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技術的ポエムAdvent Calendar 2018

Day 5

試験駆動キャリアデザイン(仮称)の実例

Last updated at Posted at 2018-12-21

はじめに

この記事は技術的ポエム Advent Calendar 2018の12/5の記事です。
※誰も書いてなかったので12/21に登録して書いております…

技術資格のポエミイな話です。

おことわり

主観が10割なので適当に流し読みして頂ければ幸いです。
責任も負いませんし現職の立場とは関係なく適当に書いてます。

資格試験もろもろについて

個人的な主観が非常に入っている気はするのですが、世の中から見た諸々の資格の価値というのは、
どうにも「ニーズ×難易度(というよりはレアリティ?)」になっている気がするのです。

昨今は技術の細分化など諸々な事情もあって、必ずしもメジャーとは言いにくい
様々な資格もいっぱいあるし、受験する人にとっての資格の重さというのは「難易度」がやはり圧倒的なので、
どうにも投入コストとリターンについて、ミスマッチを感じ得ない資格というのはもろもろあります。

ので、そういった資格試験に関しては割愛します。
(自分自身が賞味期限がどうにも短いように思える(※個人的な主観でですが…)ベンダー系の試験に
 あまり乗り気になれないので全然受けてないのに何か書けるわけでもないよなぁというのも大きいです。)

今までに取ったITにちょっとでもかすりそうな資格(取得した時系列順)

取った資格で意味がありそうなのを書いてます。
なお私は、前職がSierで、現職は社内SEのシステム内製なので立ち位置の振れ幅は結構あります。
Sierといいながら組込み5年ぐらいやってましたしね…
いわゆるSES企業に片足突っ込んだようなSierでした。

学生のころ

アマチュア無線技士4級
初級システムアドミニストレータ
第一種情報処理技術者試験

Sierのころ

基本情報技術者試験
技術士第一次試験(情報工学部門)
CGエンジニア検定エキスパート
画像処理エンジニア検定エキスパート
アマチュア無線技士3級
電気通信の工事担任者DD第一種
エンベデッドシステムスペシャリスト
オラクルマスター Bronze DBA 11g
情報セキュリティスペシャリスト

現職になってから

データベーススペシャリスト
情報セキュリティマネジメント

資格を取ると何がうれしかったのか

私の場合はこんな感じです。

職場に関わらず嬉しい

・就職、転職が本当に困らない。
(ちなみに就職の時はバブル後の就職氷河期のワースト就職率の時でしたが5月で就活は終わってましたし、
現職も転職して普通に給与・待遇が上がったので…)

・余裕ができる。会社をやめてもどうにかなるという安心感がすごく楽。
(35歳超えてから大阪で転職活動しましたが、ESでお断りされたケースは
 業務とスキルのミスマッチで合わないと判断されたケースのみでした。兎にも角にも書類が通る。)

・いろいろ知識的には拾った関係で、ITを俯瞰的に見れる。

・ほかの人が持ってない知識で課題を解決したりできる。
(高い建物が建つ過程で周辺知識もどうしてもつくので…)

Sierの時嬉しかった

・昇給査定に(多少)加味される。一時金ももらえる。
 ※資格をバリバリ仕込めるのであれば、会社の規模が小さいほど資格に伴う手当は厚い傾向があります。
  単純に資格を持ってるほうが人を突っ込みやすいからだと思うのですけどね…
  就活などで会社の規模感や大小が判断しにくい場合、資格手当の小さい会社のほうが規模は大きいという可能性はあります。
  ただしエンジニアを大事にしていない可能性もあります。悩ましい…

・技術的に難易度の高い、単純作業ではない仕事を振ってもらえる。
 ※結果、やった仕事がパッケージソフトの公式開発事例になったりしました。

・社内報に載ってドヤれる。
 ※( ・´ー・`)どやぁ

社内SEで嬉しかった

・聞かれた大抵の事は客観的に技術の視点からジャッジしつつ、伴った説明もできるので現場の人に喜ばれる。

・メンターがいない状態で、新しい事を始めようとする場合はどうしても知識のフックが多いほうが有利。

取った資格についての評価とかうまみについて

アマチュア無線技士

恐らく国内で一番簡単に取れる国際ライセンスですね。(アマチュア無線技士4級)
実験用の無線局の運用とかできるらしい(が、したことはない)
組込みとかIoTの基礎打ちとしては良いのですが、
この資格はお金を稼げないのです… そういう資格なので。

