アジャイルな人のためのウォーターフォール入門
普段はアジャイル開発中心でもサラリーマン開発者の場合、ウォーターフォール開発に投入されることもあるでしょう。アジャイル開発の記事は豊富ですが、今時ウォーターフォール開発の記事はあまり見ないので、ありそうなシチュエーションを実体験ベースに考えてみました。
テーマは 「ウォーターフォール開発は顧客との協調よりも契約交渉を価値とする」 です。
ありそうな話
顧客との進捗報告で…
私:なんとか1週間前倒して結合テストを完了できました
顧客:それは良かった、結合テスト工程の完了審査は2週間後ですが、次工程も必ず発注するので先行して作業お願いできますか
私:社内ルールでも先行着手の依頼をいただければ対応可能です
顧客:決裁者の〇〇部長から先行着手を依頼させてもらいます
私:開発者の作業が空いてしまわないので、助かります
顧客:利用者も早くシステムがリリースされれば喜びます!
:
:
社内報告の場で…
私:結合テストを前倒しして完了でき、先行着手依頼をいただいて次工程を開始します
上司:次工程の発注に必要な結合テスト工程の完了審査は終わっているのか
私:正式な審査は終わっていませんが、決裁者の〇〇部長から先行着手依頼をいただきました
上司:審査完了前に次工程へ進むことは許されない、システムテストの開始は正式発注を待つように
私:承知しました
まとめ
当たり前ですがウォーターフォールは工程審査が重要です。
アジャイル開発者は顧客要望に対して柔軟に対応してしまうので、注意しましょう。
今回の例以外でも、契約でアウトプットを明確にして仕様変更は原則別見積となる点も「契約交渉を価値とする」ウォーターフォール開発の特徴です。
「ウォーターフォール開発は顧客との協調よりも契約交渉を価値とする」
発注待ちで作業着手できない時は気にせずバケーションを取りましょう!