この記事は さくらインターネット Advent Calendar 2020 21日目のの記事です。
2度目まして。 さくらインターネットで情シスをしている 小泉行生(dumixnet)と申します。
昨年はさくらのクラウドを社内システムで使っている話を書かせていただきましたが、今年はシステムとは全く関係ない「社内の動画配信」の話をさせていただきます。
昨年の記事の最後に
おかげさまで「泣きながら対応する」事も減り、
他にやりたかったことができるようになりました。
と書いたのですが、まさしくその話になります。
苦労したこと、失敗したこと、学んだことを中心に書かせていただきます。
なぜ社内向けの動画配信を担当するようになったのか?
コロナ禍でやれって言われたから ちがいます。運命です。
2019年9月に突然
「小泉君、本部キックオフやるからスライドのスイッチングとかマイク調整やってくれへん?」
と今お声がけされたのが始まりです。
映像音響には興味がありましたが、ほぼ未経験でした。
現在のように 動画配信 ではなく 最初はただのPAだったのですw
映像系が趣味の後輩を頼りながらようやく本番までたどり着きました。
そして初めてプロジェクタ投影でPAをしたときの写真はこちら
V-02HDをお借りしてあとは会社にあるものと私物でカバーしております。
このPAは無事成功!
このPAが成功したことによって次は何かあるんじゃないかと心に秘めつつ、日々業務をしておりました。
そして11月のある日に次が飛び込んできました。
「小泉君、全社会議が大阪であるから、Zoomウェビナーで配信やってくれへん?」
前回の功績で次のPA業務が来ましたが… え?配信!? まじかよ! ってなりました。
2019年10月にビデオ会議をZoomRoomsに入れ替えたおかげで、配信やテレビ会議の敷居が下がり、
色々とできるようになったんです。
そしてスーパーアイテム 「ATEM Mini」が手に入ったのです!
このATEM Miniを軸に色々とまたアイテムをかき集めて、
何回もリハーサルを繰り返してようやく大阪出張を経てZoomRoomsを使った「全社会議」の配信を無事に終えることができました。
そしてそのまま大阪で風邪によりぶっ倒れてしまいました。 翌日見知らぬ土地の病院にご厄介になりなんとか新幹線で自宅に帰れましたが…
その後って何やったの???
全社会議の配信を行った功績で 「動画配信といえば小泉ができる」 ということで重宝され?
色々な場所に呼ばれ収録や配信をやることになりました。
- 全社会議の収録、配信、動画編集、社内向け動画配信サイトの準備
- 入社式の配信
- 株主向け説明会
- 株主総会配信
- イベント用動画の収録
たった1年でやりたかったことがここまで成長するとは思いませんでしたし、
コロナ禍で 「めちゃくちゃ仕事が増えました」
色々と社内の動画配信をやってみて、失敗したことの供養
会場の下見は大事
上に書いた配信はほぼ全部別の場所から対応しており、毎回勝手が違いました。
大事なのは 「会場の仕様を確認する」 ということです。
下見ができるのであれば必ず1回は最低限の機材を持ってチェックしに行きましょう。
会場の設備/機材の型番だけ調べて OK!これなら大丈夫! と高をくくって現場に行くと
会場の設備とこちらが持っている機材のケーブル端子が違ったり、
使えるはずの入力/出力が使えなかったり、細かい部分で100%にならずに
**「悔やまれる配信」**をしなくてはならなくなります。
ケーブルの取り回しに注意が必要
株主総会の配信を行なった時にアース処理してなかったりやグランドループが発生して
リハーサル時の音声に すごくノイズが乗ってしまい 当日の朝まで悩まされまして…
ウェブでアホほど調べてヨドバシにダッシュして対策を施し、 本番前に60%くらいのノイズは取る ことができました。
テスト時も特に問題がなかったので「これなら大丈夫!!!」と現場で配線をして、リハーサルであらびっくりの体験でした。
配線をするときはUSBや音声/映像コードが輪っかにならないように気をつけ(グランドループ対策)、
電源はアース付きの物を使うと音声ノイズが減ります。
テストやリハーサルから本番に行くときは構成をむやみやたらに変えない
ちょっとできるようになるとリハーサルで上手くいったところにさらに味付けをしたくなってしまいます…
テストやリハーサル上手くいったら そこで止めておく事が大事 です。
調子に乗ってもっとよく!もっとよく!とやろうとして大失敗した経験があるので皆様もご注意ください。
テストまでに色々やることは大事ですよ! テストなので失敗しても誰も何も言わないです!!
本番が始まったらもう余計なことはせず集中!
やらかしてしまったので書いておきますが、
本番配信時に ちょっとボタン操作をして本来映ってはいけないメンバーががっつり映ってしまった事 がありました…
「気の緩み」や「これやっても大丈夫じゃない?」ってやっちゃうとこれはもう大失敗に繋がります…
決まった状態からは見た目は変えない事。これも大事な事です。
配信メンバー全員が見るメッセンジャーを用意
普段使っているメッセンジャーで「配信/登壇メンバー全員」が配信時にチェックする場所を先に用意しましょう。
そしてここでキュー出しますので必ず見ててください!とちゃんと登壇者に伝えましょう。
私が全力で失敗したのは 全員がチェックするメッセンジャーの場所が決まっておらず、
登壇者に軽い気持ちで「Zoomのチャットでキュー出しますねー」って連絡してしました。
Zoomのチャットを使い連絡したものの「登壇者」がメッセージに気づかずあたふたしてる様が全体に映ってしまい、
全員が聞こえてる状態で私が 「配信開始してますのでよろしくお願いします」 と声をだしてしまいました…
コレはダメパターンです。
配信終了後に**「お前何やってんねん!ちゃんとやれや!」と物凄い怒られました…**
※さくらでは主にSlackを使っています。失敗したときは専用チャンネルに入っていなかったので起きた失敗です。
用意周到すぎるくらいが大事
失敗を繰り返した結果… 用意周到すぎるくらいにしっかり準備するようになりました。
成功事例を思い出しつつも 「失敗したことを繰り返さないチェックリスト」 を作りを進めていくようになりました。
何回も場を繰り返すと だんだん慣れてきて色々やらなくても大丈夫!と調子に乗り始めます。
その結果、大失敗をしてしまったので今はどんな配信でもできる限り用意をして本番に望んでいます。
#最後に何が言いたかったのか?
1年でほぼゼロからとんでもない経験をし続けました。
最初の頃は緊張しすぎてましたが、徐々に慣れ調子に乗って高い鼻をへし折られて今に至ります。
今書いた失敗は自分への戒めでもありつつ、これを読んでくれた人が同じ失敗をしないようにしてより良い配信をしていただければ幸いです。
それではまたの機会に何か書こうと思います。