IPA系

情報処理推進機構(IPA)の試験です。
試験費用がお安め(5700円)だと思うのですがどうでしょう…

初級システムアドミニストレータ

IPAの試験デビューした思い出のやつ
ITパスポートとどっちが難しいかと言われると微妙
(ITパスポートは前提知識がないと初見殺しの問題が多い気はする。)

ITパスポートに置き換えて考えると、受けると何がうれしいのかといえば
最たるものは基本情報の対策本を読んでてもある程度知ってる状態でスタートできるので
苦痛が少ない事なのかなあと。
一気に深くまで理解しようとしても覚えてない事は当然脳内で記憶として定着しないので。

第一種情報処理技術者試験(現:応用情報技術者試験)

なぜか受かったやつ
受かったはいいけれど、DB分野が自己採点してもズタズタで
しばらくトラウマを引きずることになりました。
(受けたころはオープンソースDBがまだ立ち上がってくる前で、
学生がふつーのDBを気軽に触れる環境なぞ無かったのです。
Accessはあるにはあったけど標準SQLとは少しずれてましたし。)

二種(現:基本情報)を受けずに一種を受けた最大の理由は
プログラミングの試験が思った以上につらそうだった事が理由です。

受かって一番良かったのは就活が楽だったことと仕事をし始める上で
ベースの知識がある状態からスタートできるので楽だったことでしょうか。

基本情報技術者試験

一応受けとくか的受験
受けてわかったことですが、プログラミングの試験はじつは全然つらくはなかったのです…

よく考えればわかる事なのかもしれませんが、言語毎に問題の出題に使えるページ数は決まってるようで、
そうなると問題の難しさ(≒出てくるアルゴリズムや構造の複雑さ)は、単純に言語の記述性に比例しますよね。

プログラミング問題は今も昔もCASL(アセンブリ)が一番楽と言われ続けていますが、
やっぱりそりゃCASLが一番単純な問いになるのは自明なのですね。
(当然アセンブリなのでメモリの動きとかはある程度しっかり理解はしておかないとダメですが。)

今は表計算がいる関係で、Excelを使いなれていればそっちを選択するのもアリだと思います。

エンベデッドシステムスペシャリスト

初めて取れた高度はエンベデッドでした。
まあ卒論もフィードバック制御で書いてた人なので、知ってるには知ってた分野なのですが
組込みプロジェクトに深くつっこまれるのを嫌って敢えて受験してなかった経緯はあります。

組込みプロジェクトから足を洗った事を契機に、受けてすぐ取れました。
取得したときは「お小遣いはもらったので元は取れたけど、これどこで使うんやろ?」と
思ってはいたのですが、転職時のESの貫通性能にしっかり寄与してくれて、更に現職や
プライベートで使う機会がちょこちょこあり、今は結果としては取っててよかったなぁ… という感じ。

関連記事書いてるので貼っておきます。ニッチな需要を満たしていこうかと思って書いた感じの奴ですが。
一番簡単(だと個人的には思ってる)なエンベデッドシステムスペシャリストの取り方

情報セキュリティスペシャリスト

セスぺはなんかISOを流し聞きして本1冊やったら通った感じです。

体感ベースですが、高度2枚持ちになるとプログラマー35歳限界説を笑いながら蹴っとばせる感じ。
(まあエンベデッドは適用範囲が尖っており、セキュリティはなかなかそれ単体では
 お金にならないので、2枚合わせ技でやっとそれなりの貫通力が出た という感じなのですが。
 正直なところネスペ、デスぺ、プロマネとかだと1枚でも貫通できると思います…)

関連記事書いてるので貼っておきます。思えばこれがQiita投稿デビューでした。
一番簡単(だと個人的には思ってる)なセスぺ(現:情報処理安全確保支援士試験)の取り方

データベーススペシャリスト

迷走しながらいろいろ試してたらやっと通った感じのやつです。

結局のところこの本(情報処理教科書 データベーススペシャリスト)が無ければ通ってなかったと思います。
ここまで対策敷かれてれば素地があれば学生でも通るよね…(というより学生の方がなまじ時間があるので有利なのでは?)
という感覚はあります。

