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さくらのクラウドを社内システムで使っている話

Last updated at Posted at 2019-12-17

この記事は、https://qiita.com/advent-calendar/2019/sakura 18日目の記事です。

さくらインターネットで情シスをしている 小泉行生(dumixnet) と申します。
初投稿となりますが、よろしくお願いします。

情シスと言っても会社によって色々違うようですが、
私は「社内だけで使われるシステムの構築/運用」を主に行っています。
SaaSに置き換わったシステムも多いですが、やはりいくつかのシステムはオンプレで残っています。

社内には専用のさくらのクラウド環境があり、
物理サーバーからクラウド環境にシステムサーバーを移したり、
クラウドを前提に構築したシステムもあります。

構築と運用を数年やってきた「さくらのクラウド」のアレコレを書いていきます。

すごーーーーーく安定している!!!

運用をしていると不意の障害は訪れるものです。
ただ、さくらのクラウドで動いている私が管理しているサーバーは、
ここ数年 「長時間の障害で泣きながら復旧作業」 という事に見舞われたことがない!
と感じるくらい安定して稼働してます。
(自分でやらかしてしまった事案は置いといて…)

さらにさくらのクラウドであれば、
「ハードウェア的にどうこう」や「ネットワーク的にここには設置して欲しくなかった」というトラブルは皆無!
設置や構築時のハードウェア、ネットワーク的なトラブルに悩まされることがなくなりました。

テスト環境や参照環境が超簡単に作れる!!!

物理環境で同じことをしたら作るまでに心が折れそうな調整が始まりますが…
クラウドならクリックして必要な入力を行えば簡単にコピー環境が作れます!

「システム」と「データ」のドライブを分けて構築すれば、
テスト環境やメンテナンス時の参照環境が短時間で構築できます。

システムドライブのコピーを作り、
バックアップしておいたデータドライブを一緒にマウントして起動。
これだけで新しい環境が簡単に作り上げられます。
(細かいことはおいといて… ですけどね)

マシンパワーも抜群!!!

クラウドなんてそんな速度出ないんでしょ? と思ってるあなた!
私も正直そう思ってました!!
そんな思いを払拭する出来事がありましたのでご参考までに!!

あるシステムを導入する前に「負荷テスト」を行いました。
こちらはシステムの推奨環境と同等のスペックのクラウドサーバを用意
※12Core/48GBメモリ/SSDストレージ Windows用のパフォーマンス調整済

そこでの結果は 「1000人の同時アクセステストを難なくクリアしてしまう」 パフォーマンス!
この結果を元に私はさくらのクラウドにシステムを構築/移行していこう!と誓いました!
負荷テストを難なくクリアしたサーバーは今日も700人のユーザーがアクセスしてスケジュールやワークフローを使っています。

過信は禁物!

今まで「安定してて、簡単に作れて、パフォーマンス最高!」とべた褒めしてきましたが…
IaaS環境でもハードウェア面での心配がいらなくなったとはいえ、
ソフトウェア面でのバックアップやシステムのチェックは重要です!
この辺をおろそかにしてしまうとシステムを安定して従業員へ提供出来なくなります。
私もいくつものトラブルの現場に立ち会い泣きながら復旧させてきました。
その際に「あれやっとけばよかった」はよくあることです…
ハードウェア面での心配がさくらのクラウドでなくなったからこそ、
ソフトウェア面でシステムを手厚く守っていく心がけが大事です。

ホストサーバーを分けて構築!

WebサーバーとDBサーバーを分けて構築する事があったとき、
ホストサーバーが同じだったら…
落ちてしまった時は泣きながら両者の復旧を待つ ことになります…
そんな事より「石狩と東京のリージョンを分けて構築しろよ!」と言われてしまいそうですが…
そうは問屋が卸さない時が多数あります。
そんなときは「group」タグを使うことでホストサーバーを分けることが出来ます。
詳細は以下のマニュアルを参考にしていただくとして…
https://manual.sakura.ad.jp/cloud/server/special-tags.html#id3
「ホストだけに起動するサーバーをご指名!」とはいきませんが…
システムの共倒れを防ぐために「group」タグを使えば、
最大4サーバーは違うホストサーバーで稼働できます!

さいごに

さくらのクラウドを社内システムで使う事によって、
「構築」「運用」の面で負担が軽減されました。
おかげさまで「泣きながら対応する」事も減り、
他にやりたかったことができるようになりました。

この辺のお話はまた今度できればと存じます。

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