目次
1. このプロジェクトの概要
a.このプロジェクトでできること
2. Scaniverseのかんたんな使い方
a.Scaniverseについてと操作方法
b. Scaniverseでスキャンしたデータのエクスポート
3. Zapparの使い方
a. Zapparについてとアカウント作成
b. プロジェクトの作成と操作方法、公開まで
c. Scaniverseからのデータのインポート
4. Roomiqの使い方
a. Roomiqについてとアカウント作成
b. ルームの作成と操作方法
c. 各種データのインポート
d. 360度カメラ「Theta」の活用
e. 公開
f. Meta Quest2を使ったVRワールドへの入り方
4. Roomiqの使い方
a. Roomiqについてとアカウント作成
画像の引用:https://roomiq.jp/
Roomiqは 元々はNTTコノキュー が開発 / 運営する VRプラットフォームです。
2025年3月31日(月)17:00でサービスを終了しましたが、2025年7月9日(水)に株式会社リプロネクストが事業継承することが発表され、Roomiq(ルーミック)としてサービスが再開されました。
画像が所々、DOORのままになっていますが、ご了承ください。
Roomiqを用いることでより簡単にVR空間の作成と公開を行うことができます。
もちろん、遠く離れた人たちと同じ空間を共有するマルチプレイも可能です。
下記作成したデモルームです。
ぜひ体験されてみてください。
Roomiqは
- スマートフォン
- PC
- VRヘッドセット
をデバイスとしてサポートしています。
ヘッドセットをつけなくても空間に入ることも可能です。
今回はPCで空間を作り、ヘッドセットで空間に没入するところまで説明します。
このサービスを使うためにまずはアカウントを作成します。
https://roomiq.jp/signin
上記URLにアクセスします。
するとログイン画面が出ます。
Roomiqはメールアドレスを登録するだけでアカウントを作ることができます。
アカウントの登録には
・メールアドレス
が必要です。
dアカウントやXMarketとの連携をせず、
自分でメールアドレスを設定しましょう。
連携をせず、メールアドレスを自分で設定すること
入力が完了し利用規約に同意ののち、『メールを送る』をクリックします。

この画面を確認したのち、先ほど入力したメールのボックスを開くと認証メールが届いているはずです。
認証のリンクをクリックしたらこの画面になります。
左上の『Roomiq』をクリックします。

Roomiqのトップページに飛びます。
右上の 人物のアイコン が『マイページ』になっていればログイン完了です。

次は空間の作成と操作方法についてです。
b. ルームの作成と操作方法
ルームをつくっていきます。
ルームとは、Roomiqにおける "世界" のことです。
このルームという仮想的な空間に入ることでVRを体験していきます。
ここからはそのルームの作成方法、操作、編集方法、公開方法を記していきます。
1. ルーム(シーン)の作成
このように画面が移ります。
Roomiqはすでにあるテンプレートを用いてルームをつくることも可能ですが、
今回は自分でルームの作成をしていきます。

この画面に映ります。
『新しいシーン』をクリックし、作成を始めていきます。

テンプレートの一覧が表示されます。
今回は一番下列にある
『Plane room』を基に作成をしていきます。
選択後、クリックをします。

2. 操作方法
マウスを用いて操作することをおすすめします。
下記がマウスの操作方法です。
| マウス操作 | 実行される操作 |
|---|---|
| 左クリック | オブジェクト選択 |
| 左クリック長押し + マウス動かす | 視点移動(自由) |
| ホイール上下 | ズームイン / ズームアウト |
| ホイールクリック長押し + マウス動かす | つかみ移動 |
| ホイールクリック長押し + マウス動かす | つかみ移動 |
| 右クリック長押し + マウス動かす | 視点移動(拘束) |
3. 編集
まず先に画面の見方を説明します。
この画面は4つのウィンドウで成り立っています。
役割は右の通りです。
- Viewport : ここを見ながら操作します。
- アイテムボックス : ルーム内におけるオブジェクトを示す画面です。
- ヒエラルキー : オブジェクトの重要度や重なりを設定する画面です。
- ステータス : オブジェクトの細かな設定をする画面です。
以上が画面の見方でした。
Roomiqにはさまざまなオブジェクトがすでに用意されています。
ルームをつくる際に使える柱や壁、階段などの建築用オブジェクトや、
Sketchfabというオンライン3Dモデル閲覧サービスなどからデータを引用することができます。
これらアセットを使ってルームをつくり上げていきます。


