はじめに
2025年5月13日にRHEL10がGAとなり、下記リンク先のRedhat DeveloperサイトでもRHEL10 GA版のBoot isoファイルが無料でダウンロード可能となりました。
普段、私はVMware Workstation Pro 17.6.3にRHEL9.6を入れて使用していますが、現行のRHEL9.6環境はそのままにして、検証用にRHEL10環境を別に用意しようと思い、RHEL10 GA版のBoot isoファイルをダウンロードして、VMWare Workstation Proに新規導入を試みました。しかし、何故か新規インストールができない事象に遭遇しましたので、情報共有を兼ねて記事に纏めました。
新規インストール作業
VMWare Workstation Pro側の設定は、RHEL9環境導入時の設定内容を参考に定義を行い、いざRHEL10のBoot isoファイルの読み込みを行いました。以下は読み込み直後の画面です。
ここでは真ん中の「Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 10.0」を選択して実行します。その後、次々とメッセージが出力され、順調に処理が進んでいきます。
その後、下記の画面に切り替わります。
この後、普通ならばGUIのインストーラー画面が表示されるのですが、何故か下記のグレー色のWindowが表示された状態となり、インストーラー画面が表示されることはありませんでした。。
インシデント調査
動きとして明らかにおかしいと感じたため、色々ググってみたところ、下記Red Hat Customer Potal上に「VMwareにRHEL 10ベータ版をインストールできない」という障害情報が報告されているのを発見しました。
ですが、上記には解決方法が載ってないんですよね。。ベータ版で不具合があったのはまだわかるにしても、GA版でこれはいかがなものかと思いました。
おわりに
残念ながらVMware Workstation ProへのRHEL10 GA版の新規インストールはできませんでした。ただ、下記のRed Hat社のドキュメントを見ると、RHEL9.6からRHEL10へのアップグレードはサポートされているようです。次のアクションとして、新規インストールではなくアップグレードを試してみようと思います。
既存のRHEL9.6環境はそのまま残しておきたいので、少々面倒ですが、RHEL9.6のBoot isoファイルを使ってアップグレード検証用の別環境を用意する予定です。