はじめに
teratailに参加して、世の中にはダメダメなタイトルがつけられた残念過ぎる質問がたくさんあることに気づきました。
残念過ぎる質問は質問者・回答者それぞれの時間を浪費し、お互いを不幸にします。
質問者予備軍の皆さんに良質な質問を繰り出してもらうための切っ掛けになればとの思いで、本記事ではそうした「ダメダメなタイトル」の類型を列挙し、筆者としての所見を述べます。
ダメダメなタイトルいろいろ
「質問です」・「*がうまくいきません」
回答側の心の声: それで?
タイトルにまともな情報が含まれていません。
回答する側としては、何をしたらいいのか、いやそれ以前に、自分に何とかなりそうな質問なのか、本文を読まないと見当がつきません。本文を読むまでもなくスルーしてしまう人も少なくないでしょう。
良い情報をもたらしてくれる人との出会いのチャンスを滅してしまう、良くないタイトルです。
「初心者です」・「【初心者】*」
回答側の心の声: あまえてんじゃないよ
QAサイトで回答する側に回るタイプの人々の中には、いつまでも自分の足で歩こうとしないヒトの赤ん坊よりは、生まれ落ちるやいなや走り回る鹿の仔のようなタイプの人を好む傾向があります。こういうタイプの人々は、端から初心者アピールしてくる人を「自分の足を使おうとしない」怠慢な人間のように見てしまいます。
回答に応じてくれるとしても、残念ながら必要以上に「厳しい」口調になってしまいがちです。
もちろん全員がというわけではなく、分け隔てなく自称初心者に接している人たちもいますが、私の印象では、全体の半数以下です。
「【至急】*」
回答側の心の声: あんたの都合なんぞ、こっちは知らんわ!
至急とか言われても、回答する側に急がされる筋合いも義務も義理もないのです。急ぎの対応を一方的に要求してくんじゃねえよとなります。
また、この種のタイトルの印象は前述の初心者アピールと重なります。つまり、自分自身での勉強に時間を使うことを厭うて安易に人に頼ろうとする「自分の足を使おうとしない」怠慢な人間とみなされてしまいます。
「課題が解けません」
回答側の心の声: 正直すぎるだろ。オブラートに包めや!
宿題は自分でやるものです。知っていても教えません。
「おすすめの本を教えてください」
回答側の心の声: そもそも何が知りたいの?
質問者にとって自分の疑問は当然の疑問かもしれませんが、回答する側は知った話ではありません。どういう本がおすすめできるのかは、読み手の知識量・興味の方向・目的等々によって千差万別となるのであって、それをすっ飛ばしておすすめはと聞かれても、答えられるものではありません。
そして、このタイトルにも自助努力を回避したいという匂いが感じ取られるところです。
「なぜ*は廃れたのでしょうか」・「なぜ*では*ができないのでしょうか」
回答側の心の声:
- 廃れたと思ってるのはお前とお前の取り巻きだけだわ!
- する必要がないか、お前ができないと思いこんでるかのどちらかやわ。
表面上は質問の形を取っていますが、自分の考えを吐露したいだけに見えますね。
タイトルをダメにする要素
まとめると、以下のいずれかに該当するタイトルはダメなタイトルと言えましょう。
- 説明的でない
- 丸投げ感が漂う
- 主張がむき出し
そんな意図はない。その批判は当たらない。そう思うかもしれません。心外かもしれません。ですが、回答する側はボランティアです。その気になってくれなければあなたを助けてはくれないのです。「誤解」をうまないよう、タイトルから質問の末尾まで、隅々まで気を使って質問してほしい。
はっきり言って、回答するより10倍気を使う面倒を乗り越えないとダメです。