この記事は、Power Apps Advent Calendar 2023 12月14日担当分の記事です。
こんにちは、たな です。
Qiita Advent Calendarへの参加ということで、Qiitaで記事を書いていこうと思います。
先日、「既定の環境ルーティングの使いどころを考える(前編)」「既定の環境ルーティングの使いどころを考える(後編)」の記事を書かせていただきました。
(タイトルと中身が若干ずれてしまっていて申し訳ありません (m´・ω・`)m )
開発者環境の動向
実は開発者環境について似たような機能がもうひとつ発表されていました。
「Just-in-Time (JIT) 開発者環境」という機能です。
以下が発表された際のPower Appsブログの記事です。
Unblocking your path to build apps with Dataverse
この機能、よくよく調べてみると、Power Platform 2023 release wave 1 planで発表されていました。
新しいホーム ページから JIT 開発環境を入手する
(2023/4/1 にPower Apps & Automate 2023 ReleaseWave 1 Plan 朗読会というイベントで、2023 ReleaseWave 1 Plan をみんなで読んでいったのですが、記憶に残っていませんでした。。。カテゴリがDataverse開発環境だから取り扱っていなかったと信じよう。。。)
「開発者環境」が発表された際もとてもよい機能だなと思いました。それから、「開発者環境」関連で、マネージド環境の既定の環境ルーティング、Just-in-Time (JIT) 開発者環境という機能が追加されたことで、Microsoftさんは、開発者環境の利用をかなりお勧めされていることが伺えます。
また、「開発者環境」については、Power Platform管理者を追加できる As a tenant-level admin, enable your makers with Developer Environments という機能も追加されています。
そもそも「開発者環境」って何?という方は、ふらりさんの記事がとても参考になりますので、ぜひ確認してみてください。
Just-in-Time (JIT) 開発者環境 の特徴
Power Platform 2023 release wave 1 planに記載の内容をのぞき見してみましょう。
さて、機能詳細をみると「追加のライセンス要件なしで入手」「テナントの容量に対して容量を消費せず」なんとも魅惑的な言葉が記載されています。
通常、Dataverseを利用したアプリを作成しようとした際に、Dataverseにテーブルを作成する権限がないと、権限がある環境に切り替えて、アプリを作成するように促されます。
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しかし、「Just-in-Time (JIT) 開発者環境」の場合、Dataverseを利用したアプリを作成しようとした際に、権限がないと、新しい環境を作成して、アプリを作ることができます。
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つまり、いままでできなかったことが「Just-in-Time (JIT) 開発者環境」という機能で、新しい開発者環境を利用して続行できるのです。
とても魅力的な機能です。
テナントの空き容量を気にする必要もなく、追加ライセンスなしで利用できるということで、今すぐ利用したいと思うかもしれませんが、安易に利用すると管理、運用が大変なことになるかもしれません。
そこで、「Just-in-Time (JIT) 開発者環境」を利用するための前提条件や利用に際して、注意するべき点がないかについて、「Just-in-Time (JIT) Developer Environmentsの使いどころを考える(後編)」に綴っていこうと思います。
後編については、記事の公開まで少々お待ちください。
※ 公開しました
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