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「資格試験を俯瞰する」というLTをした

Last updated at Posted at 2023-12-07

はじめに

この記事は 技術書同人誌博覧会AdventCalender 8日目のやつです。

概要

ついうっかり、とらラボ!x YUMEMI.grow「勉強法の勉強会#3」というところでLTをしました。

その経緯とか内容とか裏話を含めて書いておきたいと思います。

経緯とか

登壇したきっかけ

そもそも私はゆめみさんの勉強会にも、虎の穴ラボさんの勉強会にも、これまではあまり絡みがなかったんですが、ある日 技書博Coreスタッフ繋がりのうーたんさんがこんなことを言っていたのである。

すると、なぜかすぐさま凄い所からご指名がw

※なお簡単に説明しておくと、この人(小笠原さん)はトップレベルで売れに売れているDockerとk9sの本「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」
image.png
とか、これまたトップレベルで売れに売れているAWSの本「図解即戦力
Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」
image.png
の著者なので、私なんぞよりよほど適任なのでは? という気はしている。今もしているw ものすごくしているw

ただ、なんかせっかく指名してもらったし、多分話せるネタは思いつくし、うーたんさん技書博のCoreとしても頑張ってくれてたしなぁ…… というのが色々と頭をよぎったので、「人が埋まんなかったら入りますよ」と即日で快諾したのでした。

※個人的な主観としては、こういう奴は運営観点からみると「やります!」より「融通きかせられるよー」の方がより良いと感じているのでこういう答え方をしているのですが、実際はどうなんでしょう? 速く埋まったほうが盛り上がり感が出るので良いという側面も重々承知はしてるのですけど。

出るのが内定したらテーマ選定である

さて、話す以上はテーマ選定をしないといけません。当然出るからには書き下ろしです。書き下ろししかないのだ(だって普段LTあんましないからねw)

個人的に、この手の「ホームじゃない所で発表する」時のテーマ選定のコツはこれなんじゃないか……? と強く感じているのは、「聞いてもらうターゲットペルソナを決める」事なんですが、うーたんさんが今年の新人さんらしく、彼が聞きたいネタならたぶん刺さるんじゃないかなぁ とおもってどんな話がいいの? と打診してみました。

※ターゲットペルソナは普段(技術同人誌の執筆や商業誌の執筆、ブログなど)だと想像で埋めるケースが多いのですが、直接聞けると爆速で確定します。よき。

image.png

はい決まった!
※なお、上の「突撃しなよw」から2時間で最終ゴールが確定している事がわかります。

テーマが決まったはいいが、進捗が途絶える

そりゃ途絶えますよ。🍖肉の祭典@蒲田🍖 技書博9( https://gishohaku.dev/gishohaku9 )があったので。

なお、その後も技書博10アーリーバードにかかるあれやこれやとか 技書博などのアドベントカレンダーなども色々あって手がつけられず、気づいたら12月になりました。ハヤイー

結局プレゼンができたのは

プレゼンの初版がようやく完成したのは 12/4(月)の深夜でした。そこからちょろちょろ調整して、最終稿になったのは発表直前です。
(なお、ちゃんと事前に2~3度、発表練習もしてて練習段階では9分ぐらいで終わっていた……んだ……)

発表内容の具体的なやつ

最終的には先で上げていた、当初想定のゴールデザインからほぼほぼ変わらずに発表しました。
ポイントを挙げていくと、こんな感じ。

  • とりあえず自己紹介(自己紹介をして経緯を晒さないと本題の説得力が落ちるので)
  • 具体的な課題例を定義
  • 解決策の一案としての資格の有効性と根拠
  • その根拠としてのITSSの説明・情報処理技術者試験との関係
  • 具体的なITSSの掘り下げ:1例目(高度情報で対応する試験がなく、午後で問わないカテゴリがあるという話)
  • 具体的なITSSの掘り下げ:2例目(ベンダー試験とぶつけてみる話)
  • 情報処理技術者試験でうまかったポイント

それぞれの節で、大事なポイントを改めて順に追っていきます。

具体的な課題例を定義

個人的には何かしらの具体例(みんなが共感できそうな課題や背景)を示せると伝わりが良くなる気がしていて、LTは時間の制約が厳しいのですが、それでも1つぐらいは入れるとポイントが伝わりやすくなる気がしてます。

今回はまあものすごくベタなやつですが、「トレードオフがあるときの複合的な検討」を題材にしました。
image.png

解決策の一案としての資格の有効性と根拠

Qに対してのAは まあ資格試験受験駆動での学習で得られた実感をそのまま述べただけです。

image.png

ちなみに試験駆動式勉強法の話はそう言えばどこかに書いていたな とおもってQiitaの過去記事を漁ったらありました……
試験駆動キャリアデザイン(仮称)の実例 - Qiita
※なお、いま見返すと結構内容が古いものがあるので、一部の試験の情報などは話半分に読むのがおすすめ。なお具体的には、情報セキュリティマネジメント試験は随分良い試験に変貌しています。ただしISO27000シリーズを掘る必要性がしっかり出る試験になったっぽい。

その根拠としてのITSSの説明・情報処理技術者試験との関係

プレゼンではこんな感じで出したのだけど、
image.png

ここは、IPAの情報処理技術者試験のシラバスとか見てもらうのが良い気がする。やっぱり原典を見てもらうのが正しいです。

具体的なITSSの掘り下げ:1例目(高度情報で対応する試験がなく、午後で問わないカテゴリがあるという話)

ココまで突っ込んだ話についてはあまり知らない人も多いのでは?という気がします。
だって一点に情報が固まってるのほぼ見たことないですし。

image.png

LTでは口頭でさらっと流す程度にとどめましたが、私のイメージだと

ヒューマンインターフェースは、例えば色彩検定 UC級とかです(これだけで全部UIの話を包含できるような内容ではないけれど。他にもそういう資格はありそう)