情報セキュリティマネジメント

難易度がよくわからないので受けてみたやつです。

基本情報とどっちが難しいか?といわれると言葉に困る感じ。
(おそらく、運用知識とセキュリティに絞った利用側の知識を問うだけの文章題になるセマネのほうが
簡単なのでしょうが、論点が特殊なのでセスぺ(現:情報処理安全確保支援士試験)や応用を持ってても
無勉強で一発合格を狙うのは実感としてしんどいです。せめて過去問は解いておくべき。)

技術士第一次試験(情報工学部門)

こんな試験もあるのかと思って受けた試験
応用情報受かってて技術者倫理とか独自論点だけ埋めたらすぐ受かると思います。
二次試験は2回ほど受けましたが当時は全然歯がたたず、お休み中…

技術士会やその関連団体は技術を包括的に学ぶために非常に良いので、受かった事でいろいろと世界が広がった感はあります。
(技術士さんが稼げているかといわれると答えに窮する面はありますが…)

CG検定(※正式にはCG-ARTS検定)関連

IPAが掲げているITスキル標準など、ITに関する技術分野一覧みたいなのを挙げると、
たいていの分野は情報処理技術者試験がカバーしてくれるのですが、1つだけ完全放置の分野があります。

そう、画像・音声処理の関連分野です。この分野を埋めてくれるのがここら辺の試験です。
(音声は該当するのがほぼないんじゃないかな… と思っているのですが。
 あるならコメントなどで教えてほしかったりします。)

民間資格のオーラが凄いですが、じつは前身が画像情報技能検定という技能検定系の公的資格で、
歴史的な経緯もあってCGエンジニア検定と画像処理エンジニア検定には一定の評価があります。
「一定の評価が」というよりは「認知度が高い」という方が正確かもしれません。

CGエンジニア検定

主に3DCGをメインにした試験です。
アフィン変換でぐりぐりやるやつです。
3D系のゲームがどう描画されてるのかとかがわかります(入口レベルですが…)

画像処理エンジニア検定

主に2D画像をメインにした試験です。
エッジ抽出とかぼかしとかモザイクとかピクセル間補完処理とかです。
解像度が高いテレビに解像度の低いものを映した時にアップコンバートされるときの理屈とかがわかります。

電気通信工事関連(電気通信の工事担任者DD第一種)

公的に光ファイバーを引けるようになるやつです。
電子工学と有線通信(主にLAN)を足して2で割ったような試験です。
ネスペでなかなか問うてこない物理層強めの内容となっております。

ネットワークケーブルは総じてrの4倍は曲げ半径を取らないと性能が出ないとかそういう事がわかります。
ネットワーク系の障害きり分けも結構強くなります。(物理レイヤーが安定しないのに上位レイヤーの安定など望めないので。)
あと、「情報通信エンジニア」という継続研修システムがあるのですが、年5000円ぐらいの出費で結構しっかりした
継続研修キットがきます。特についてくる本が優秀。毎年最新の内容にブラッシュアップされたものが来て、
レポートを書く過程で最新の技術をキャッチアップできるようにフックが用意されています。
はじめは高いかな…と思っていましたが、あきらかに安かった。

おらます(オラクルマスター Bronze DBA 11g)

一応受けてみるか的に受けました。
オラオラできるかもしれません。デスぺに対しての橋渡しとして結構機能した気はします。

##おわりに
技術者としての来し方を振り返ってみると、いわゆるところの〇〇駆動〇〇みたいなメソッドで、
資格駆動キャリアデザインをしてたんだなぁという事に改めて気づきました。

色々と割愛した結果、最終的に公的ないしそれに準ずる資格がほとんどになってしまい、
また自分が受かった資格しか書いてない事にも気づきましたが、リアルな感想としてはこういう形が一番いいのでしょうか。
受かってない資格の評論とか怖くてとてもできないですし。

ここまで読んでくれた人の、何かの参考になれば幸いです。

##おまけ
ネスペは今年もうかりませんでしたーっ!
(初受験が2000年秋なので、来年受けると足掛け20年目の戦いに。
受けたり受けなかったりはあるのですが、どうも50点台で点が落ち着いてしまう…
相性悪すぎなんかしら。)

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