataの情報がNew Relicのサービス導入前の事前検証に役立てれば幸いです。
New Relic Ruby Kataとは?
概要
New Relic Ruby KataはRubyで作られたアプリです。New Relicのアプリケーションパフォーマンス監視サービスを実際の利用に近いイメージで試すことができます。GitHubで公開されており、誰でも使うことができます(インストール方法は後述)。New Relicに対して様々な負荷やエラーを与えて、画面をモニターすることができます。
機能
具体的にはループの発生や、大量の画像を読み込みなど様々あります。
The Errorを試す
例としてThe Errorを試してみます。これはゼロ除算をランダムに引き起こす機能です。もともとNew RelicのErrorsは高スループットなWebアプリにおいて、エラーがどの程度パフォーマンス低下に影響するかモニタする機能です。The Errorで意図的にエラーを起こすことができます。
適当にボタン(Left or Middle or Right)を連打します。
New Relicの画面(APM⇒New Relic Ruby Kata⇒Erros)にエラーが表示されました。25回ゼロ除算が実行されたことがわかります。
さらにdivided by 0をクリックするとその中身が見えます。
こんな感じで使います。
インストール方法
前提 1
あらかじめNew Relicのアカウントを取得しておきます。License Keyが必要になります。無料枠でも大丈夫です。
前提 2
Macなら普通にターミナルから手順を実行すればうまくいきます。Windowsの場合はNestedの関係もありやや複雑です。結論からいうとUbuntu on VMware Playerでうまく動作しました。Ubuntu on Virtual Box(Windows)上にVagrant & Virtua Boxを入れると動きませんでした。未サポートかと思います。ちなみにUbuntu on EC2もNGでした。Ubuntu on ESXiもNG(Nestedを有効化しているはずだが…)。とりあえず調査が目的ではないのでこの辺にしておきます。
手順
GitHubのの手順にしたがって環境を作ります。基本的にはgit cloneしたものをVagrant上で立ち上げるだけなのでそれほど手間はかかりません。専用のサーバ環境を立てなくてもラップトップPCから実行できます。
参考
手順にはないやり方でEC2での起動に成功しています。Vagrantoを使わず、rubyプログラムのみを実行することができました。ラップトップ環境で検証することが難しい場合はEC2という手もあります。
以上