実際に建築オブジェクトを使ってモデルをつくってみてください。
私はこのようにつくってみました。
これくらい簡易で大丈夫です。
つぎはここにデータをインポートしていきます。
c. 各種データのインポート
Roomiqは下記のデータをルーム上に配置することができます。
- 動画 (直接埋込 or リンクから埋込)
- 画像 (直接埋込 or リンクから埋込)
- 音声
- 3Dデータ (glb)
いまから3Dモデルのインポートを行っていきます。
Scaniverseで書き出した .glb をインポートしていきます。
(RoomiqのUIではgltfになっているかもしれませんが、glbで大丈夫です)
また、スキャンのデータサイズが大きい場合はそれを小さくしてあげる必要があります。
おおよそ、8MB以上のデータサイズの場合は小さくするリサイズを行ってください。
リサイズは下記サイトでオンライン上で行うことができます。
モデルの配置は『スタンダード』のなかの『Model』から行います。

これをモデルを配置したい場所にドロップします。
配置後、右下に目線をうつします。
使いたい3Dモデルデータを『url』の中にドロップします。
すると、配置した『Model』が自分の3Dデータに置き換えられます。
モデルのサイズが小さい場合はプロパティ画面で修正しましょう。

あくまで例ですが、 サイズと位置を修正をするとこのようになります。

いよいよ公開に入っていきます。
そのまえに、360度カメラを使った動画像について説明します。
d. 360度カメラ「Theta」の活用
ThetaはRICOHの発売する360度カメラです。
そのカメラを中心に360度動画像(全天球動画像)を撮影することが可能です。
このセクションではこのカメラの撮影方法と、Roomiqでの活用方法を記します。
1. 部分の説明
2. 撮影
撮影には2つのモードがあります
動画 、写真です。
撮影の方法は簡単で、動画と写真には違いがありませんが、動画での撮影をおすすめします。
- 電源をつけます。電源ボタン2秒長押し。
- 『Mode』ボタンを押し、動画か写真かを選びます。
モニター左下アイコンが
「ビデオカメラ」のアイコンの時は 動画モード
「カメラ」のアイコンの時は 写真モード です。 - 撮影ボタンを押します。すると録画/撮影がはじまります。
- 再度録画ボタンを押します。すると録画/撮影が終了します。
以上が撮影の方法です。
3. PCへの撮影データ取り込み
Thetaで撮ったビデオ/写真をPCに転送します。
転送の際は端がType-Cコネクタのケーブルを用意し、PCに接続してください。
エクスプローラーで『RICOH THETA』という名前で認識されます。
そのデバイスを開き、
「RICOH THETA → リムーバブル記憶域 → DCIM → 100RICOH」
とフォルダを開いていくと撮影データが保存されています。
該当するデータを自身のPCの任意の場所にコピーしてください。
4. 撮影データの変換と書き出し
3で保存したデータはRICOH360に保存すると、360°画像、映像で見ることがでます。
5. Roomiqでの活用
RoomiqにてThetaの撮影データを活用することが可能です。
RICOH360からダウンロードした動画像をRoomiqにインポートしていきます。
画像の場合は『image』を、動画の場合は『video』を選択します。
選択したものをルームの任意の場所にドロップします。

位置やサイズを調整の後、右下の『ステータス』のなかの『Video』のリンクの箇所に書き出した動画をドロップします。
手元にテータがない場合は下記のリンクの動画を使ってください。
読み込みの後、引き続き『ステータス』を設定していきます。
『Projection』の項目を 『360-equirectangular』 にします。

