perlを究めよ。ChatGPTが代弁するperl神の教えこそが我らを救うのじゃ
プログラミング初心者から上級者まで、AIの力で学習をもっと効率的に。ウェブサイトの情報を簡単にカスタムGPTに取り込める「GPT Crawler」を利用し、カスタムGPT「perl教師」を作りました。Perlの最新トレンドや技術情報を瞬時に探索できる新しい学習スタイルが実現できる……はず。
GptCrawler
ちょっと面白いサービスを見つけました。
GPT Crawler by EmbedAI
ウェブサイトのURLを投入すると、そのサイトの内容の記載したJSONファイルをダウンロードできます。
このダウンロードしたJSONファイルをChatGPTのカスタムGPT作成画面でアップロードするだけで、そのサイトの情報に特化した質疑応答ができるチャットポッドがあっという間に出来るというものです。
というわけで、さっそくperl専用チャットポッドを作ってみました。
JSON化したperl関連サイト
perlの情報をたくさんもってそうなサイトを幾つかピックアップしました。具体的には以下の通り。
URLをGPT Crawlerに指定するごとにJSONファイルが構築されます。数字列.json
という名前のファイルを保存させようしてきますが、あとで訳が分からなくなるのは必定なので、stackoverflow_perl.json
のような分かりやすい名前に変更するのを忘れないようにしましょう。
GPT Crawler での操作はここまで。次に、GPTsの編集画面に移動します。
上記のようにして得られたJSONファイルを編集画面上で「ファイルをアップロードする」ボタンを使って次々アップロードしていきます。
最後にGPTsに名前を付け、アイコン画像を作成すれば、一応完成。名称は「Perl講師」としておきました。共有設定をして、公開です。
- アクセス先: Perl講師
試用
とりあえず、わざわざJSONファイルをアップロードした効果がでているのが確かめてみたいですね。
perl講師は確かに最新の話題を引っ張ってきた
そこで次のようなプロンプトを「Perl講師」に与えてみました。
stackoverflowで展開されているperl言語についての最新の議論について紹介してください。
その返答を以下に示します。
同時に、stackoverflowに直接アクセスしてチェックしてみると……たしかにDBD::mysqlのスレッドがトップに見えていますね。
素のChatGPTは残念な結果に
「最新の」と言っておるのに!
平気で10年以上前の議論を引っ張ってきよりました。
まあ、ChatGPTもウェブサイトを真面目に読みに行くようにはなり、参照先のURLを示してくれるようになったのは進歩ではあります。しかし、検索ツールとしての作り込みはもう一歩かなという印象が拭えません。
RAG専用サービス? GPTs?
今回は、参照する先を明示的に指定していることの効果は確かに表れているように見える結果でした。
ソースとして指定した情報に基づいてAIに情報処理させるアプローチをRAGと呼ぶようです。一般向けに公開されているRAG特化型サービスと言えばGoogleのNotebookLMが知られているでしょう。NotebookLMでもソースとしてウェブサイトのURLを与えることが出来るので、今回試したのと同じような情報検索ができるはずです。
これに対して、今回試したのはChatGPTをRAG化するカスタマイズと言えるでしょう。
おわりに
このperl教師のようなGPTsの在り方が学習ツールとしてベストなのか? 弱点のようなものはないのか? もう少し検証が必要でしょう。
今回の結果にしても、まぐれ当たりかも知れないし、プロンプトの工夫次第で「素のChatGPT」にももう少しマシな回答を引き出させる余地はあるのかもしれません。
もう一度perl教師のリンクを貼っておきましょう。
できれば、みなさんにもアクセスしていただいて、いろいろ試してみていただきたいです。そうして、できる改良はやってみたいと思います。