はじめに
最近、古いデスクトップの分解と部品取りだし・新規PC自作を試みる機会を得た。
それなりにPC歴の長い私だが、本格的に「自作」に挑戦してみたのは初めて。いろいろ雑誌記事・web記事のお世話になったのだが、意外にそれらに書いてないことで、これは補完したほうがいいと感じたのが、これらの作業に必要となる道具立てだ。
中には「マイナスドライバー一本で楽勝」的に、その作業のお手軽さを強調している記事もある。確かに可能といえば可能だ。だが、本当にマイナスドライバーだけで問題なく快適に作業が進められるかといえば、それは言い過ぎだろう。
ここでは、意外にそうした記事に書いてないが持っておいて便利だったと思えたグッズをいくつか列挙しておきたいと思う。
ラジオペンチ
さすがにこれは多くの記事では「揃えておいたほうが良いもの」にリストアップされている。特に、マザーボードに電源ボタン・リセットボタン系の小さい端子を抜き差しする過程において、ラジオペンチは必携と言えるのではないか。100均の安いものでもあるとないとでは効率が大違いだ。
プライヤー
ラジオペンチ的にも使えるが、固く締めすぎたナットを力づくで外したいなどという時に役に立つ。私は古いCPUファンを取り外すときに使用した。
ピルケース(1週間分日毎時間帯毎小分けタイプ)
特に分解作業時に、ひそかに、しかし強くお勧めしたいグッズ。取り外したネジの一時置き場として使う。対象PCの個々のネジの場所に番号を振っておく。ケースにも番号を振っておく。対応する番号のところにネジを置いていけば、再構築の時に迷わなくて済む。PCで使うネジは一見同じようで微妙に違う複数種類のネジが使い分けられている。その道を究めれば一瞬でこれらを見分けられるのかもしれないが、私には無理であった。
小型LEDスタンド
作業箇所が暗いと、細かい端子のツケ外しをしたいときなどなかなか狙いが定まらなくてストレスたまるよ。LEDで照らしておけば断然楽。
おわりに
この手の解説記事をいくつも読んだが、どの記事でも記述が欠落している「暗黙の了解事項」のようになっている項目がいろいろありそうだ。分かっている人には当たり前すぎるが、初めての人はカジュアルに陥ってしまう罠。こういったことを経験者はもっと丹念に拾ってドキュメント化する必要がありそうだ。こんな陳腐な内容なんてと思わず、どんどん出していこう。