Basic Operators - Nil-Coalescing Operator

Nil合体演算子 Nil-Coalescing operator は、 (a ?? b) という構成で成り立っている。

読み方は、「オプショナル a が値を持っている場合は a の値を返し、もし a が nil ならば b の値を返す」となる。

利用の条件としては、

• a は必ずオプショナル型でなければいけない。
• b の値は a が持つ値の型と同じでなければいけない。

nil合体演算子は 三項演算子 でも表せる。

a != nil ? a! : b

上記例では a! と強制アンラップしているが、 a! が対象となるのは値が nil ではない場合のみなので、問題は生じない。

仕様で、もし a の値が nil ではなかった場合、b の値は一切考慮されない。

使用例

// 基本文法での b にあたる
let defaultColorName = "red"

// 基本文法での a にあたる
// 初期値がないので値は nil
var userDefinedColorName: String?

// nil合体演算子で判断している。 userDefinedColorName は nil なので、 defaultColorName の "red" が返される。
var colorNameToUse = userDefinedColorName ?? defaultColorName

// 値格納
userDefinedColorName = "green"

// userDefinedColorName に値があるので、それ、今回は "green" が返される。
colorNameToUse = userDefinedColorName ?? defaultColorName