Qiita 個人開発 Advent Calendar 2022 カレンダー2 の 1 日目の記事です。今年はカレンダーが 2 つもあるなんて驚きです。
さてさて、タイトルの「個人開発で年間 1 億円稼ぐのは夢のまた夢なのか」ですが、どうなんでしょうか。
これまで Web アプリや Android アプリ、Alexa スキルなどなど作ってきた身ですが、お金を稼ぐって難しいなと実感してます。
今回は個人開発として有名なサービスやアプリの収益モデルを適当に分類して、それぞれのモデルで難しさを考えてみようと思います。
この記事の締めくくりとしては、なんとか達成できそうだと感じられるような結論を導ければ嬉しいです。
収益モデルは、考えやすそうな「プラットフォーム型」、「サービス提供型」、「ツール販売型」の 3 つで考えていきます。(モデルの名前は適当です。)
プラットフォーム型
1 つ目はプラットフォーム型。多人数がお金のやり取りを行うプラットフォームを開発し、そのやりとりの手数料で稼ぐ収益モデルを想定してます。
個人開発でいうと Skeb や MENTA が有名なのではないでしょうか。あとは Zenn 、Wraptas もなのかな。
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- 開発者: 入江慎吾 氏
- 紹介記事1: エンジニア特化の学習プラットフォーム「MENTA」が繋ぐ”新時代”の師弟関係とは
- 紹介記事2: 失敗してもおいしい個人開発のススメ!「MENTA」設立者が語る、すべての開発者が"10年構想"を意識すべき理由
考察
1 年間で 1 億円を稼ぐには、1 ヶ月で約 840 万円( = 1 億円 / 12 ヶ月)稼ぐ必要があります。
例えば、顧客(利用者)単価 が 1 人あたり平均 2,000 円/月として、プラットフォームの手数料をその 15 % と仮定すると、1 人あたり 300 円( = 2000 円 * 0.15 )の収益です。
840 万円を 1 人あたり 300 円で稼ぐと考えると、2.8 万人( = 840 万円 / 300 円)の顧客がいれば良い計算になりますね。
2.8 万人...万単位はまったく想像できないですね(泣)
前述の紹介記事を見ると利用者数は Skeb で 200 万人、MENTA で 5 万人ほどのようなので、有名サービスでこの利用者数であることを考えると難易度は高い(高すぎ)です。無理ぽ。せめて顧客数は 100 人ぐらいにしてほしいです。
サービス提供型
次はサービス提供型。サービス利用料として毎月定額を稼ぐような収益モデルを想定してます。いわゆるサブスクと呼ばれる、サブスクリション型のイメージです。
個人開発では Inkdrop が有名なのではないでしょうか。
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Inkdrop
- 開発者: TAKUYA 氏
- 紹介記事1: 個人開発アプリで既存ユーザを喜ばせる事に3.5年集中した ※広告を打ったりしていないようなので適当な紹介記事が見当たらず。
考察
1 年間で 1 億円を稼ぐには、1 ヶ月で約 840 万円( = 1 億円 / 12 ヶ月)稼ぐ必要があります。
サービス料は 1 人月 1000 円と仮定してみましょう。(恐らくサービス提供型の場合、大抵 Stripe のような外部決済サービスを使うと思うので、単純に 1000 円がそのまま収益ってわけにはならないとは思いますが。)
840 万円を 1 人あたり 1000 円で稼ぐと考えると、 8.4 千人( = 840 万円 / 1000 円)の顧客がいれば良い計算になります。
8.4 千人...万単位に比べればまだマシですが千単位でも想像がつきません。難易度が高い。
やはり、せめて顧客数は 100 人ぐらいにしてほしい。
そこで 1 つのサービスだけで稼ぐのではなく、複数のサービスで稼ぐことを考えてみるとどうでしょう。例えば 10 個のサービスを作れば 840 人( = 8.4 千人 / 10 個)の顧客がいれば良い計算になります。
...苦しいですね。
ツール販売型
最後はツール販売型。スマホアプリの販売や WordPress プラグイン販売など、何かしらのプログラムを開発してそのプログラム自体を販売することで稼ぐ収益モデルを想定してます。
個人開発では...たぶんいっぱいいると思います(が、ぱっと思い付く人がいませんでした。)。
考察
1 年間で 1 億円を稼ぐには、1 ヶ月で約 840 万円( = 1 億円 / 12 ヶ月)稼ぐ必要があります。
例えば、1 ツール 3000 円で販売すると仮定します。
840 万円を 1 ツール 3000 円で稼ぐと考えると、2.8 千個( = 840 万円 / 3000 円)のツールが 1 ヶ月に売れれば良い計算になります。
1 ヶ月で 2.8 千個も売れるツールなんて作れれば最高ですが、仮に 10 個ツールを作れれば 1 ヶ月で 280 個売れればいい形になります。
...辛いですね。
1 億円稼ぐのはつらそうだが
最も難易度が低そうかなと予想していたツール販売型でも、10 個ツールを作ったとして 1 ヶ月で 280 個ずつ売れないと 1 億円稼げないということが分かりました。これは、もう、つらい現実として受けとめるしかありません。
ただ、目標額を 1 億円から下げて考えてみるとどうでしょうか。例えば 1 千万。
その場合、10 個ツールを作ったとして 1 ヶ月で 28 個ずつ売れれば良い形です。
さらに目標額を 1 百万に下げて考えるとどうでしょうか。
その場合、1 個ツールを作って 1 ヶ月で 28 個ずつ売れれば達成です。
1 ヶ月で 30 個ぐらい売れるものを作る。もちろんこれでも難しい気はしますが、ここまでで考察した内容に比べればはるかに実現できそうな気がします。
1 百万を稼げるようになれば、その過程でより良い方法を学ぶでしょうから、きっと 1 億円を稼ぐ方法についても違った景色が見えてくるでしょう。
結論
タイトルがほぼ釣りになってしまったのですが、まずは年間 1 百万を稼ぐところから始めれば、年間 1 億円稼ぐのもゆくゆく実現できそうだと私は考えます。( 1 億円という数字は切りが良く目立つので設定してみましたが、1 百万とかにしておけば良かったかなと書いた後に思いました。)
そして、目標は実現できそうだと自分自身で感じるところが初めの一歩だと思ってます。
この記事を読んでいる人はきっと何かしら稼ぐことを考えているのだと思います。
仮に 5 年後にこの記事を読み返して、笑うのか泣くのか、これからの行動次第ですよね。
実現しましょう!
私は実現します!
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明日の 2 日目は @fruitriin さんの「ウケなかったサービスの技術供養(テキスト-> その場で再生)」です!お楽しみに!
余談
Qiita を知った時から編集リクエスト機能が好きで Qiita って良いなーと思ってます。
アドカレは祭りだと思うので盛り上がって欲しいし、自分も何かしら参加したいと思って今回記事を書きました。
結局書きたいように書いただけでしたが、前夜祭みたいなノリで書いた自ブログ記事もリンク貼っておきます。興味ある人はご覧ください。
アドカレ参加していない人はぜひ参加しましょう!