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2024.4月新入社員向け・Power Platform 研修

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新入社員のためのPower Platform研修

はじめに

今回は、新入社員の皆さんのためにPower Platformの研修を作成する機会をいただきました。私自身は、AzureやXboxなどの分野で経験を積んできましたが、Power Platformは新入社員の方々にとって非常に適した学習ツールだと考えています。
この研修では、単にツールや製品の使い方を学ぶだけでなく、アプリ開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために必要な考え方を身につけることを目的としています。

Power Platformの概要

Power Platformは、Microsoft社が提供するローコード/ノーコード開発プラットフォームです。以下の4つの主要コンポーネントで構成されています:

  1. Power Apps:アプリケーション開発
  2. Power Automate:ワークフローの自動化
  3. Power BI:データの可視化と分析
  4. Power Virtual Agents:チャットボットの作成

これらのツールを使用することで、プログラミングの専門知識がなくても、業務効率化やデータ活用のためのソリューションを素早く構築することができます。

研修の目的

この研修では、以下の目的を達成することを目指します:

  1. Power Platformの基本概念と各コンポーネントの役割を理解する
  2. 実際の業務シナリオを想定したアプリ開発や自動化のハンズオンを通して、Power Platformの活用方法を学ぶ

RPAとローコードの基本

RPA(Robotic Process Automation)とは

(よくある説明では)、RPAとは、ソフトウェアロボットを使って既存の業務プロセス、特に手作業による反復作業を自動化する技術のことです。
RPA.png
ユーザーの操作を記録し、ロボットにそれを再現させることで、データ入力、システム間の連携、定型業務の自動化などが可能になります。

RPAは、おばあちゃんのお手伝いロボットみたいなものだと思ってください。
おばあちゃんには、毎日同じように繰り返す家事の手伝いが必要です。例えば、

  • 新聞を取りに玄関まで歩く
  • 掃除機をかける
  • 洗濯物を干す
  • 料理を作る

など、決まった作業をこなさないといけません。

そこで、おばあちゃんはロボット家事手伝いを雇うことにしたのです。最初は、おばあちゃん自身が作業手順を1つずつロボットに教え込みます。
「まず新聞を取りに玄関まで行き、次に掃除機をかける、そしてこうしてこうするんだ」と、作業の流れを覚えさせていくわけです。
そうすれば、翌日からはロボットが自動で家事を処理するようになる。おばあちゃんは横になってボケーッとしていても構いません。
ロボットは人間よりも器用で確実に作業をこなせます。ミスの心配もありません。おばあちゃんは楽々と、ロボットにうんざりする家事を任せられるのです。

ROBO-OBAACHAN.png

このように、RPAはあらかじめ決められた作業工程を自動的に処理してくれる、おばあちゃんの「家事ロボット手伝い」みたいなものなのです。

ローコード開発(と市民開発)、とは

ローコード開発というのは、プログラミングのコーディングをほとんど行わずに、ビジュアルな画面上でドラッグ&ドロップによりアプリケーションを作れる開発手法のことです。

これは、レゴブロックで簡単に建物を作るようなものだと思ってください。レゴには決まった形の部品があり、それらをくっつけ合わせるだけで家やビル、車などを自由に作れますよね。ローコードも同じように、画面パーツや機能ブロックを組み合わせることで、データ入力アプリや業務フロー、分析ツールなど、様々なアプリを作ることができます。

このローコード開発が可能にする大きな変革が、「市民開発」と呼ばれるものです。市民開発とは、ITの専門家ではなく、一般の社員や現場のビジネスユーザーがアプリ開発に参加することです。
従来のシステム開発は、ITエンジニアがユーザー要件を聞いて開発をするというプロセスでした。しかし、最初からユーザー自身がアプリ作りに関われば、要件の受け渡しロスがなくなり、現場の実態に沿ったシステムができるはずです。

ローコードのたとえ話です。

営業部門の社員なら、顧客管理アプリを自分で作れますし、人事部門の方なら社員スキル管理システムを開発できるかもしれません。現場の知見を詰め込めるので、使いやすく実用的なシステムが構築できるのは市民開発の強みです。
プログラミングが苦手な人でも、ローコードなら誰でもアプリ開発に参加できます。ITリソースが不足していても、業務プロセスのデジタル化が進められます。また、市民開発により現場主導のDXが実現できるでしょう。
このように、ローコード開発は単なる技術革新ではなく、「市民開発」という新しい開発スタイルを生み出しつつあります。

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今回のまとめ

Power Platformは、RPAやローコード開発により、誰もが手軽にデジタルソリューションを構築できる革新的なプラットフォームです。この研修を通じて、新入社員の皆さんがPower Platformの可能性を体感し、DXを自ら推進するスキルと発想力を身につけられることを願っています。デジタル時代に向けて、みなさんの成長を期待してます!

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