すると、映像がこのように球体上になります。
この際、「スケール設定」と「Position-Y」の設定は 「1.7」 ほどが目安です。
(身長に応じてこの値を設定してください)
VR空間上でこの球体の中に入ることで、手軽に全天球動画像に没入することができます。
以上がRoomiqでの活用です。
e. 公開
製作した空間を公開していきましょう。
その前に、ルームを保存します。
windowsの場合は ctrl + s
macの場合は command + s を押して保存します。
公開は右上の 『シーンを公開』 をクリックして行います。
クリックをすると、このような画面になります。
『シーンの名前』は管理に使う際の名前です。
『属性』はこの部屋についての説明です。
今回は下記のように設定しましょう。
シーンの名前:first
帰属:my first room

入力が完了の後、 『保存して公開』 をクリックします。
次に、『パフォーマンスチェック』という画面が出ます。
この表示に「HIGH」が多いとより高性能な機器が必要になります。
自身で作成する際は
- 動画の画質を落とす
- 3Dモデルを軽いものにする
など、データサイズを落とす軽量化を実施してください。
今回はそのまま公開をします。
『シーンの公開』をクリックしてください。
この画面に切り替わります。
『シーンを見る』をクリック します。

この画面に切り替わります。
『マイルームを新しく作成する』をクリック します。

ロードの後、このような画面になります。

『ルームに入室』 すると今のワールドに入ることができます。
その 表示をクリックし、入室しましょう。
入室の際、マイク設定を行うことでルーム内で音声チャットを行うことが可能です。
許可しましょう。
ちなみに、左下の『ルームをシェア』をクリックし、 リンクを共有することで他者のルームに入室することができます。
ルームに入ってほしい人にそのリンクをシェアしてください。

これで入室が完了です。
ぜひ操作をしてみて下さい。
リンクのシェアをしたりして、インタラクティブな空間をつくりあげてみてください。

なお、操作方法は下記リンクを参照して下さい。
f. Meta Quest2を使ったVRワールドへの入り方
Roomiqでつくったルームはスマートフォンやパソコンのみならず、VRヘッドセットでも入室することができます。
このセクションでは Meta Quest2 を用いたRoomiqのシーンへの入室を記していきます。
下記動画は実際にQuest2で没入している動画です。
1. Quest2とは
Meta Quest2とは、Meta社が開発/販売するスタンドアローンVRヘッドセットです。
機械単体で動作することができます。
2. Quest2でのRoomiqのルーム入場方法
まずは下の動画を見てください。
下記が入室への手順になります。
①. PC,その他デバイスにて入りたいルームを開きます。
②. 下のような画面になります。 『VRギアで入室』 をクリックします。

③. クリック後、 アルファベット4文字 が出てきます。これを覚えてください。
※「IFII」は例です

④. Quest2に操作を移します。右コントローラーの◎ボタンを押してメニューを出します。
その後に『ブラウザー』を開いてください。


⑤. ブラウザーの画面右上に 『・・・』 ボタンがあります。
そこを開き、ブックマーク内の『Roomiq』をクリックします。


⑥. Roomiqのリンクを開くと下のような画面になります。
覚えた アルファベット4文字を入力 します。

⑦. 入力が完了するとルームへの参加待機状態になります。
利用規約に同意 し、 『ルームに入室』 をクリックします。

操作方法は下記の通りです。
| コントローラー操作 | 実行される操作 |
|---|---|
| 左スティック | 移動 |
| 右スティック | 回転 |
| 右スティック押し | ジャンプ(ルーム設定による) |
| 左右人差し指 | 指した場所に移動 |
| ホイールクリック長押し + マウス動かす | つかみ移動 |
| 右クリック長押し + マウス動かす | 視点移動(拘束) |
3. Quest2でのRoomiqのルーム退場方法
まずは下の動画を見てください。
下記が退室への手順になります。
①. 出たいルームにいる状態で、右コントローラーの◎ボタンを押します。

②. 下のような画面になります。 『閉じる』 をクリックします。

③. 右下の『退出する』を押した後、中央に出てくる『退出する』を押します。

これにて退出は完了です。
以上がRoomiqの使い方でした。