マルチメディアについては、画像処理であればCG検定の画像処理エンジニア検定CGエンジニア検定が範囲的に近いのかなと思います。なおCG検定については、教科書や問題集がフルカラーでめちゃくちゃ見やすいです。
音については、適切な資格があるのかないのかは不明(私が知らないだけの気もする)

なお私は、CG検定や色彩検定まで手広く拾っている為、どうにもこの人は画像処理やデザインに興味があるのでは?と思われがちなんですが、これは実はそうではなくて情報処理技術者試験ではあんまり深く問われないITSSの分野もITの一貫なのでちゃんと拾っておきたいというのが正しい動機ですw
※興味がないとは言わないが、そういう方向に行きたいわけではない

またLTでは時間が足りず触れませんでしたが、ネットワークについても物理層の話なんかはネットワークスペシャリストでもほとんど論点にならない印象があります。
具体的には例えばUTPケーブルや光ファイバーケーブルの敷設において、あまりにケーブルを急激に曲げすぎると信号の損失が大きくなったりノイズが飛びやすくなるのでダメな事とかは問われるイメージがほぼ無いです。
※どうも電気通信の工事担任者や、電気通信主任技術者と範囲が被るので という理由らしく、個人的な肌感覚にも合致しているので、まあ棲み分けがちゃんとされてるって事なのでしょう。

具体的なITSSの掘り下げ:2例目(ベンダー試験とぶつけてみる話)

まあここは書いてあるまんまです。

image.png

こういう話は長年にわたり情報処理技術者試験を見続け、受け続けてるからこそ俯瞰的に言えるのかもなぁ という気はしてます。(ちなみに初受験は1999年でした。初級シスアドです なつい)

情報処理技術者試験でうまかったポイント

これも書いてあるまんまです。

image.png

なお、プレゼンに話のフックとして「基礎打ちとして強い」を入れ込んでいたのですが、口頭であまり具体的に旨みを言及できなかったポイントとして、本来キャッチアップするのに0→10で10段の階段を登らないといけないところを、基礎打ちがきっちりできていると、5から10までの5段の階段で住んだり、ものによっては8段目から なんてことが普通に起こり得ます。

すると、出てきたばかりの新しいモノを会得するまでのスピード感が明らかに変わる(妥当性のあるスピード感になる)というメリットが出てくるのですが、私としては結局のところコレは、ITにおける急がば回れみたいな話だったりするな と感じてます。
(そしてココらへんの肌感覚がない人からすると、情報処理技術者試験を持っててもそんな役には立たないように見えてしまうんだろうなという気がしています)

情報処理技術者試験でうまかったポイント 2ページめ

image.png

技術同人誌・商業誌とそれぞれの関与した内容・度合いは次のような感じ。

ここでは聞いてる人にキャッチーで刺さりそうな技術書典のアワード受賞をしたものに限定して話をしてますが、基本的に1シーズン(半年)あたりで、トータル500ページぐらいの技術同人誌校閲をしています。内容も色々です。

※今回のLTをやるにあたって、じつはもう1案の対案があったのですが、「クソデカ技術同人合同誌・執筆駆動勉強法」みたいな話ならできるな……と。 なお、その場合の大オチは「立った!同人誌が立った!」になる予定でした。

おわりに

最後に結論を示して締めます。ちゃんとしまっていたのだろうか? 笑
image.png

反省点

LTなんだから前の人の話を加味して話を補強しなくてよかったんだけど、つい普段の講演の時の癖で補強をいれちゃって、15分ぐらい喋ってた気がします(^^;

まあ巻き気味で進んでいたので丁度よかったのかな?という気もしなくはないですが。本来はあまりよくないですな……。気をつけないと。

改めて告知

なお、LT中でも告知させて頂きましたが、例によって親方Projectのクソデカ合同誌企画が立ち上がってしまいました。
今回は「学び」のテーマで走ります。目指せ100本なのかどうかは知らない (けど目指すんだろうなぁw)

※ちなみにこのテーマ選定は私の発案です。過去に上述のようなアジャイルや、コミュニケーションでクソデカ合同誌を一度やったのですが、どうにもみんな「アジャイル?やってないんだが? 何書こう……」となってる人も結構おられたような気がしてて、みんなでわいわいしながらアウトプットしてみたい人なら誰でもかける、本当に強いテーマにしてみました。

だって学びと無縁な人…… ほぼほぼありえないですし。

学業の話でもいいし、会社でのコーチング(する側/される側)でもいいし、技術のキャッチアップの話でもいいわけです。 もちろん資格試験の受験やLT登壇なども学びです。

ということで再掲ですが、興味のあるかたおられればぜひ!

ちなみに執筆ノルマみたいなのも特にはないです。1コラムからでも良いし、1章ならさらに良いね! という感じ。
当然ながら1章書けば共著者です。 ※そこから何章かいても共著者なので、1章かけてあとは眺めておくのが、一番効率が良いといえば良いw

みんなでよってたかって書くと、気づいたらエグい強さになっていて大変な事になります。技術同人誌界隈における元気玉のようなやつです。たぶん。

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なお、合同誌の話をするSlackがあるのですが、合同誌にはあまり参加しないが雑談と飲み会にはノリノリの人もいます。基本的にはゆるい壁打ちSlackみたいな感じなので、よろしければぜひ。

ちなみに最近のSlackだともっぱら「これはもう火の鳥」だとか言ってました。

image.png
※このSlack 基本はこういうノリで雑談ばっかしながら、気が向いたら原稿が飛び交う感じなのですが、原稿より頻繁に飯テロ画像がよく飛び交うので、その点だけは注意が必要です

おわり

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