Chrome拡張画面(manu.html)からWebページの情報を取得する方法のご紹介です。
ajaxを使用してWebページにアクセスします。
(一般的なスクレイピングですが、これも使った技術なので記事にします。。。)

ajaxは使用しない、開いているタブの情報しか必要ない。という方は
[Chrome拡張]　Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法
をご覧ください。

今回の記事ではページ書き換えはできませんが、
タブを開いていなくとも情報が取得できるという違いがあります。

新しく作成したchrome拡張を公開しました。
そこで使用した技術を備忘録として共有できればと思い、記事を書いています。
こちらがそのChrome拡張の記事です。ご興味があれば

こちらは別のChrome拡張の記事です。合わせてどうぞ

用意するファイル

root/
 　├ manifest.json
 　├ menu.html
 　├ js/
 　│　 ├ background.js
 　│　 ├ menu.js
 　│　 └ jquery-3.5.1.min.js
 　└ img/
 　　  ├ icon32.png
  　　 └ icon48.png

menu.html

div#titleにQiita記事のタイトル、
div#viewにQiita記事の閲覧数(ログインしていないと取れない情報)を設定します。

<!DOCTYPE HTML>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8" />
    <title>ページへアクセステスト</title>
    <script src="js/jquery-3.5.1.min.js"></script>
    <script src="js/menu.js"></script>
  </head>
  <body>
    <div id="title" style="width: 100%;"></div>
    <div id="view" style="width: 100%;"></div>
  </body>
</html>

menu.js

ajaxでページにアクセスします。
取得したHTMLから情報を取得し、menu.htmlに取得した情報を設定します。
今回は自分が書いたQiita記事の情報を取得しています。

$(function(){
  $.ajax({
    url: "https://qiita.com/doran/items/743f687eb413c41432e1",
    type: "GET",
    contentType: "application/json",
    success: function(ret, status, xhr){
      var form = $(ret);
      $("#title").text(form.find(".style-i6kwh0").text());
      $("#view").text(form.find(".style-ts8v8w>span").text());
    },
    error: function(XMLHttpRequest, status, errorThrown) {
      console.log(errorThrown);
    }
  });
});

manifest.json

host_permissionsに
　Chrome拡張メニューやContent ScriptsからアクセスするURLを指定します。
permissionsは不要です。

{
  "name": "ページへアクセステスト",
  "version": "1.00",
  "description": "ページへアクセステスト",
  "host_permissions": ["https://qiita.com/doran/items/*"],
  "permissions": [],
  "background": {
    "service_worker": "js/background.js"
  },
  "action": {
    "default_icon": {
      "32": "images/icon32.png"
    }
  },
  "icons": {
    "48": "images/icon48.png"
  },
  "manifest_version": 3
}

background.js

Chromeブラウザのツールバーにあるアイコンがクリック時に「menu.html」を
新しいタブで開くためにbackgroundを用意します。

chrome.action.onClicked.addListener(function(){
  chrome.tabs.create({"url": "menu.html"});
});

実行結果

1.Qiitaにログインしていない状態でChrome拡張を開くと。。。タイトルしか取れない。

2.QiitaにログインしてからChrome拡張を開くと。。。閲覧数が取れた！

おしまい。。

その他のChrome拡張の実装方法

以下はこれまでに投稿したChrome拡張の記事です。用途に応じてご覧ください。
[Chrome拡張]　ツールバーのアイコンをクリックしてHTMLページを表示する方法
 [Chrome拡張]　Chrome拡張メニューからページを操作する方法
 [Chrome拡張]　Webページ(content scripts)からChrome拡張画面へメッセージを送る方法
 [Chrome拡張]　Chrome拡張画面でタイマー(定期実行処理)を使用する方法
 [Chrome拡張]　Content Scriptsでタイマー(定期実行処理)を使用する方法
 [Chrome拡張]　Chrome拡張メニューからWebページを操作する方法
 [Chrome拡張]　Chrome拡張メニューからWebページを操作する方法(jQueryを使う)
[Chrome拡張]　Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法
 [Chrome拡張]　Chrome拡張メニューとWebページでやりとりする方法(Content Scriptsを使う)
[Chrome拡張]　Chrome拡張メニューから開いていないWebページの情報を取得する方法
 [Chrome拡張]　ポップアップメニューを表示する方法
 [Chrome拡張]　ポップアップメニューからWebページを操作する方法
 [Chrome拡張]　ポップアップメニューからWebページを操作する方法(jQueryを使う)
[Chrome拡張]　ポップアップメニューからWebページを操作する方法(スタイル変更)
[Chrome拡張]　ストレージ(chrome.storage.local)を利用する方法
 [Chrome拡張]　オプションページを表示する方法